アロマ手作り:お酒を使った入浴剤。

 お酒は飲むだけでなく、お風呂に入れて入浴剤として使用することができることをご存知ですか?ワイン風呂は 世界では古くから女性に愛されてきた入浴法で、かのクレオパトラも愛用したといわれています。使用するお酒(赤ワイン・白ワイン)によっても湯船の色は変わり、その澄んだ色は視覚を楽しませて贅沢な気分にさせてくれます。また、酒風呂には血行促進、肌の引き締め効果、リラクゼーション効果など色々な効果があり、入浴するだけでカラダが休まり、健康を維持してくれます。
 今回は、ワイン、日本酒をはじめとした色々なお酒の入浴剤について紹介します。
 
この記事はこんな人にオススメしています。
・自分が栽培して収穫したハーブや野菜を利用して、より自然派の生活を楽しみたいかた。
・市販の入浴剤の色や香りが苦手で、より自然な香りを求めているかた。
・ハーブやアロマテラピーに興味があり、生活に取り入れてみたいかた。
 

 
  目次
 
1.手作りの入浴剤をおすすめする理由
(1)お酒を使った入浴剤について
(2)お酒を使った入浴剤の効能
(3)手作りの入浴剤をおすすめする理由
(4)入浴剤を手作りするとき気になるポイント
2.お酒を使った入浴剤に必要な材料
(1)お酒
(2)精油
(3)ハーブ、野草、果物など
(4)材料の入手方法と予算
3.お酒を使った入浴剤作りにあると便利な器材
4.お酒を使った入浴剤の基本の作り方
 
5.お酒を使った入浴剤を作る上でのポイント
(1)加える精油の分量について
(2)精油を加える時のポイント
(3)精油(アロマオイル)の選び方
(4)子どもに対する注意点
(5)その他入浴剤を使うときの注意事項
(6)保存期間について 
(7)お酒のアルコール成分に注意
(8)風呂釜のお手入れ方法
6お酒を使った入浴剤のレシピ
7.その他ハーブ・アロマで手作りするいろいろな入浴剤
 

1.手作りの入浴剤をおすすめする理由

 

 

(1)お酒を使った入浴剤について 

 皆さんは“ワイン風呂”って入ったことがありますか?日本ではあまり馴染みがありませんが、世界では古くから女性に愛されてきた入浴法で、あのクレオパトラやメアリー女王も入ったと言われています。赤ワインを入れてピンク色になったお湯は、入るだけで体が温まりリラックスできます。ワインだけでなくさまざまなお酒にはそれぞれ色々な成分が含まれておりさまざまな効果が期待できます。
 お好きな精油やハーブで香りや色付けすれば、それぞれのさまざまな成分の効果も期待でき、お風呂に入る楽しみがさらに高まります。
 飲用できるお酒はどれも入浴剤としても利用可能です。
 
1)お酒の種類について
  お酒(さけ)は、エタノール(アルコールの一種)が含まれた飲料の総称です。お酒はブドウやリンゴなどの果実・大麦や米などの穀物・イモなどの根菜などさまざまな原料を発酵させて作られます。
 さまざまな種類のあるお酒ですが、製法によって3種類に大別できます。
酵母菌によって発酵されたものをそのまま飲む「醸造酒」と、醸造酒を加熱し蒸留して作られる「蒸留酒」、醸造酒や蒸留酒に果実や香料、糖などの副原料を加えて作られる「混成酒」です。
 醸造酒の代表的なものとしてはワイン、ビール、日本酒などが挙げられます。
また蒸留酒には、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ラムなどがあります。
混成酒には梅酒などの果実酒やリキュールが該当します。薬草酒などもここに分類されます。
 入浴剤に使用するお酒はどんな種類でも利用できます。色いろ買ってみたが飲み残しているお酒がありませんか。料理やお菓子作りに使うだけでなく、お酒のお風呂を試してみましょう。カップ一杯〜2杯程度(180ml〜360ml)程度をめどに試してみましょう。
 
