アロマ手作り:お酒を使った入浴剤。

 お酒は飲むだけでなく、お風呂に入れて入浴剤として使用することができることをご存知ですか?ワイン風呂は 世界では古くから女性に愛されてきた入浴法で、かのクレオパトラも愛用したといわれています。使用するお酒(赤ワイン・白ワイン)によっても湯船の色は変わり、その澄んだ色は視覚を楽しませて贅沢な気分にさせてくれます。また、酒風呂には血行促進、肌の引き締め効果、リラクゼーション効果など色々な効果があり、入浴するだけでカラダが休まり、健康を維持してくれます。
 今回は、ワイン、日本酒をはじめとした色々なお酒の入浴剤について紹介します。
 

 
  目次
 
1. そもそも入浴の健康効果について
2.入浴剤の歴史や市販の入浴剤、効果ついて
3.入浴剤を手作りする場合によくある質問。
4.お酒と入浴剤について
5.お酒を使った入浴剤作りに必要な材料
(1)基材(お酒)
(2)精油
(3)ハーブその他
6お酒を使った入浴剤を作るときに使用する器具
7.お酒を使った入浴剤の作り方の基本
8.お酒を使った入浴剤を作る上でのポイント
9.お酒を使った入浴剤のレシピ
10.その他ハーブ・アロマで手作りするいろいろな入浴剤
 

1. そもそも入浴の健康効果について

 日本は世界一の「お風呂先進国」として知られています。毎日お風呂にはいるのが楽しみという方も多いと思います。一方、日本は世界トップクラスの「長寿大国」です。日本人の平均寿命は、男性が世界3位、女性が世界2位といずれも世界トップクラスです。
 長寿の理由は様々考えられますが、「日本人の入浴文化」が寿命の底上げに一役買っているとする研究結果が報告されています。「湯治(とうじ)」に代表されるように、われわれ日本人は古くから入浴によって、心身の健康を維持してきました。ここでは現代医学で明らかになっている7つの代表的な健康作用を紹介します。
 

(1)入浴の7大健康作用(最高の入浴法:早坂伸哉著より)

①.温浴作用ー体を温めて血流アップ。 
 入浴の健康効果の代表が、この温熱作用(温め効果)です。
温熱によって体が温まれば、血管が広がり心臓の働きも強くなります。そうするとたくさんの血液が体中をめぐるようになります。
 
②.静水圧作用ーしめつけて「むくみ」を解消。
 お湯の水圧によって全身がマッサージされたような状態になり、血流や生理に影響をあtがえます。これを「静水圧作用」と呼びます。
 
③.浮力作用ー筋肉や関節をゆるめて緊張をとる。
 浴槽に入ると、体重が軽く感じられます。これが「浮力作用」です。そのため、関節や筋肉への緊張がゆるんでリラックス状態になります。
 
④.清浄作用ー体の汚れを洗い流す。
 皮膚の表面を洗いながすことで、体に有害な物質や微生物、不要な皮脂などを除去します。また、温かいお湯に浸かることで毛穴が開き、汚れや皮脂を流れださせる効果もあります。
 
⑤.蒸気・香り作用ー免疫力を高め、自律神経を整える。
 浴室内で「長い深呼吸」をすることで、鼻や喉の粘膜の乾燥を防ぐことができます。また、好きな香りのアロマオイルなどを垂らせば浴室内に香りが充満します。これは、自律神経の調整に役立ちます。
 
⑥.粘性・抵抗性作用ー手軽な運動療法効果。
 水中で体を動かすことは、陸上の3〜4倍の負荷がかかります。この作用を利用し、ゆっくりした運動やストレッチなどによって筋肉に刺激を与えることができます。
 
⑦.開放・密室作用ー日常から開放されるリラックス効果。
 浴室は衣服を身につけない「非日常」な空間です。一人でお風呂に浸かる時間は、心と体が開放的になる究極のリラックス空間です。

