ハーブ・アロマで手作りするミルクバス(牛乳などを使った入浴剤)。

 1日の終わりのバスタイムは仕事や家事で疲れた私たちの心と体を癒してくれます。
 そんなバスタイムに、ミルクなどの自然素材とハーブや精油などで手作りした入浴剤を使えば、入浴の効果に自然素材やハーブのさまざまな効果が加えられて効果倍増です。
 今回紹介するのは、牛乳などの動物性ミルクや、アーモンドやココナッツなどの植物性などのミルクなどを使用した、白いにごり湯です。
 
 英語ではバスミルクと呼ばれますが、 バスミルクは肌が乾燥しがちで、うるおいがほしい人におすすめの入浴剤です。
 配合されている成分が肌をなめらかにしてくれるうえ、保湿効果もあるので、他のタイプの入浴剤と比べてお風呂上がりの肌がしっとりします。
 
 

 
  目次
 
1. 入浴の健康効果について
2.入浴剤の歴史や市販の入浴剤、効果ついて
3. ハーブ・アロマで入浴剤を手作りするメリット、デメリット
4.入浴剤を手作りする場合によくある質問。
5.ミルクやその他の基材を使った入浴剤について
6.ミルクを使った入浴剤作りに必要なその他の材料
(1)精油
(2)ハーブその他
7.ミルクを使った入浴剤を作るときに使用する器具
8.ミルクを使った入浴剤の作り方の基本
9.ミルクを使った入浴剤を作る上でのポイント
10.ミルクを使った入浴剤のレシピ
11.その他ハーブ・アロマで手作りするいろいろな入浴剤
 

1. 入浴の健康効果について

 日本は世界一の「お風呂先進国」として知られています。毎日お風呂にはいるのが楽しみという方も多いと思います。一方、日本は世界トップクラスの「長寿大国」です。日本人の平均寿命は、男性が世界3位、女性が世界2位といずれも世界トップクラスです。
 長寿の理由は様々考えられますが、「日本人の入浴文化」が寿命の底上げに一役買っているとする研究結果が報告されています。
 「湯治(とうじ)」に代表されるように、われわれ日本人は古くから入浴によって、心身の健康を維持してきました。
 ここでは現代医学で明らかになっている7つの代表的な健康作用を紹介します。
 

(1)入浴の7大健康作用(最高の入浴法:早坂伸哉著より)

①.温浴作用ー体を温めて血流アップ。 
 
 
②.静水圧作用ーしめつけて「むくみ」を解消。
  
③.浮力作用ー筋肉や関節をゆるめて緊張をとる。
  
④.清浄作用ー体の汚れを洗い流す。
 
⑤.蒸気・香り作用ー免疫力を高め、自律神経を整える。
  
⑥.粘性・抵抗性作用ー手軽な運動療法効果。
 
⑦.開放・密室作用ー日常から開放されるリラックス効果。
 
 上記の効果は、以下の書籍を参考にしました。興味のある方は是非読んでみてください。
 

 お風呂研究20年、3万人を調査した医者が考案

最高の入浴法:早坂信哉

 

 

 2.入浴剤の歴史や市販の入浴剤、効果ついて

 ここでは、私たちには同じみのバスクリンなど入浴剤の歴史や分類などを、少し詳しく紹介します。
 

 

(1)薬湯の歴史

 入浴剤の歴史は「薬湯」の歴史にさかのぼります。
 
「薬湯」とは、漢方などの生薬や薬剤を入れた風呂、または温泉の療養泉の効果が発揮された風呂のことです。
 古来より洋の東西を問わず人々は、様々な薬草を使った「薬湯」や、温泉などに浸かることによって心身を癒してきました。
 「薬湯」や「温泉」は、入浴の効果に加えて、薬草や有効成分の相乗効果によって様々な効果をもたらすことが知られています。
 入浴剤を利用することにより、ご家庭で「薬湯」や「温泉」の効果を手軽に楽しむことができます。
 