2)ハーブチンキ・薬用酒
 ドライハーブをホワイトリカーやウォッカなどのアルコールに漬け込んで成分を抽出したもののことで、『ティンクチャー』とも呼ばれます。
 果実酒やさまざまな薬用酒もお酒(アルコール)に色々な材料を漬け込んで成分を抽出しているので、広い意味でチンキといっても良いでしょう。
 
 ハーブや薬草などに含まれている有効成分は、大きく水やお湯に溶ける水溶性の成分と水お湯には溶けない脂溶性の成分に分けられます。アルコールには水に溶ける成分はもちろん、水では抽出できない脂溶性の成分も溶けだすため、ハーブの力を一度に効率よく取り入れることができるのすぐれた方法です。
 日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカやヨーロッパではドラッグストアでも買うことができるほどメジャーなものだそうです。
 日本では、養命酒などの薬用酒のイメージのほうが馴染みがあるかもしれません。
 健康酒として使用するだけでなく、入浴剤としも試してみましょう。
 
 

(2).お酒を使った入浴剤の効果について

  日本酒やワインのお風呂に浸かることで得られる効果はたくさんあります。
 お酒の成分であるアルコールには血管を拡張させて血行を促進する効果があるのは誰でもご存知でしょう。その他、お酒には使用する原料によりさまざまな美容や健康に効果のある様々な成分が含まれています。ハーブや精油を加えればさらにそれぞれの有効成分との相乗効果が期待できます。
 
 ・期待できる効能・効果の例(ワインの場合)
①血行促進
 ワインに含まれるビタミンが血行を良くし、カラダを温めてくれます。
②肌の引き締め効果
 ワイン特有の渋み成分である「タンニン」が、皮膚の調子を整えて肌をキュッと引き締めてくれますよ。入浴後には、顔だけでなく全身のお肌がすべすべになっているでしょう。
③リラックス効果
 リラックス効果もあるため、入浴するだけでカラダが休まり、健康を維持してくれますよ。
 
 ・期待できる効能・効果の例(日本種の場合)
①アンチエイジング効果
 日本酒には、美肌の元となるアミノ酸が約20種類以上も含まれています。なかでも「セリン」という肌の保湿に欠かせない、非必須アミノ酸が豊富なのが特徴です。セリンは体内でも合成されますが、加齢とともに合成量は減るので外部からの摂取が必要です。
 日本酒風呂に浸かることでセリンが肌の奥まで浸透するため、保湿やアンチエイジングに効果的とされています。また、お風呂に浸かって体の芯から温まることで毛穴が開くため、溜まっていた汚れが落ちやすくなり、日本酒の美容成分が浸透しやすくなるという一石二鳥の効果もあります。
 
②代謝促進効果
 日本酒に含まれる「アデノシン」という成分が血管を拡張させ、血行を促進します。これは、お酒を飲んだときだけでなく、日本酒風呂に浸かったときも同様です。体中に血が巡ることで代謝が上がり、ダイエットやデトックス効果も期待できます。
 
③肩こりや腰痛の改善
 体が温まることで冷えも解消されるため、肩こりや腰痛の改善にも有効です。
 
④jリラックス効果
 さらに、2020年の日本農芸化学会で、日本酒の香りにリラックス効果があると発表されました。日本酒のフルーティーな香りで心身ともに癒やされることで、自律神経の働きを落ち着かせ、ストレスを軽減させられます。
 

(3)お酒を使った入浴剤の手作りをオススメする理由

現在、様々な入浴剤が市販されています。誰でも簡単に「薬湯」や「温泉」気分を味わうことができます。が、香りがきつすぎるとか、安全な成分が心配だなど、気になることも多いものです。
 そんな方におすすめなのが、ハーブや精油など自然の素材を使った手作りの入浴剤です。誰でも簡単に、植物(ハーブ)や植物の香り(アロマ)のパワーを日々の生活に取り入れることができます。下にそのメリット、デメリットを挙げてみました。
 