 2.入浴剤の歴史や市販の入浴剤、効果ついて

 「薬湯」とは、漢方などの生薬や薬剤を入れた風呂、または温泉の療養泉の効果が発揮された風呂のことです。古来より洋の東西を問わず人々は、様々な薬草を使った「薬湯」や、温泉などに浸かることによって心身を癒してきました。「薬湯」や「温泉」は、入浴の効果に加えて、薬草や有効成分の相乗効果によって様々な効果をもたらすことが知られています。
 入浴剤を利用することにより、ご家庭で「薬湯」や「温泉」の効果を手軽に楽しむことができます。
 

 

(1)入浴剤の歴史

 お風呂が大好きな日本人にお馴染みの入浴剤の市場規模は、現在約500億円と言われています。家庭でお風呂が普及した高度成長時代に急成長しバブル期の1991年には約700億円にまで達した市場規模ですが、その後安定して今の規模を維持しています。
 ちなみに、洗顔用の石鹸の市場規模は約2000億(日本石鹸洗剤工業会統計2019年による)なのでその約1/4程度の規模であることになります。
 弘法大師にさかのぼるとされる薬湯の古い歴史を持つ日本ですが、その家庭用の入浴剤の歴史は意外と新しく、商品としての入浴剤の第1号は、明治30年の津村順天堂(現バスクリン)の薬用中将湯といわれています。これには当時発売されていた婦人薬の生産時に出る残りカスを「もったいないから」と持って帰っれをお風呂に入れたところ、効果があったのでこの効果をウリにして銭湯に販売したところ、たちまち噂が広がり、巷の銭湯から注文が殺到したのが始まりといわれています。
 その後1970年代の高度成長期には、芳香浴剤のバスクリンが大人気を集め、市場が急拡大しました。1980年代になると、シュワっと泡が出て現代でも人気の発泡系入浴剤や、手軽に家庭で温泉気分があじわえる温泉系の入浴剤が登場し現在に至っています。
 

(2)市販の入浴剤の分類

 市販の入浴剤は、それに含まれる成分や効果の別によって①化粧品、②医薬部外品、③雑貨、という3つのグループに分類されています。
 これはその入浴剤を用いて入浴することによって、人体に与える効果を、薬機法(旧・薬事法)に基づいて分類したものです。
 一般に販売されている入浴剤は①化粧品か②医薬部外品がほとんどで、箱や袋などの外装にその類別および成分を正しく表示することが義務付けられています。製造するためには、製造許可が必要となります。
 それに対して③雑貨は、例えば温泉で売られている湯の花やヒノキのボールなどで、その効果も有害性もはっきり証明できないもので、①や②のような表示義務はなく、製造許可も必要ありません。
 

(3)市販の入浴剤の種類と効果

 市販されている入浴剤には様々な成分が含まれていますが、大きく4つのグループに分けられます。以下に紹介します。
 
①無機塩類系入浴剤
 硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムなどを主成分とする入浴剤です。
 各地の温泉名をつけた入浴剤の多くがこの系統で、それぞれの温泉成分を応用し、さらに香りや色で温泉らしい雰囲気を高めています。
 入浴後の保湿効果が高く、湯冷めしにくいのが特徴です。
 
②炭酸ガス系入浴剤
 炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、とコハク酸、フマル酸、リンゴ酸などを組み合わせて炭酸ガスを発泡させる入浴剤です。いわゆる泡の出る入浴剤です。
 このグループの入浴剤は、炭酸ガスの血管拡張効果を利用しているのが特徴です。血管が拡張して血液量が増大し、身体の芯まで温まります。
 
③生薬系入浴剤
 センキョウ、トウキ、ヨモギ、ウイキョウなど薬用植物の生薬を配合したものです。生薬にふくまれている有効成分の効果が期待できます。
 市販の入浴剤の中では、本Webで紹介している手作りの入浴剤にもっとも近いものです。
 
④酵素系入浴剤
 たんぱく質分解酵素、パパイン、パングレアチンなどの酵素を配合したものです。酵素を入浴剤に配合することにより、皮膚に無理な刺激を与えることなくきれいにしながら、入浴効果を高めるのがこの入浴剤の特徴です。
 このグループの入浴剤を使用すると、清潔でなめらかな使用感があります。
 