 
(2)現代の入浴剤について
 
 弘法大師にさかのぼるとされる薬湯の古い歴史を持つ日本ですが、その家庭用の入浴剤の歴史は意外と新しく、商品としての入浴剤の第1号は、明治30年の津村順天堂(現バスクリン)の薬用中将湯といわれています。
 
 これには当時発売されていた婦人薬の生産時に出る残りカスを「もったいないから」と持って帰っれをお風呂に入れたところ、効果があったのでこの効果をウリにして銭湯に販売したところ、たちまち噂が広がり、巷の銭湯から注文が殺到したのが始まりといわれています。
 
 その後1970年代の高度成長期には、芳香浴剤のバスクリンが大人気を集め、市場が急拡大しました。
 1980年代になると、シュワっと泡が出て現代でも人気の発泡系入浴剤や、手軽に家庭で温泉気分があじわえる温泉系の入浴剤が登場し現在に至っています。
 
⭐️入浴剤はどのくらい売れているの?
 お風呂が大好きな日本人にお馴染みの入浴剤の市場規模は、現在約500億円と言われています。
 家庭でお風呂が普及した高度成長時代に急成長しバブル期の1991年には約700億円にまで達した市場規模ですが、その後安定して今の規模を維持しています。
 
 ちなみに、洗顔用の石鹸の市場規模は約2000億(日本石鹸洗剤工業会統計2019年による)なのでその約1/4程度の規模であることになります。
 

(2)市販の入浴剤の分類

 
 市販の入浴剤は、それに含まれる成分や効果の別によって
 ①化粧品、②医薬部外品、③雑貨、
という3つのグループに分類されて販売されています。
 
 これはその入浴剤を用いて入浴することによって、人体に与える効果を、薬機法(旧・薬事法)に基づいて分類したものです。
 一般に販売されている入浴剤は①化粧品か②医薬部外品がほとんどで、箱や袋などの外装にその類別および成分を正しく表示することが義務付けられています。製造するためには、製造許可が必要となります。
 それに対して③雑貨は、例えば温泉で売られている湯の花やヒノキのボールなどで、その効果も有害性もはっきり証明できないもので、①や②のような表示義務はなく、製造許可も必要ありません。
 

(3)市販の入浴剤の種類と効果

 市販されている入浴剤には様々な成分が含まれていますが、大きく4つのグループに分けられます。以下に紹介します。
 
①無機塩類系入浴剤
 硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムなどを主成分とする入浴剤です。
 各地の温泉名をつけた入浴剤の多くがこの系統で、それぞれの温泉成分を応用し、さらに香りや色で温泉らしい雰囲気を高めています。
 入浴後の保湿効果が高く、湯冷めしにくいのが特徴です。
 
②炭酸ガス系入浴剤
 炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、とコハク酸、フマル酸、リンゴ酸などを組み合わせて炭酸ガスを発泡させる入浴剤です。いわゆる泡の出る入浴剤です。
 このグループの入浴剤は、炭酸ガスの血管拡張効果を利用しているのが特徴です。血管が拡張して血液量が増大し、身体の芯まで温まります。
 
③生薬系入浴剤
 センキョウ、トウキ、ヨモギ、ウイキョウなど薬用植物の生薬を配合したものです。生薬にふくまれている有効成分の効果が期待できます。
 市販の入浴剤の中では、本Webで紹介している手作りの入浴剤にもっとも近いものです。
 
④酵素系入浴剤
 たんぱく質分解酵素、パパイン、パングレアチンなどの酵素を配合したものです。酵素を入浴剤に配合することにより、皮膚に無理な刺激を与えることなくきれいにしながら、入浴効果を高めるのがこの入浴剤の特徴です。
 このグループの入浴剤を使用すると、清潔でなめらかな使用感があります。
 
 

 (4)市販のバスミルクについて

 市販されている色々なバスミルクの中から、バスソルトで有名なクナイプのバスミルクを紹介します。
 
 保湿成分を含んだとろみのあるバスミルクは、お湯に入れて浸かるだけで全身保湿ができ、入浴後もしっとり柔らかな肌が長続きします。

 下記にリンクを貼って起きます。
 
 

 

