リラックスハーブティーをつくる。ジャーマンカモミール、エルダーをつかう

ハーブ手作り:リラックスハーブティーをつくる。
目次
1.ハーブティーついて
2.ハーブティーを入れるとき必要な道具
3.ハーブテイーの素材
4.ハーブテイーの入れかた
5.その他ハーブの使い方の記事
1.ハーブティーについて
(1)そもそもハーブティーとは?
ハーブとは、薬効があり香りがある植物の総称です。日本語では、薬草、香草、などと訳されます。
ハーブには、さまざまな栄養成分や、有効成分が含まれています。
ハーブに含まれている有効成分はフィトケミカル(植物化学成分)ともいわれています。それぞれのハーブの魅力的な色や香りの正体はこのフィトケミカルです。
ハーブティーは様々な種類のハーブを使ったお茶の総称です。その種類によっていろいろな色や味、香りが楽しめる上に、それぞれのハーブに含まれている様々な栄養成分や有効成分を取り入れることができます。
ハーブティーにはハーブの有効成分の中で、水溶性の成分が溶け出します。
ハーブティーに溶け出す水溶性成分には、タンニン、フラボノイド、ビタミン、ミネラルなどの栄養があり、消化管から体内に吸収されます。
ハーブティーの成分は、精神的にも肉体的にも働きかけます。
使用するハーブについて知っておくと、より一層ティータイムを楽しめるだけでなく、心や体の健康のためになります。
(2)ハーブティーの歴史
ハーブは、ラテン語で草を意味する「エルバ」という言葉が語源で、古代から薬草として治療に用いられてきたという長い歴史があります。
古代ギリシャの医学書「マテリアルメディカ」にはたくさんのハーブの治療法が書かれています。
一方中国でもこの頃、薬草書の「神農本草経」が書かれ、やがて本草書(薬草書)は日本にも伝わり、漢方薬として発展していきます。
大航海時代を迎えると、アジアやアメリカ大陸も含めて、世界的に様々なハーブが薬草として利用されるようになります。
やがて、19世紀を迎え近代医学や薬学の発展により、ハーブは医療の主役としての立場をおりますが、その後も、何世代にも渡って伝えられ、現代の生活でもハーブは生きています。
今ではハーブティーは、薬用としてだけでなく、健康的な飲み物として親しまれています。
(3)ハーブテーの種類
ハーブティーはハーブの中に含まれている水溶性の有効成分を抽出する方法です。
水溶性の成分を取り出す方法には、熱いお湯を使う「温浸剤」と水で抽出する「冷浸剤」があります。
お湯に浸すだけでなく煮出す方法を「煎剤」と言います。薬草をコトコト煮る薬草茶はこの「煎剤」です。お湯でもうまく抽出できない硬い素材などに使われます。
この「煎剤」をじっくり煮詰めたのが「濃縮煎剤」です。成分が濃縮されるためより薬効が高まります。
ハーブティーの素材は、通常ドライハーブ(乾燥させたハーブ)を使用しますが、生のままのハーブ(フレッシュハーブ)も使用されます。
フレッシュハーブは、そのハーブの香りがそのまま残るため独特の魅力があります。ドライにすると香りが失われてしまうレモンバームのようなハーブには特におすすめです。
フレッシュハーブを使用する場合は、ドライハーブの2〜3倍の量を使用するのがポイントです。
*ハーブティーの特徴
ビタミンやミネラルの吸収には最適
アロマテラピー効果も期待できる。
* 利用する場合の注意
・ ハーブは使う分だけつぶす。
・ 1日3〜4回に分けて飲む。
・ 冷浸剤は雑菌に注意
2.ハーブティーをいれる時に必要な道具

ハーブティーを淹れるのに特に必要な道具はありません。
ご家庭にある道具でハーブティーは簡単に楽しむことができます。
ここではあったら便利な道具をご紹介します。
*ティーポット、ティーカップ
ガラスのティーポットがあると浸出時間中の花や葉が広がっていく様子を楽しむことができます。
ハーブティーは色の美しさも楽しめる飲み物ですから、ガラスのティーカップヤ白い色のティーカップがあるととても綺麗です。
*ハーブを計るティースプーン
ティースプーン一杯が、ひとり分のお茶(ティーカップ一杯分)の目安です。
*茶漉し(ストレーナー)
きめの細かいものがいいです。
細かいハーブだと茶漉しを通ってしまいます。そのような時はあらかじめお茶パックなどにいれておくとよいでしょう、
*砂時計
抽出する時間の目安となります。
3.ハーブテイーの素材

・今回使用する材料
・ジャーマンカモミール
カモミールという名前は、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語に由来するといわれています。その名のように甘いリンゴのような香りが特徴です。
ヨーロッパでは、古くから、不眠症、神経症、リウマチなどの治療に使われてきました。
消化促進の働きや鎮静作用が強いので、食べ過ぎの時や、リラックスしたいとき、就寝前にもおすすめです。
子供に最適なお茶としても知られており、「ピーターラビット」の物語にでてくることほど有名です。
・エルダーフラワー
エルダーは古くからさまざまな薬効があるとされ、広く民間療法に使用されてきたハーブです。
エルダーの木は、最大では10m程度までなり、5〜6月ごろクリーム色の小さな花をたくさんつけます。その花はさわやかな甘い香りでマスカットにも似てています。
その花を使用したハーブティーは、手軽に楽しめてすぐれた薬効が知られています。
もっとも知られている効果は、風邪やインフルエンザの症状を緩和する作用です。ヨーロッパでは「インフルエンザの特効薬」とも呼ばれています。
目の充血や花粉症への効果も知られており、”デトックスハーブ”であるネトルとブレンドしたハーブティーは、”春季療法”の代表的なブレンドとして有名です。
4.ハーブティーのいれかた

材料
ジャーマンカモミール、エルダー各ティースプーン1、
熱湯約300ml.。
いれ方
①ティーポット、ティーカップにお湯を入れて温めます。
②ティーポット、ティーカップが温まったら、お湯を捨て、ティーポットにジャーマンカモミール、エルダーを入れます。
*ハーブ大百科/デニ・バウン著によれば、
”ジャーマンカモミールは、苦い芳香、鎮静性のハーブで、鎮痙、消炎、消化管機能保持他、エルダーは、苦辛い、冷却性のハーブで、消炎、利尿、抗カタル効果がある(花、実)”
と記載されています。どちらも乾燥した花を使いました、
③沸かしたての湯を注ぎ、3〜5分くらいそのままにします。
④カップに注ぎます。
美味しそうな香りでほっとします。
5.その他ハーブの使いかたの記事



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