おすすめの理由①
・自分で作る楽しみが生まれる。
 
自分のヘルスケアや美の追求のために自作する入浴剤は、楽しみの一つになります!疲労回復や肌の角質除去など効果や香りなどをイメージしながら、その時の気分に合わせて入浴剤の種類を選べるのもいいところですね。
 
 手作りの1番のメリットは自分好みのものが作れるところです。市販のものを使用した時に、「なんだか香りが合わないな」「ちょっとべたつき過ぎるな」など、期待していたものと違ったことがないでしょうか?
手作りをすれば精油で好きな香りを作ることが出来ますし、基剤を選べば好みの肌触りを実現することができます。
 
おすすめする理由②
・自然派の暮らしが楽しめる
 
合成された成分が苦手だから、ナチュラルな暮らしがしたいと願う人も見られます。何から始めればいいかわからないという場合、自作する入浴剤が自然派の暮らしの入り口となるかもしれません。

 自作入浴剤の材料は掃除や調理などにも使えるのがメリットです。入浴剤からどんどん自然派の暮らしが広がります。さらに、自然な香りを楽しみながら体も心もしっかりリラックスできます。
 
 市販の物の成分表を見ると、たくさんの種類が書いてあり、それが一体どんなものなのかを調べるだけで一苦労です。手作りをすることで、自分の肌にあった安心できる素材から作ることができます。保存料などの添加物が入らないのも嬉しいポイントです。
 

おすすめする理由③  
・経済効果が生まれる。
 しかし、自作入浴剤ならばキッチンにある材料だけで毎日の入浴タイムをリラックスタイムに変えられます。ランニングコストを考えると、かなり安価な入浴剤づくりになるでしょう。作り方も簡単なので、時間の無駄を感じることもありません。
 自分で作るとなると、まずは作る時の道具が必要ですが、意外とお手軽に手に入るし一度購入すれば長く使えます。ローズなど、高価な市販のバスオイルに使用されている成分も材料だけなら手軽な価格で入手できる場合が多いので、高価な成分を使用した自分だけの特別仕様のバスオイルを作ることもできます。
 
 市販の入浴剤であれば、安いものでも1回あたり20円前後となりますが、手作りであれば材料によっては、1回あたり数円程度で作ることも可能です。
 
また、自身で材料を選ぶため、体調や気分に合わせるなど安心して使用することができますし、加える材料を工夫すれば得たい効果をしっかりと狙えます。
 

(4)入浴剤を手作りするとき気になるポイント

 
①.作り方や素材の知識が必要でありて手間がかかる。
 安心して使用できる入浴剤を作るためには、作り方やそれぞれの素材の知識を取得する必要があり時間や手間がかかります。
 
 近年はネットでの情報入手が簡単にできるようになっています。精油や植物油などの知識は、私達の健康や生活に密接に関係するものであり、作っているうちにいろいろな知識が高まります。
 
②.必要な材料を集めるのがたいへんである。
 使用する材料の中には、近所のスーパーなどで手に入らないものもあり、最初のうちは材料を入手するのが面倒です。
 
 普通は利用していない、ネット通販や専門店などを利用すると、これまでより生活の幅がひろがり楽しくなります。

2お酒を使った入浴剤作りに必要な材料

  入浴剤作りに必要な材料は、ベースとなる基材と香りや色、成分などさまざまな効果を付け加える精油や ハーブです。今回のベースとなる基材は お酒です。
 精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。ハーブや果物、スパイスなど色々な材料を使用すれば、色や香り、薬効などさまざまな効果を付け加えることができます。
 
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 (1)お酒

 入浴剤のベースとなる素材を基材といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。今回使用する基材はお酒です。
 