3. ハーブ・アロマで入浴剤を手作りするメリット、デメリット

 現在は、実店舗、ネット販売を問わず、様々な入浴剤が市販されています。
誰でも簡単に「薬湯」や「温泉」気分を味わうことができます。
 
そんな中でなぜ、わざわざ面倒な手作りをおすすめるのか?
 ここでは、入浴剤を手作りするメリット、デメリットなどについて紹介します。
 「安心、安全の天然素材で、自分好みの入浴剤を作る。」
 
 あなたも手作りの魅了に触れてみてください。
 

メリット

①.自分にあったものが作れる。  
 手作りの1番のメリットは自分好みのものが作れるところです。市販のものを使用した時に、「なんだか香りが合わないな」「ちょっとべたつき過ぎるな」など、期待していたものと違ったことがないでしょうか?
 
手作りをすれば精油で好きな香りを作ることが出来ますし、基剤を選べば好みの肌触りを実現することができます。
  
②.自分の肌にあった安心できる素材を選べる。 
 市販の物の成分表を見ると、たくさんの種類が書いてあり、それが一体どんなものなのかを調べるだけで一苦労です。
手作りをすることで、自分の肌にあった安心できる素材から作ることができます。
保存料などの添加物が入らないのも嬉しいポイントです。
 
③.コストパフォーマンスがよい。
 自分で作るとなると、まずは作る時の道具が必要ですが、意外とお手軽に手に入るし一度購入すれば長く使えます。
ローズなど、高価な市販のバスオイルに使用されている成分も材料だけなら手軽な価格で入手できる場合が多いので、高価な成分を使用した自分だけの特別仕様のバスオイルを作ることもできます。
 

デメリット

①.作り方や素材の知識が必要でありて手間がかかる。
 安心して使用できる入浴剤を作るためには、作り方やそれぞれの素材の知識を取得する必要があり時間や手間がかかります。
 
 しかし、近年はネットでの情報入手が簡単にできるようになっています。精油や植物油などの知識は、私達の健康や生活に密接に関係するものであり、作っているうちにいろいろな知識が高まります。
 
②.必要な材料を集めるのがたいへんである。
 使用する材料の中には、近所のスーパーなどで手に入らないものもあり、最初のうちは材料を入手するのが面倒です。
 
 しかし、普通は利用していない、ネット通販や専門店などを利用すると、これまでより生活の幅がひろがり楽しくなります。

4.入浴剤を手作りする場合によくある質問。

 一般的な入浴剤を手作りするときのよくある質問をまとめて見ました。参考にして貰えば幸いです。 
 
Q:アロマオイルと精油はどのように違うのですか。どちらも入浴剤につかえますか
 
 一般に販売されているアロマオイルは、植物に由来する天然の芳香物質(精油)だけでなく、合成香料や、その香料をプロピレングリコールやアルコール、植物油や鉱物油などで希釈した製品を広く含んでいます。アロマオイルは、香水や化粧品、食品に添加する香料、ポプリ作り、芳香を楽しむために広く利用されています。アロマティックオイル、フレグランスオイル、ポプリオイル、フレーバーオイルなどいろいろな呼び名があります。
 また、植物油に精油をブレンドしたアロマテラピートリートメント用のマッサージオイルも一般にはアロマオイルと呼ばれることがあります。
 入浴剤に使用するアロマオイルは、天然の精油を使用しましょう。
 

・精油について?    

 
Q: アロマブレンドオイルは、入浴剤NGですか?
 
