アロマ手作り:バラの香りでハンドケア。

ローズオットー精油、ベンゾイン精油、パチュリ精油、オリーブスクワランをつかう。

 バラなどの香りをつかって年明けのもっとも寒い時期を過ごすことも良いですね。
 アロマテラピー<芳香療法>の理論と実際/ロバート・ティスランド著/高山林太郎訳のの中で乾燥肌などのハンドケアとしてローズの精油のブレンドが記載されています。
今回はこちらを参考にトリートメントオイルを紹介します。

 

 目次

1.トリートメントオイル作りに必要な材料
(1)植物油
(2)精油
2.使用する器具
3.基本のトリートメントの作り方
4.トリートメントを作る上でのポイント

1.トリートメントオイル作りに必要な材料

 アロマテラピー(芳香療法)では、精油(アロマオイル)を使ってマッサージをすることを トリートメントといいます。精油はそのままでは濃すぎて使えないので植物油で薄めて使います。
 植物油は植物の種子などより抽出された天然の油脂で、トリートメントオイルのベースとなるものです。精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。
 

  •  

 (1)植物油 

1)植物油とは
 キャリアオイル、ベースオイルなどとも呼ばれるものです。精油が親油性で皮膚への浸透性が高いことから、トリートメントオイルやクリームなどを作る際に使用されなす。植物油には様々な種類があります。代表的なものには、スイートアーモンド油、オリーブ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油などがあります。
 
 市販されている植物油は「精製されたもの(クリア)」と「未精製のもの(ゴールデン)」があります。クリアは色や香りがあまりなくクセがないため、誰にでも使いやすいのが特徴です。それに対してゴールデンは、色や香りがありクリアに比べて粘性も強く、ホホバ本来の栄養価が損なわれずに含まれています。それぞれの特徴や性質を理解して用いましょう。
 
2)今回使用する 植物油
 今回使用する植物油は、 オリーブスクワランです。
 スクワワンは厳密には油脂ではなく動物や植物に含まれている油性物質です。保湿効果などがありスキンケア商品に多く使用されています。
 
○オリーブスクワラン
  オリーブオイルに含まれて居るスクワレンという成分をさらに抽出したオイルです。スクワレンはトリテルペンに属する油性物質です。鮫の肝油から発見されましたが、オリーブ油にも含まれています。人の体では皮脂の主な成分として分泌されている物質です。おぎなうことで肌をしっとりと保つことができます。サラサラした肌ざわりで刺激が少ないため敏感肌の人にもオススメです。
 

 
 

(2)精油(アロマオイル)

 美容オイル(スキンケアオイル)を作る目的や自分の好みにあわせて、精油(アロマオイル)を選びます。
  

  •  

  • 1).精油

  •  精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。

  •  精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トンも必要とします。

    大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。

  •   

 
2).今回使用する精油
  今回使用の精油は、ローズオットーベンゾイン、パチュリの3精油です。
 バラは芳香植物の女王といわれています。今回ブレンドするベンゾイン、パチュリの香りはばらの香りと相性がよく、ブレンドとしてよく使用されています。
 アロマテラピー<芳香療法>の理論と実際には、3種類とも乾燥肌などのハンドケアにと記載されています。

①.ローズオットー
 ローズ・オットーはダマスクローズの花から水蒸気蒸留法によって抽出される、大変貴重で高価な精油です。ブルガリアのバラの谷で生産させるブルガリアローズは特に有名です。その高貴な甘い香りは、ストレスや緊張を和らげてくれ、また肌のアンチエイジング効果が知られています。

 
②.ベンゾイン
 バニラに似たとろけるような甘い香りの精油です。バニラに似たその甘い香りは、孤独や喪失感をやわらげ、気分を楽にしてくれるといわれています。ほかの香りに加えると香りが長くとどまる保留剤としても使用されています。

 
 ③パチュリ
 パチュリは、エキゾチックで大地を連想させる個性的な香りの精油です。精油はオレンジ〜濃いこはく色で、ほかの香りを長持ちさせる保留剤として、香水業界では重要な香りです。精油は肌の再生を促し、肌荒れやしっしんをやわらげるとされています。