 お酒(さけ)は、エタノール(アルコールの一種)が含まれた飲料の総称です。お酒はブドウやリンゴなどの果実・大麦や米などの穀物・イモなどの根菜などさまざまな原料を発酵させて作られます。
 さまざまな種類のあるお酒ですが、製法によって3種類に大別できます。
酵母菌によって発酵されたものをそのまま飲む「醸造酒」と、醸造酒を加熱し蒸留して作られる「蒸留酒」、醸造酒や蒸留酒に果実や香料、糖などの副原料を加えて作られる「混成酒」です。
 醸造酒の代表的なものとしてはワイン、ビール、日本酒などが挙げられます。
また蒸留酒には、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ラムなどがあります。
混成酒には梅酒などの果実酒やリキュールが該当します。薬草酒などもここに分類されます。
 
1)お酒の原料による分類。
 お酒は様々な原料から作られていますが、その代表的なものをあげてみました。
 
・果実原料のもの
ブドウ:ワイン、ブランデー(蒸留酒)、ピスコ(蒸留酒)
リンゴ:シードル(アップル・ワイン)、カルヴァドス(蒸留酒)、サボルチの林檎パーリンカ(蒸留酒)
ナシ:ペリー(またはペルー)
レモン:リモンチェッロ
プルーン:ツイカ(蒸留酒)
スリヴォヴィッツ(蒸留酒)
ナツメヤシ:マヒカ
バナナ:バナナ・ビール

・穀物原料のもの
清酒:米焼酎(蒸留酒)、どぶろく、紹興酒、泡盛(蒸留酒)、マッコリ
コムギ:白ビール、ボザ
オオムギ:ビール、モルトウイスキー(蒸留酒)。麦焼酎(蒸留酒)
トウモロコシ:バーボン・ウイスキー(蒸留酒)、チチャ
モロコシ:白酒(蒸留酒)
ソバ;蕎麦焼酎
ライムギ:クワス

・根菜類
サツマイモ:芋焼酎
ジャガイモ:アクアビット
タピオカ:甲類焼酎 ※一部の商品

・その他
サトウキビ:アグリラム(蒸留酒)、カシャッサ(蒸留酒)、黒糖焼酎(蒸留酒)
乳:馬乳酒、クミス、アルヒ(蒸留酒)
蜂蜜;ミード
リュウゼツラン:メスカル(蒸留酒)、テキーラ(蒸留酒)

(2)精油(アロマオイル)

 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもちアロマテラピーの基本となるものです。
 精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
 大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
 バスソルトに香り付けとして加えることにより、作る目的や自分の好みにあわせた自分だけのバスソルトを作ることができる。
  

Q:アロマオイルと精油はどのように違うのですか。どちらもバスオイルにつかえますか
 
 一般に販売されているアロマオイルは、植物に由来する天然の芳香物質(精油)だけでなく、合成香料や、その香料をプロピレングリコールやアルコール、植物油や鉱物油などで希釈した製品を広く含んでいます。アロマオイルは、香水や化粧品、食品に添加する香料、ポプリ作り、芳香を楽しむために広く利用されています。アロマティックオイル、フレグランスオイル、ポプリオイル、フレーバーオイルなどいろいろな呼び名があります。
 また、植物油に精油をブレンドしたアロマテラピートリートメント用のマッサージオイルも一般にはアロマオイルと呼ばれることがあります。
 
 バスソルトに使用するアロマオイルは、天然の精油を使用しましょう。市販されているバスオイルやマッサージオイルも使用可能です。
 
 
Q: アロマブレンドオイルは、入浴剤NGですか?
 
 アロマブレンドオイルの中でも、精油以外の成分(アルコールや人工香料など)が入っていることもあるので、成分表を確認しましょう。ブレンドオイルはもともと香りを楽しむものなので、肌に刺激のある成分などが含まれている場合もあります。
 
 配合されている成分がわからない時は使わない方がよいでしょう。
 
 
Q: 初心者にはどのような精油がおすすめですか
 
 精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは一般的で初心者にも使いやすい精油を使ってみましょうしょう。
 
(公社)アロマ環境協会のおすすめの精油30種類を以下にリンクしておきます。 
 

(3)ハーブ、野草、果物など

 基本の入浴剤のレシピに、ドライハーブや花、野草などを混ぜ、飾り付けや、色付けをしてアレンジすることもできます。
見た目にも華やかさが加わるので、プレゼント用にもおすすめです。
 お好きなハーブや果物窓を使えば入浴剤を作るのがより楽しくなります。
  