 アロマブレンドオイルの中でも、精油以外の成分(アルコールや人工香料など)が入っていることもあるので、成分表を確認しましょう。ブレンドオイルはもともと香りを楽しむものなので、肌に刺激のある成分などが含まれている場合もあります。
 配合されている成分がわからない時は使わない方がよいでしょう。
 
Q:手作りの入浴剤についての質問です。 材料に使う重曹や天然塩、アロマオイル、クレイ、 ピグメント(色づけ用)などは循環沸かし湯式の浴槽に使用しても問題は無いのでしょうか? 二度炊きして機械が故障したり詰まらないか不安です。
 
 メーカーによってそれぞれ違うようです。一般的には 「入浴剤のラベルに風呂釜に影響を与えない」旨の記載がある場合は、使用しても問題ないと思います。自分で作る場合は類似の市販の入浴剤の記載を確認してみるとよいかもしれません。
 リンナイなどのメーカーの記載には、「イオウ成分を含んだ入浴剤、炭酸ガスを発生させる入浴剤、湯が濁るタイプの入浴剤は、機器に悪影響を及ぼすおそれがありますので、ご使用しないでください。」との注意書きがあるようです。
  気になるようであれば、残り湯は二度炊きせずに捨てましょう。
 
Q: 手作りした入浴剤は販売したりプレゼントしたりできますか 
 
 入浴剤は法的(薬機法)には、化粧品、医薬部外品、雑貨の3つに分類できます。このうち、化粧品、医薬部外品は、製造の許可がないものは製造することができません。雑貨ならば無許可で製造できますが、その入浴剤が雑貨なのかどうなのかは微妙な問題です。
 このほかに製造物責任法(PL法)というものがあって、製造したものについて責任が生じます。入浴剤は直接肌に触れるものなので、使用した場合トラブルが発生す場合があります
  手づくりした入浴剤の販売はやめたほうがよいでしょう。手作りした入浴剤をプレゼントする場合ですが、あくまでも商業目的(販促などとして)以外の私的な場合は可能と思われます。しかし当サイトでは、トラブルの恐れがあるため、ごく親しい家族以外の人へのプレゼントはおすすめしていません。
 
Q:入浴剤を使用すると風呂釜や浴槽に影響が出ないか心配です。追焚きは可能ですか
 
 配管やふろがまを傷めない成分を使っている入浴剤であれば、追い焚き機能付きのお風呂でも使用することができます。例えば、下記のような入浴剤は配管やふろがまを傷めません。 
・中性の入浴剤
・お湯が透明の(白く濁っていない)入浴剤 
「浴槽・配管を傷めない」「循環式ふろがまにもお使いいただけます」などの表記があれば、追い焚き機能付きのお風呂にも使用できます。 
 
 一方、市販している入浴剤の中には、追い焚き機能付きのお風呂と相性がよくない製品もあります。ここからは、追い焚き機能付きのお風呂に入れない方がいい入浴剤についてご紹介いたします。
 
・硫黄など金属を傷める成分を含むもの
  硫黄、酸、アルカリ、塩分などを含む入浴剤は、給湯器の配管を傷める可能性があります。温泉成分を含む入浴剤、バスソルトなどは、浴槽に入れた状態で追い焚きを行わないよう注意しましょう。 
 
にごり湯の入浴剤
 にごり湯や、ミルクのような白濁したお湯になる入浴剤には、「酸化チタン」が含まれている可能性があります。 追い焚き機能つきのお風呂への使用は控えましょう。
 ただし、入浴剤のにごりの一部は、酸化チタンではなくオイルやミルク由来のものもあります。これらは、雑菌などの栄養となるので、入浴したら残り湯は捨てて、ざっと浴槽を洗い流しておくと良いでしょう。
 
・詰まりの原因になるもの
 花びらなどの固形物や、泡(「バブ」などの炭酸ガス系や泡風呂など)の出る入浴剤は、追い焚き機能を使うと配管・フィルターが詰まる原因となる可能性があります。
配管・フィルターが詰まると追い焚き機能が損なわれることがあるため、使用中は追い焚きを控えましょう。
 排水溝に詰まる可能性もあるので、入浴したら取り除いておきましょう。
 *お茶パックや、袋などに詰めて入浴すると簡単に掃除することができます。
 
・食べ物、フレッシュハーブなど
 れらは、雑菌などの栄養となるので、入浴したら残り湯は捨てて、ざっと浴槽を洗い流しておくと良いでしょう。

5.ミルクやその他の基材を使った入浴剤について

 乾燥の季節は、白濁してとろっとしたにごり湯が恋しくなります。
にごり湯の基材には、牛乳やヤギ乳など動物性ミルクの他、アーモンドやココナッツなどの植物性のミルク、あるいは、オートミルクやコーン、米ぬかなど、穀物を挽いたものも使用されます。
 