 

 (4)お酒を使った市販の入浴剤について

 日本酒については酒造メーカーさんなどで、入浴剤として販売しています。以前紹介した菊正宗酒造さんの梅酒の入浴剤についての記事です。
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:梅酒風呂。市販の入浴剤と比較する。
 
 最近では、市販の入浴剤だけではなく、温泉や銭湯などでワイン風や日本酒風呂などを楽しめるところも増えています。ネットなどで調べてみるのも楽しいです。
 
 

3入浴剤を手作りする場合によくある質問。

 入浴剤を手作りするときのよくある質問をまとめて見ました。参考にして貰えば幸いです。 
 
Q:アロマオイルと精油はどのように違うのですか。どちらも入浴剤につかえますか
 
 一般に販売されているアロマオイルは、植物に由来する天然の芳香物質(精油)だけでなく、合成香料や、その香料をプロピレングリコールやアルコール、植物油や鉱物油などで希釈した製品を広く含んでいます。アロマオイルは、香水や化粧品、食品に添加する香料、ポプリ作り、芳香を楽しむために広く利用されています。アロマティックオイル、フレグランスオイル、ポプリオイル、フレーバーオイルなどいろいろな呼び名があります。
 また、植物油に精油をブレンドしたアロマテラピートリートメント用のマッサージオイルも一般にはアロマオイルと呼ばれることがあります。
 入浴剤に使用するアロマオイルは、天然の精油を使用しましょう。
 

・精油について?    

 
Q: アロマブレンドオイルは、入浴剤NGですか?
 
 アロマブレンドオイルの中でも、精油以外の成分(アルコールや人工香料など)が入っていることもあるので、成分表を確認しましょう。ブレンドオイルはもともと香りを楽しむものなので、肌に刺激のある成分などが含まれている場合もあります。
 配合されている成分がわからない時は使わない方がよいでしょう。
 
Q:手作りの入浴剤についての質問です。 材料に使う重曹や天然塩、アロマオイル、クレイ、 ピグメント(色づけ用)などは循環沸かし湯式の浴槽に使用しても問題は無いのでしょうか? 二度炊きして機械が故障したり詰まらないか不安です。
 
 メーカーによってそれぞれ違うようです。一般的には 「入浴剤のラベルに風呂釜に影響を与えない」旨の記載がある場合は、使用しても問題ないと思います。自分で作る場合は類似の市販の入浴剤の記載を確認してみるとよいかもしれません。
 リンナイなどのメーカーの記載には、「イオウ成分を含んだ入浴剤、炭酸ガスを発生させる入浴剤、湯が濁るタイプの入浴剤は、機器に悪影響を及ぼすおそれがありますので、ご使用しないでください。」との注意書きがあるようです。
  気になるようであれば、残り湯は二度炊きせずに捨てましょう。
 
Q: 手作りした入浴剤は販売したりプレゼントしたりできますか 
 
 入浴剤は法的(薬機法)には、化粧品、医薬部外品、雑貨の3つに分類できます。このうち、化粧品、医薬部外品は、製造の許可がないものは製造することができません。雑貨ならば無許可で製造できますが、その入浴剤が雑貨なのかどうなのかは微妙な問題です。
 このほかに製造物責任法(PL法)というものがあって、製造したものについて責任が生じます。入浴剤は直接肌に触れるものなので、使用した場合トラブルが発生す場合があります
  手づくりした入浴剤の販売はやめたほうがよいでしょう。手作りした入浴剤をプレゼントする場合ですが、あくまでも商業目的(販促などとして)以外の私的な場合は可能と思われます。しかし当サイトでは、トラブルの恐れがあるため、ごく親しい家族以外の人へのプレゼントはおすすめしていません。
 