 
1)ハーブとは
 ハーブとは香りをもち、人の役に立つ植物の総称です。昔から染料として利用されてきたハーブはたくさんあります。人工の顔料より自然なやさしい色が出ます。
 また、ハーブにはさまざまな成分が含まれており、精油と同様に、ドライハーブも種類によって色々な効能があります。
 ハーブの効能を勉強しながら使用してみるのもまた楽しいものです。
 
2)ドライハーブ
 芳香植物(ハーブ)を乾燥させたものがドライハーブです。たとえ同じハーブでも精油とドライハーブは、それぞれ違う個性の効能をもつことが多々あります。石けんや化粧品をつくるときは、そのまま使ったり、ミキサーや乳鉢などで砕いて使用します。ハーブ薬を作ったり、ハーブの色や素材感をいかして、色づけや飾りとして使います。
 
3)ハーブ薬と浸出油
 ハーブ薬は、芳香植物(ハーブ)をオイルや、アルコール、お湯などで浸出することにより、その薬効成分を取り出したものです。浸出油、チンキ剤などは手軽に作れて、昔から民間療法に利用されてきました。
 その中で浸出油(インフューズドオイル)は、ハーブの有効成分を植物油の中に抽出したものです。ハーブの中に含まれているさまざまな有効成分のうち、脂溶性(油に溶ける)の有効成分を抽出したものです。
 これらを目的に合わせて上手に使うことで、作るバスオイルに豊かな植物の香りと効果を加えることができます。
 

(4)材料を入手する方法と予算について

1)材料の入手方法
 植物油も精油もネットショップやハーブやアロマテラピーの専門店で入手できます。精油はたくさんのブランドがありますが、ここでは当サイトで主に使用しているブランドについて紹介します。
 
①精油
 
*おすすめのブランド
 
生活の木
 生活の木は、国産の精油のブランドです。東京都渋谷区に本社をおき、アロマテラピー関連商品を幅広くとり揃えています。
 当サイトで紹介している素材はほとんど手に入ります。値段も比較的リーズナブルです。
 当サイトは、2003年から2015年まで、生活の木のパートナーショップとして店舗を運営していたので、当サイトでももっともよく使用しています。
 
ニールズヤード
 ニールズヤードはイギリスの精油のブランドです。ブルーボトルの精油でよく知られています。日本にも東京を中心に店舗があります。ちょっと価格は高めですが、オーガニックの精油も充実しています。
 
*ブランド選びのポイント
 以上当サイトで主に使用している2つのブランドを紹介しましたが、精油を買う前にはいくつか確認した方が良いことがあります。
 最低、次の3点が確認できればOKです。 
 
・化学合成されていない、純粋なもの、つまり100%天然のオイルか。
・精油名・学名・原産国など精油の情報が記載されているか。
・成分表の記載があるか。
 
 精油は安価なものから、高価なものまでピンキリですが値段だけでは、その精油が天然で品質が保証されるか判断は難しいものです。
 100%の保証にはなりませんが(記載の偽装ということもありえます。)、上記の3点を確認すると良いでしょう。
 
*AEAJ表示基準適合精油認定制度
 社団法人日本アロマ環境協会では、消費者を保護する観点から、精油ブランドを対象とした「表示基準」を定めています。
 AEAJ表示基準適合認定精油として認められた精油にはラベル部分や使用説明書に必ず精油製品情報の8項目と4つの使用上の注意事項が記されています。
 参考にするとよいでしょう。
  
②植物油
  一般に植物性のオイルの中で常温で液体のものを植物油、固体のものをバターと言います。
 植物油として市販されているものには、スーパーなどで販売されている食用のものと、上記、ハーブ・アロマ専門店ブランドなどで販売されている化粧品グレードのものがあります。
 食用のものでも使用できますが、手作りコスメに使用する場合は、当サイトでは化粧品グレードのものを使用し、またおすすめしています。
 