 

2.使用する器具

 

  •  

  • 1.ビーカー 

  •   植物油を入れて量る時に使用しますので、目盛りがついていればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。

     

 

  •  

  • 2.攪拌(かくはん)用のガラス棒

  •  溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。

      

3.トリートメントの作り方

バラの香りのトリートメントオイル(15ml)

 

・材料

 
植物油
 オリーブスクワラン 15ml
 
精油    
    ベンゾイン    1滴  
  パチュリ     1滴 
  ローズオットー       1滴
 
容器 ビーカー かくはん棒
 

•作り方 

まずオリーブスクワランをビーカーにいれます。
 
*オリーブスクワランです。植物性スクワランはオリーブ油を蒸留後、水素添加したものでさらさらした軽い感触で、肌なじみがよいなどとアロマテラピー用語辞典/公益社団法人日本アロマ環境協会に記載されています。
 
ベンゾイン精油、パチュリ精油、ローズオットー精油を加えて撹拌棒でまぜます。
 
*ベンゾイン精油はバニラに似た蜂蜜のようなにおいで、バラなどときわめてく融合し、パチュリ精油はバラの香水などにも少量ずつ使われています。バラは芳香植物の女王で、3種類とも乾燥肌などのハンドケアにとアロマテラピー<芳香療法>の理論と実際に記載されています。
 
容器にいれます。ラベルなどを貼り早めにつかいます。
 
*上記の書には、この精油の軟膏または油剤で最低2分間、マッサージして手によくすりこみ、夜もめんの古手袋をはめて寝るといちばんよいなどと記載されています。
 今回使用したビンはロールオンタイプで簡単に指先まで塗布することができます。
  

・使用後の感想

 甘くて良い香りです。ローズオットー精油は濃厚と言う方もいますが、上記の書のとうりに各精油を同量のブレンドにしましたところ、濃厚には感じないようでした。
 今回はオリーブスクワランをつかいましたので、軽い感触で、べたつかず仕事の合間などにも利用できるようです。指先にもしっかりとトリートメントできます。オリーブスクワランよりもしっとりとハンドケアをしたい場合にはスイートアーモンド油他をつかうとよいと思います。

4.トリートメントオイルを作る上でのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。
 ただしこの濃度はあくまでもガイドラインです。個人の肌タイプ、使用時の体調、使用部位や時間帯などに応じて変化します。最初に使用する方、特に顔などの敏感な部分に使用する場合は、さらに低い濃度で使用してみるのをオススメしています。
 

(2)精油の滴数の計算方法

 通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 例えば植物油50mlに対して希釈濃度を約1%にするにはどうしたらよいでしょうか。
 植物油50mlに対しての1%は
   50ml×0.01=0.5ml
   です。この算出した量を0.05ml(1滴)で割ると
   0.5ml ÷ 0.05ml =  10滴
 になります。
 
 作成量(基材量)      精油(1%)   精油(0.5%)
 
      10ml                                 2滴         1滴
  20ml                                 4滴         2滴
    30ml                                 6滴         3滴
      40ml                                 8滴         4滴
      50ml                               10滴         5滴
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 
・今回使用する量
 今回はトリートメントオイル25mlに対して1%濃度として全体で3滴加えています。
 

(3)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

(4)バッチテストについて

  精油は、使用する種類、使用する方の体質や体調によっては皮膚に合わない場合があります。敏感肌の方や初めてで不安な方はパッチテストをするとよいでしょう。やり方は作ったオイルなどを、前腕部の内側に少し塗って24時間〜48時間放置し、異常が起こらないかどうか確認する方法です。異常がみられた場合は中止し、大量の水で洗い流しててください。
 

(5)使用方法と保存方法

 高温多湿を避け冷暗所(冷蔵庫)に保管し、なるべく早めに使い切りましょう。
 
 保存期間の目安(日本アロマ環境協会アロマテラピー検定テキスト1級より)
 ・水が含まれるものはおよそ1〜2週間
 ・植物油などが中心のオイルやクリームは1ヶ月程度
 

5.その他オイル(植物油)を使ったアロマクラフトの記事