Q:入浴剤を使用すると風呂釜や浴槽に影響が出ないか心配です。追焚きは可能ですか
 
 配管やふろがまを傷めない成分を使っている入浴剤であれば、追い焚き機能付きのお風呂でも使用することができます。例えば、下記のような入浴剤は配管やふろがまを傷めません。 
・中性の入浴剤
・お湯が透明の(白く濁っていない)入浴剤 
「浴槽・配管を傷めない」「循環式ふろがまにもお使いいただけます」などの表記があれば、追い焚き機能付きのお風呂にも使用できます。 
 
 一方、市販している入浴剤の中には、追い焚き機能付きのお風呂と相性がよくない製品もあります。ここからは、追い焚き機能付きのお風呂に入れない方がいい入浴剤についてご紹介いたします。
 
・硫黄など金属を傷める成分を含むもの
  硫黄、酸、アルカリ、塩分などを含む入浴剤は、給湯器の配管を傷める可能性があります。温泉成分を含む入浴剤、バスソルトなどは、浴槽に入れた状態で追い焚きを行わないよう注意しましょう。 
 
にごり湯の入浴剤
 にごり湯や、ミルクのような白濁したお湯になる入浴剤には、「酸化チタン」が含まれている可能性があります。 追い焚き機能つきのお風呂への使用は控えましょう。
 ただし、入浴剤のにごりの一部は、酸化チタンではなくオイルやミルク由来のものもあります。これらは、雑菌などの栄養となるので、入浴したら残り湯は捨てて、ざっと浴槽を洗い流しておくと良いでしょう。
 
・詰まりの原因になるもの
 花びらなどの固形物や、泡(「バブ」などの炭酸ガス系や泡風呂など)の出る入浴剤は、追い焚き機能を使うと配管・フィルターが詰まる原因となる可能性があります。
配管・フィルターが詰まると追い焚き機能が損なわれることがあるため、使用中は追い焚きを控えましょう。
 排水溝に詰まる可能性もあるので、入浴したら取り除いておきましょう。
 *お茶パックや、袋などに詰めて入浴すると簡単に掃除することができます。
 
・食べ物、フレッシュハーブなど
 れらは、雑菌などの栄養となるので、入浴したら残り湯は捨てて、ざっと浴槽を洗い流しておくと良いでしょう。

4お酒と入浴剤について

 

 
 皆さんは“ワイン風呂”って入ったことがありますか?日本ではあまり馴染みがありませんが、世界では古くから女性に愛されてきた入浴法で、あのクレオパトラやメアリー女王も入ったと言われています。赤ワインを入れてピンク色になったお湯は、入るだけで体が温まりリラックスできます。ワインだけでなくさまざまなお酒にはそれぞれ色々な成分が含まれておりさまざまな効果が期待できます。
 お好きな精油やハーブで香りや色付けすれば、それぞれのさまざまな成分の効果も期待でき、お風呂に入る楽しみがさらに高まります。
 飲用できるお酒はどれも入浴剤としても利用可能です。
 

(1)お酒の種類について

  お酒(さけ)は、エタノール(アルコールの一種)が含まれた飲料の総称です。お酒はブドウやリンゴなどの果実・大麦や米などの穀物・イモなどの根菜などさまざまな原料を発酵させて作られます。
 さまざまな種類のあるお酒ですが、製法によって3種類に大別できます。
酵母菌によって発酵されたものをそのまま飲む「醸造酒」と、醸造酒を加熱し蒸留して作られる「蒸留酒」、醸造酒や蒸留酒に果実や香料、糖などの副原料を加えて作られる「混成酒」です。
 醸造酒の代表的なものとしてはワイン、ビール、日本酒などが挙げられます。
また蒸留酒には、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ラムなどがあります。
混成酒には梅酒などの果実酒やリキュールが該当します。薬草酒などもここに分類されます。
 入浴剤に使用するお酒はどんな種類でも利用できます。色いろ買ってみたが飲み残しているお酒がありませんか。料理やお菓子作りに使うだけでなく、お酒のお風呂を試してみましょう。カップ一杯〜2杯程度(180ml〜360ml)程度をめどに試してみましょう。
 