③ハーブ
 使用するハーブは自家栽培して利用するのが理想です。
 ただ、植えたハーブが育つには時間もかかります。レモン栽培はかなりハードルが高いかもしれません。
 そんな人におすすめなのが、ハーブティー用のドライハーブの利用です。
 
 ハーブティーはスーパーでもネットでたくさん販売されています。一般的には何種類ものハーブをブレンドしているブレンドハーブティーが多く、味も価格もさまざまです。
 ノンカフェインの楽しみのお茶として飲むならサマザマなブランドのなかならお気に入りを探すのも楽しいものですが、健康のために効能や品質を気にするならハーブやアロマテラピーの専門ブランドを購入したほうがよいでしょう。
 当サイトで使用しているブランドを紹介しておきます。
   
*おすすめのブランド
 
生活の木
 生活の木は、日本のハーブや精油のブランドです。東京都渋谷区に本社をおき、ハーブやアロマテラピー関連商品を幅広くとり揃えています。
 当サイトで紹介している素材はほとんど手に入ります。値段も比較的リーズナブルです。
 当サイトは、2003年から2015年まで、生活の木のパートナーショップとして店舗を運営していたので、当サイトでももっともよく使用しています。
 
ニールズヤード
 ニールズヤードはイギリスの精油のブランドです。ブルーボトルの精油でよく知られています。日本にも東京を中心に店舗があります。ちょっと価格は高めですが、ハーブティーも販売しています。
 
エンハーブ
 エンハーブは、ハーブティー、エッセンシャルオイル、茶器など、ハーブ関連商品を常時200点以上取り扱っているサントリーグループのハーブ専門です。
 各地のデパートなどに店舗を展開しています。ちょっと高価ですが、店舗では自分でオーダーメイドのブレンドをしたり、購入する茶葉の量も調整可能です。
 
*ブランド選びのポイント
 以上当サイトで主に使用している2つのブランドを紹介しましたが、ハーブを買う前にはいくつか確認した方が良いことがあります。
 最低、次の点が確認できればOKです。 
 
・ハーブ名・学名・原産国、部位などハーブの情報が記載されているか。
 
 ハーブは安価なものから、高価なものまでピンキリですが値段だけでは、そのハーブが天然で品質が保証されるか判断は難しいものです。
 100%の保証にはなりませんが(記載の偽装ということもありえます。)、最低、学名と部位の2点が記載されているかを確認すると良いでしょう。
 
④ハチミツ
 ハチミツは、冷蔵庫にある余ったものでかまいません。気になって買ってはみたが使いきれず残っているものがあるはずです。上手に利用してみましょう。
 
2)材料入手のための予算の目安
 
・精油
 
精油はブランドによって3ml〜10mlのボトルで販売されています。精油の種類により高低はありますが、一般の精油は、10mlボトルで1500円〜3000円くらいが目安です。
 
 10mlボトルだと、精油の滴数として200滴くらい(一回5滴使用するとすると40回分)になりますので、1滴8円から15円くらいになります。
 
*ローズなどの精油は、わずかしか取れない貴重なオイルなのでバリューオイルともいわれています。こちらは一般の精油の10倍以上高価です。
  
・植物油・バター
 化粧品グレードの植物油は25ml〜100ml程度のボトルで販売されています。
  植物性のバターも袋詰で売られています。
 
*価格は当サイトで使用しているオイルの目安です。ブランドなどにより価格にはかなりのばらつきがあります。
 
・ハーブ 
 ハーブはブランドによって小袋(10g〜30g)程度、100gなどさまざまな単位で販売されています。量が多くなるほど割安となりますが、最初は小袋を購入していろいろ試してみるとよいでしょう。
 