 

 

(1)にごり湯の素材

 
牛乳
 かのクレオパトラが愛用したともいわれるのが牛乳風呂です。ネット上でも牛乳風呂をのレシピが多く取り上げられています。
 牛乳風呂は、肌に栄養を与え、肌の若返りと、しっとりとしたきめ細かな美肌づくりに効果があるとされています。リラックス効果もあります。
 期限切れ近い牛乳の使用方法としてもオススメです。
 
牛乳を使用したレシピ
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:エルダーフラワーとミルクのお風呂。
 
○スキムミルク
 お菓子やパン作りに使用されスキムミルクとは、水に溶けやすく加工した脱脂粉乳のことを言います。スキムミルクは、牛乳から脂肪分を取り、乾燥させて作られたもので、とても保存性に優れています。一般的に牛乳の賞味期限は、製造日から1週間程度ですが、スキムミルクはなんと製造から1年程度とされています。脂肪分を抜いてあるので油やけすることもなく、風味が落ちにくいのも特徴です。
 お湯に溶かせば、製造する際に水分と脂肪分を飛ばしているもので、牛乳よりサラッとした感触です。
 
 乳成分中のタンパク質や糖分が保湿効果を持ちます。
手軽に常備できるにごり湯の材料としておすすめです。
アーモンドミルクパウダーやココナッツミルクパウダーのように単独では素材の芳香があるわけではないので、精油やハーブなど香りの素材とくみあわせやすいです。
 
スキムミルクを使用したレシピ
 
入浴剤を作る:ラベンダーのミルク風呂。
 
 
クリーム
 以前に投稿しましたが、柑橘系など刺激のある精油を入浴時に使用する時は、精油だけだと皮膚の刺激など気になる場合があります。しかし牛乳やホイップクリームに精油を混ぜて使用するとあまり刺激がないように感じます。
 「クリーム」とは「生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」で「乳脂肪分が18%以上のもの」と法律で定義されています。
 
クリームを使用したレシピ
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:スペアミントのホイップクリーム風呂。
 
 
 
バターミルクパウダー
 バターミルクパウダーは、バターを作る過程で発生する、「バターミルク」と呼ばれる液体を乾燥させたものです。パンやお菓子作りの材料として利用されています。牛乳と比べて脂肪分が少なくさっぱりしていますが、脂肪分を除くと栄養成分は牛乳とほとんど同じく使いやすいということがポイントです。
 
バターミルクを使用したレシピ
 
入浴剤をつくる:バターミルクパウダーをつかった入浴剤。
  
アーモンドミルクパウダー
 中華食材で杏仁豆腐のもと。アーモンドの仁の芳香をもった白い粉。
市販のものは、砂糖うあコーンスターチなどの澱粉が加えられていますが、いずれも天然の保湿成分なので、入浴剤にはとてもおすすめです。
 風呂上がりの肌にはアーモンドの芳香が残り、さらりとしながら、しっとりすべすべになります。
 
アーモンドの木は中東原産で、現在は、地中海沿岸の国々やカリフォルニアの恵まれた暖かい気候の中で栽培されています。古代の木で、何千年もの間栽培されてきました。
 アーモンドパウダーとは、粉末状に加工したアーモンドのことです。
アーモンドは油脂が多く含まれるておりクッキーやマカロンなどのお菓子作りに使用されています。今回は入浴剤の基材として使用します。
 
アーモンドミルクパウダーを使用したレシピ
 
・入浴剤を作る:アーモンドパウダーのお風呂。
 
 
ココナッツミルクパウダー
 東南アジアの食材で、ココナッツの果肉を水と合わせて搾った、液状のミルクを乾燥させた粉です。
 ココナッツの甘い香りがして、アーモンドミルクパウダーよりもとろりとして、よりリッチな保湿力があります。
 特に肌が乾燥しているときにおすすめです。
 