(2)ハーブチンキ・薬用酒

 ドライハーブをホワイトリカーやウォッカなどのアルコールに漬け込んで成分を抽出したもののことで、『ティンクチャー』とも呼ばれます。
 果実酒やさまざまな薬用酒もお酒(アルコール)に色々な材料を漬け込んで成分を抽出しているので、広い意味でチンキといっても良いでしょう。
 
 ハーブや薬草などに含まれている有効成分は、大きく水やお湯に溶ける水溶性の成分と水お湯には溶けない脂溶性の成分に分けられます。アルコールには水に溶ける成分はもちろん、水では抽出できない脂溶性の成分も溶けだすため、ハーブの力を一度に効率よく取り入れることができるのすぐれた方法です。
 日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカやヨーロッパではドラッグストアでも買うことができるほどメジャーなものだそうです。
 日本では、養命酒などの薬用酒のイメージのほうが馴染みがあるかもしれません。
 健康酒として使用するだけでなく、入浴剤としも試してみましょう。
 
 

(3).お酒を使った入浴剤の効果について

  日本酒やワインのお風呂に浸かることで得られる効果はたくさんあります。
 お酒の成分であるアルコールには血管を拡張させて血行を促進する効果があるのは誰でもご存知でしょう。その他、お酒には使用する原料によりさまざまな美容や健康に効果のある様々な成分が含まれています。ハーブや精油を加えればさらにそれぞれの有効成分との相乗効果が期待できます。
 
 ・期待できる効能・効果の例(ワインの場合)
①血行促進
 ワインに含まれるビタミンが血行を良くし、カラダを温めてくれます。
②肌の引き締め効果
 ワイン特有の渋み成分である「タンニン」が、皮膚の調子を整えて肌をキュッと引き締めてくれますよ。入浴後には、顔だけでなく全身のお肌がすべすべになっているでしょう。
③リラックス効果
 リラックス効果もあるため、入浴するだけでカラダが休まり、健康を維持してくれますよ。
 
 ・期待できる効能・効果の例(日本種の場合)
①アンチエイジング効果
 日本酒には、美肌の元となるアミノ酸が約20種類以上も含まれています。なかでも「セリン」という肌の保湿に欠かせない、非必須アミノ酸が豊富なのが特徴です。セリンは体内でも合成されますが、加齢とともに合成量は減るので外部からの摂取が必要です。
 日本酒風呂に浸かることでセリンが肌の奥まで浸透するため、保湿やアンチエイジングに効果的とされています。また、お風呂に浸かって体の芯から温まることで毛穴が開くため、溜まっていた汚れが落ちやすくなり、日本酒の美容成分が浸透しやすくなるという一石二鳥の効果もあります。
 
②代謝促進効果
 日本酒に含まれる「アデノシン」という成分が血管を拡張させ、血行を促進します。これは、お酒を飲んだときだけでなく、日本酒風呂に浸かったときも同様です。体中に血が巡ることで代謝が上がり、ダイエットやデトックス効果も期待できます。
 
③肩こりや腰痛の改善
 体が温まることで冷えも解消されるため、肩こりや腰痛の改善にも有効です。
 
④jリラックス効果
 さらに、2020年の日本農芸化学会で、日本酒の香りにリラックス効果があると発表されました。日本酒のフルーティーな香りで心身ともに癒やされることで、自律神経の働きを落ち着かせ、ストレスを軽減させられます。

5お酒を使った入浴剤作りに必要な材料

  入浴剤作りに必要な材料は、ベースとなる基材と香りや色、成分などさまざまな効果を付け加える精油や ハーブです。今回のベースとなる基材は お酒です。
 精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。ハーブや果物、スパイスなど色々な材料を使用すれば、色や香り、薬効などさまざまな効果を付け加えることができます。
 
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 (1)基材

 入浴剤のベースとなる素材を基材といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。今回使用する基材はお酒です。
 