 当サイトで運営していた生活の木のハーブですと、一般的なハーブで
 
 小袋 10g〜20g で 500円
 100g で2000〜3000円 程度  
 
 です。  

3.お酒を使った入浴剤を作るときに使用する器具

・計量スプーン
  少量の塩(ソルト)を量るときに使います。小さじ、大さじがある料理用のもので良いでしょう。
 
 攪拌(かくはん)用のガラス棒
 溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
 
 
・容器
 深めの小皿や小鉢など何でもかまいません。材料を混ぜ合わせるときに使います。
 
・保存瓶
 お酒にハーブなどの有効成分を抽出したり、保存したりするときに使用します。ガラス製の広口ビンが使いやすいでしょう。ホームセンターなどで入手できます。

4.お酒を使った入浴剤の基本の作り方


 

・ハーブや果物などをお酒で抽出して使用する場合

•材料(全身浴 1回分) 
お酒    カップ(1〜2杯)    
ドライハーブ  10g〜20g程度
果物(フレッシュ)など 100g〜150g程度
精油     1~5滴
容器 軽量スプーン かくはん棒 保存ビン
 
*容量はあくまで標準的な目安です。使用する材料や使用方法により違ってきます。詳細はそれぞれの具体的なレシピを参考にしてください。
 
•作り方 
①お酒はかり保存ビンにいれる。
②ハーブや果物などを加える。
③2週間程度、冷暗所におき成分を抽出する。
④使用する前にガーゼなどで濾す。
⑤精油を使用する場合は入浴前に加えよくふって攪拌してから湯船に入れる。
 
 *フットバスやハンドバスなど部分浴に使用する場合は分量をそれぞれ1/2にします。
 

・お酒だけを使用する場合

 日本酒風呂の作り方
 
 湯船に38度程度のお湯を溜め、そこに180~360ml程度の日本酒を注ぐだけで日本酒風呂が簡単に作れます。38度だとぬるいと感じるかもしれませんが、日本酒には血行を促進する効果があるため、熱いお湯で作らないようにしてください。
 熱すぎるとアルコールの蒸発が早まり、のぼせる原因にもなります。お酒に弱い人は無理をせず、日本酒の量を少なめにして作りましょう。
 日本酒がない場合は、酒粕でも代用が可能です。その際、不織布袋やだしパックなどに入れれば、簡単に自分だけの入浴剤が作れます。浴槽も汚れずに済むのでおすすめです。

5.お酒を使った入浴剤を作る上でのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。
 いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。
 
 個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
 
 通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

(3)アロマオイル(精油)の選び方

植物から得られる天然のアロマオイル(精油)には有益な作用がたくさんありますが、なかには肌への刺激が強いものや、光毒性(肌についた状態で紫外線にあたると、肌に炎症や色素沈着などの刺激を与える作用のこと)をもつものがあるので注意しましょう。
 
●皮膚刺激に気をつけたい精油
量を減らしたり、様子をみながら使用してください。特に敏感肌の方は注意しましょう。
 皮膚刺激に注意が必要な精油の例
柑橘系、スパイス系、ペパーミント、ユーカリ・グロブルス、レモングラス など
 
●光毒性に気をつけたい精油
光毒性をもつ可能性のある精油を使用する場合は、肌に使用後は紫外線を避けるか、光毒性の原因成分を除去したFCF(フロクマリンフリー)タイプを選びましょう。
 光毒性に注意が必要な精油の例
アンジェリカルート、オレンジビター、クミン、グレープフルーツ、ベルガモット、ライム、レモン など
 

(4)子どもに対する注意点

成長過程の子供は嗅覚が大人よりも繊細で、外からの影響を受けやすい傾向があります。また、アロマオイル(精油)は植物の芳香成分が凝縮されているため、小さな子どもには刺激が強すぎる場合もあります。
 原則として、3歳未満の乳幼児には、アロマオイルを加えたバスソルトの使用(アロマバス)は避けましょう
 3
歳以上の子どもには、大人の使用量の1/10程度から始め、多くても1/2程度とし、様子をみながら慎重に使いましょう。
 

(5)その他入浴剤を使うときの注意事項

 ・作ったら、なるべく早く使いましょう。
 ・浴槽によっては使用できない場合があります。
 ・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
 

(6)保存期間について

直射日光、高温多湿を避けて保存し、2週間程度を目安に使い切りましょう。
 

(7)お酒のアルコール成分に注意

 アルコールは皮膚からも吸収されるため、普段からお酒に弱い人は日本酒風呂でも酔ってしまう可能性があります。その場合は、お酒の量を少なくするなど調節をしてください。特に、子どもや妊婦の入浴は禁物です。子どもは、アルコールの経皮吸収や、誤飲の危険性があり、妊婦の場合は胎児への悪影響(胎児性アルコール症候群など)が懸念されます。
 アトピー性皮膚炎や敏感肌の人は、アルコールの刺激が肌への負担になる場合があるため、お酒に弱い人と同様、お酒の量を調節するなどの工夫が必要です。また、糖尿病や肝臓病など持病を抱えている人は自己判断で入浴せずに、主治医と相談するようにしてください。
 

(8)風呂釜のお手入れ方法

 日本酒には麴などさまざまな天然成分が含まれているため、そのまま放置するとそれらをエサに雑菌が繁殖する可能性があります。また、お湯の追い焚きもポンプ内で雑菌が繁殖する恐れがあるため絶対にやめましょう。
 お風呂の残り湯で洗濯をする人もお酒でつくる入浴剤を使用した場合はNGです。使ったお湯は必ず当日中に捨て、綺麗にお風呂を洗うことをおすすめします。
 

6.お酒、ワインを使った入浴剤のレシピ

 ワインやウオッカ、日本酒などお酒を使用した入浴剤のレシピです。

 

 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:ローズマリーと白ワインのお風呂、ベルガモット精油をブレンド。
 
入浴剤をつくる:レモンバームのラム酒風呂。
 
入浴剤をつくる。ローマンカモミールのビネガー風呂。
 ローマンカモミール、赤ワインビネガーをつかう。
 
入浴剤を作る:ブルーベリーのお風呂。
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:バスビネガーのラベンダー風呂
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:イチゴのワイン風呂。
 
アロマで手作りするウオッカを使った入浴剤!
 ウオッカ、ラベンダー精油、スイートマージョラム精油、ジュニパーベリー精油をつかう。
 
アロマで手作りするカモミールと日本酒を使った入浴剤!
 日本酒、カモミールをつかう。
 
冷える夜のホットワイン風呂をつくる。
 赤ワイン、スパイス、レモン、オレンジをつかう。
 
リンデンフラワーの白ワイン風呂。
 白ワイン、リンデンフラワーをつかう。
 
メドウスイートの白ワイン風呂。
 白ワイン、メドースイートをつかう。
 
スパークリングワイン風呂!
 スパークリングワイン、ローズアブソリュート精油、レモングラス精油、ラベンダー精油をつかう。
 
梅酒風呂。市販の入浴剤と比較する。
 梅酒のお風呂。
 
果物のお風呂。
 赤ワインと果物のお風呂。
 
ローズレッドの赤ワイン風呂。
 赤ワインとハチミツ、ローズレッド、ローズマリー精油をつかう。

7.その他ハーブ・アロマで手作りするいろいろな入浴剤

アロマ手作り:入浴剤(バスソルト)を作る

アロマ手作り:入浴剤(バスソルト)を作る

 

バスソルト

天然塩を使った基本のバスソルトの作り方を紹介しています。

 

バスオイル

植物油を使った基本のバスオイルの作り方を紹介しています。
 

バスボム

重曹を使った基本のバスフィズの作り方を紹介しています。

 
お酒を使った入浴剤の作り方の紹介です。
ハチミツを使った入浴剤の作り方の紹介です。
牛乳などの動物性ミルクやココナッツなどの植物性ミルクなどを使った入浴剤の作り方の紹介です。
フレッシュラベンダーの入浴剤
ハーブや野草を使った薬湯のレシピです。

アロマテラピーを学ぶ!

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