○お酒
 お酒(さけ)は、エタノール(アルコールの一種)が含まれた飲料の総称です。お酒はブドウやリンゴなどの果実・大麦や米などの穀物・イモなどの根菜などさまざまな原料を発酵させて作られます。
 さまざまな種類のあるお酒ですが、製法によって3種類に大別できます。
酵母菌によって発酵されたものをそのまま飲む「醸造酒」と、醸造酒を加熱し蒸留して作られる「蒸留酒」、醸造酒や蒸留酒に果実や香料、糖などの副原料を加えて作られる「混成酒」です。
 醸造酒の代表的なものとしてはワイン、ビール、日本酒などが挙げられます。
また蒸留酒には、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ラムなどがあります。
混成酒には梅酒などの果実酒やリキュールが該当します。薬草酒などもここに分類されます。
 
お酒の原料による分類。
 お酒は様々な原料から作られていますが、その代表的なものをあげてみました。
 
・果実原料のもの
ブドウ:ワイン、ブランデー(蒸留酒)、ピスコ(蒸留酒)
リンゴ:シードル(アップル・ワイン)、カルヴァドス(蒸留酒)、サボルチの林檎パーリンカ(蒸留酒)
ナシ:ペリー(またはペルー)
レモン:リモンチェッロ
プルーン:ツイカ(蒸留酒)
スリヴォヴィッツ(蒸留酒)
ナツメヤシ:マヒカ
バナナ:バナナ・ビール

・穀物原料のもの
清酒:米焼酎(蒸留酒)、どぶろく、紹興酒、泡盛(蒸留酒)、マッコリ
コムギ:白ビール、ボザ
オオムギ:ビール、モルトウイスキー(蒸留酒)。麦焼酎(蒸留酒)
トウモロコシ:バーボン・ウイスキー(蒸留酒)、チチャ
モロコシ:白酒(蒸留酒)
ソバ;蕎麦焼酎
ライムギ:クワス

・根菜類
サツマイモ:芋焼酎
ジャガイモ:アクアビット
タピオカ:甲類焼酎 ※一部の商品

・その他
サトウキビ:アグリラム(蒸留酒)、カシャッサ(蒸留酒)、黒糖焼酎(蒸留酒)
乳:馬乳酒、クミス、アルヒ(蒸留酒)
蜂蜜;ミード
リュウゼツラン:メスカル(蒸留酒)、テキーラ(蒸留酒)

(2)アロマオイル(精油)

 入浴剤(バスオイル)を作る目的や自分の好みにあわせて、アロマオイル(精油)を選びます。
  

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  • 1.精油

  •  精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。

  •  精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トンも必要とします。

    大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。

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    ・精油について?    

 

  • 2.おすすめの精油

  •  精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは一般的で初心者でも使いやすい精油を使ってみましょうしょう。

 

(3)ハーブ、スパイスその他

 ハーブとは、芳香植物(香りのある植物)の総称です。薬草という意味もあります。
香りがあり薬効がありひとの役に立つ植物を一般的にハーブと呼ぶといってもよいでしょう。
 薬湯としてそのまま利用するほか、飾り付けや、色付けに使用します。お好きなハーブで色付けた飾り付けをすれば入浴剤を作るのがより楽しくなります。 

  


 

(1)ハーブについて

 芳香植物、ハーブの香りにはさまざまな薬効があるといわれ、精神面、肉体面どちらにも働きかけます。この働きはまだ十分には解明されていまんが、薬湯として世界中で古くから利用されています。
 ハーブを使った健康法は、民間療法として昔から存在しています。作用が穏やかであり、またクラフトやお茶にして楽しむことができます。日本でも、季節ごとに、菖蒲湯やゆず湯などの風習はおなじみです。自分で育てたハーブを使えば、植物のパワーをより身近に感じることができます。
 
(2)その他の植物
 身近や野草、野菜、果物、スパイスなども、それぞれ独特の香りや成分を持っており広い意味ではハーブです。入浴剤として利用が可能です。
 
*野草を入浴剤として利用する場合、毒草でないかどうか確認する必要があります。身近な野草の中にも有毒な植物があります。例えばスイセンなども有毒植物で食べると中毒を起こす場合があります。入浴剤として使用する場合も避ける方が良いでしょう。

6.お酒を使った入浴剤を作るときに使用する器具

・計量スプーン
  少量の塩(ソルト)を量るときに使います。小さじ、大さじがある料理用のもので良いでしょう。
 
 攪拌(かくはん)用のガラス棒
 溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
 
 
・容器
 深めの小皿や小鉢など何でもかまいません。材料を混ぜ合わせるときに使います。
 
・保存瓶
 お酒にハーブなどの有効成分を抽出したり、保存したりするときに使用します。ガラス製の広口ビンが使いやすいでしょう。ホームセンターなどで入手できます。

7.お酒を使った入浴剤の基本の作り方


 

・ハーブや果物などをお酒で抽出して使用する場合

•材料(全身浴 1回分) 
お酒    カップ(1〜2杯)    
ドライハーブ  10g〜20g程度
果物(フレッシュ)など 100g〜150g程度
精油     1~5滴
容器 軽量スプーン かくはん棒 保存ビン
 
*容量はあくまで標準的な目安です。使用する材料や使用方法により違ってきます。詳細はそれぞれの具体的なレシピを参考にしてください。
 
•作り方 
①お酒はかり保存ビンにいれる。
②ハーブや果物などを加える。
③2週間程度、冷暗所におき成分を抽出する。
④使用する前にガーゼなどで濾す。
⑤精油を使用する場合は入浴前に加えよくふって攪拌してから湯船に入れる。
 
 *フットバスやハンドバスなど部分浴に使用する場合は分量をそれぞれ1/2にします。
 

・お酒だけを使用する場合

 日本酒風呂の作り方
 
 湯船に38度程度のお湯を溜め、そこに180~360ml程度の日本酒を注ぐだけで日本酒風呂が簡単に作れます。38度だとぬるいと感じるかもしれませんが、日本酒には血行を促進する効果があるため、熱いお湯で作らないようにしてください。
 熱すぎるとアルコールの蒸発が早まり、のぼせる原因にもなります。お酒に弱い人は無理をせず、日本酒の量を少なめにして作りましょう。
 日本酒がない場合は、酒粕でも代用が可能です。その際、不織布袋やだしパックなどに入れれば、簡単に自分だけの入浴剤が作れます。浴槽も汚れずに済むのでおすすめです。

8.お酒を使った入浴剤を作る上でのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
 通常の精油瓶には口にドロッパートが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はスポイトを使用します。スポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

(3)アロマオイル(精油)の選び方

植物から得られる天然のアロマオイル(精油)には有益な作用がたくさんありますが、なかには肌への刺激が強いものや、光毒性(肌についた状態で紫外線にあたると、肌に炎症や色素沈着などの刺激を与える作用のこと)をもつものがあるので注意しましょう。
 
●皮膚刺激に気をつけたい精油
量を減らしたり、様子をみながら使用してください。特に敏感肌の方は注意しましょう。
 皮膚刺激に注意が必要な精油の例
柑橘系、スパイス系、ペパーミント、ユーカリ・グロブルス、レモングラス など
 
●光毒性に気をつけたい精油
光毒性をもつ可能性のある精油を使用する場合は、肌に使用後は紫外線を避けるか、光毒性の原因成分を除去したFCF(フロクマリンフリー)タイプを選びましょう。
 光毒性に注意が必要な精油の例
アンジェリカルート、オレンジビター、クミン、グレープフルーツ、ベルガモット、ライム、レモン など
 

(4)子どもに対する注意点

成長過程の子供は嗅覚が大人よりも繊細で、外からの影響を受けやすい傾向があります。また、アロマオイル(精油)は植物の芳香成分が凝縮されているため、小さな子どもには刺激が強すぎる場合もあります。
 原則として、3歳未満の乳幼児には、アロマオイルを加えたバスソルトの使用(アロマバス)は避けましょう
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歳以上の子どもには、大人の使用量の1/10程度から始め、多くても1/2程度とし、様子をみながら慎重に使いましょう。
 

(5)その他入浴剤を使うときの注意事項

 ・作ったら、なるべく早く使いましょう。
 ・浴槽によっては使用できない場合があります。
 ・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
 

(6)保存期間について

直射日光、高温多湿を避けて保存し、2週間程度を目安に使い切りましょう。
 

(7)お酒のアルコール成分に注意

 アルコールは皮膚からも吸収されるため、普段からお酒に弱い人は日本酒風呂でも酔ってしまう可能性があります。その場合は、お酒の量を少なくするなど調節をしてください。特に、子どもや妊婦の入浴は禁物です。子どもは、アルコールの経皮吸収や、誤飲の危険性があり、妊婦の場合は胎児への悪影響(胎児性アルコール症候群など)が懸念されます。
 アトピー性皮膚炎や敏感肌の人は、アルコールの刺激が肌への負担になる場合があるため、お酒に弱い人と同様、お酒の量を調節するなどの工夫が必要です。また、糖尿病や肝臓病など持病を抱えている人は自己判断で入浴せずに、主治医と相談するようにしてください。
 

(8)風呂釜のお手入れ方法

 日本酒には麴などさまざまな天然成分が含まれているため、そのまま放置するとそれらをエサに雑菌が繁殖する可能性があります。また、お湯の追い焚きもポンプ内で雑菌が繁殖する恐れがあるため絶対にやめましょう。
 お風呂の残り湯で洗濯をする人もお酒でつくる入浴剤を使用した場合はNGです。使ったお湯は必ず当日中に捨て、綺麗にお風呂を洗うことをおすすめします。
 

9.お酒、ワインを使った入浴剤のレシピ

 ワインやウオッカ、日本酒などお酒を使用した入浴剤のレシピです。

(4)お酒、ワイン、ビネガーなどを使った入浴剤のレシピ

 ワインやウオッカ、日本酒、などお酒、ビネガーなどを使用した入浴剤のレシピです。
 
入浴剤をつくる:レモンバームのラム酒風呂。
 
入浴剤をつくる。ローマンカモミールのビネガー風呂。
 ローマンカモミール、赤ワインビネガーをつかう。
 
入浴剤を作る:ブルーベリーのお風呂。
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:バスビネガーのラベンダー風呂
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:イチゴのワイン風呂。
 
アロマで手作りするウオッカを使った入浴剤!
 ウオッカ、ラベンダー精油、スイートマージョラム精油、ジュニパーベリー精油をつかう。
 
アロマで手作りするカモミールと日本酒を使った入浴剤!
 日本酒、カモミールをつかう。
 
冷える夜のホットワイン風呂をつくる。
 赤ワイン、スパイス、レモン、オレンジをつかう。
 
リンデンフラワーの白ワイン風呂。
 白ワイン、リンデンフラワーをつかう。
 
メドウスイートの白ワイン風呂。
 白ワイン、メドースイートをつかう。
 
スパークリングワイン風呂!
 スパークリングワイン、ローズアブソリュート精油、レモングラス精油、ラベンダー精油をつかう。
 
梅酒風呂。市販の入浴剤と比較する。
 梅酒のお風呂。
 
果物のお風呂。
 赤ワインと果物のお風呂。
 
ローズレッドの赤ワイン風呂。
 赤ワインとハチミツ、ローズレッド、ローズマリー精油をつかう。

10.その他ハーブ・アロマで手作りするいろいろな入浴剤

(1)基本の入浴剤の作り方

 ハーブ、アロマで手作りする入浴剤の基本的な作り方です。動画もあります。

 

バスソルト

天然塩を使った基本のバスソルトの作り方を紹介しています。

 

バスオイル

植物油を使った基本のバスオイルの作り方を紹介しています。
 

バスフィズ

重曹を使った基本のバスフィズの作り方を紹介しています。

 
お酒を使った入浴剤の作り方の紹介です。

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