ココナッツはヤシ科の植物のココヤシの果実です。ココナッツからは様々な食材が作られますが、それぞれ栄養価が高く、人々の健康に貢献しています。
 そのココナッツの果実から搾った新鮮なココナッツミルクを、微細な霧状にし、熱風中に噴出させて瞬間的に粉状に乾燥させて製造したのがココナッツミルクパウダーです。原料は、ココナッツと、ココナッツを粉末化させるために必要なでんぷん質として使用するタピオカだけです。
 ココナッツミルクといえば、タイカレーなどの料理を思い浮かべますが、石鹸や入浴剤の基材としても利用されています。
 
 
ココナッツミルクパウダーを使用したレシピ
 
・入浴剤をつくる:バニラビーンズとココナッツミルクの入浴剤。
 
オートミール
 
オートミールとは、燕麦(エンバク)を脱穀して調理しやすく加工したものです。エンバクは、オートムギ、オーツ麦、オートとも呼ばれています。

 北欧の伝統食でもあるオートは、寒い気候に適した温性、甘味の穀物で、オートミールは、種子をひきわったもので、粥は滋養に富んだ朝食になり、皮膚にも外用することができると、メディカルハーブ/ペネラピ・オディ著に記載されています。

 オーツは全粒穀物であるため栄養が豊富です。
水や牛乳、豆乳等で煮て粥状にして食べられます。完全に乾燥した状態から、軽く煮るだけで粥状になり、食べることができるので、朝食用のシリアルに用いられます。
 オートミールは化粧品や入浴剤としての使用の歴史もあります。
イギリスのある公爵夫人は、この洗顔法の老いてもその美貌を保ったとか?
今回はパック剤の基材として使用します。
 
オートミールを使用したレシピ
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:オートミールのお風呂。バラの花をつかう。
 

6.ミルクなどを使った入浴剤作りに必要なその他の材料

  入浴剤作りに必要な材料は、ベースとなる基材と香りや色、成分などさまざまな効果を付け加える精油やハーブです。今回のベースとなる基材はミルクなどです。
 精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。
 自分だけのお好みの香りを作ることができます。
 ハーブや果物、スパイスなど色々な材料を使用すれば、色や香り、薬効などさまざまな効果を付け加えることができます。

(1)アロマオイル(精油)

 入浴剤(バスオイル)を作る目的や自分の好みにあわせて、アロマオイル(精油)を選びます。
  

  •  

  • 1.精油

  •  精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。

  •  精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トンも必要とします。

    大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。

  •  

    ・精油について?    

 

  • 2.おすすめの精油

  •  精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは一般的で初心者でも使いやすい精油を使ってみましょうしょう。

 

(2)ハーブ、スパイスその他

 ハーブとは、芳香植物(香りのある植物)の総称です。薬草という意味もあります。
香りがあり薬効がありひとの役に立つ植物を一般的にハーブと呼ぶといってもよいでしょう。
 薬湯としてそのまま利用するほか、飾り付けや、色付けに使用します。お好きなハーブで色付けた飾り付けをすれば入浴剤を作るのがより楽しくなります。 

  


 
1)ハーブについて
 芳香植物、ハーブの香りにはさまざまな薬効があるといわれ、精神面、肉体面どちらにも働きかけます。この働きはまだ十分には解明されていまんが、薬湯として世界中で古くから利用されています。
 ハーブを使った健康法は、民間療法として昔から存在しています。作用が穏やかであり、またクラフトやお茶にして楽しむことができます。日本でも、季節ごとに、菖蒲湯やゆず湯などの風習はおなじみです。自分で育てたハーブを使えば、植物のパワーをより身近に感じることができます。
 
2)その他の植物
 身近や野草、野菜、果物、スパイスなども、それぞれ独特の香りや成分を持っており広い意味ではハーブです。入浴剤として利用が可能です。
 
*野草を入浴剤として利用する場合、毒草でないかどうか確認する必要があります。身近な野草の中にも有毒な植物があります。例えばスイセンなども有毒植物で食べると中毒を起こす場合があります。入浴剤として使用する場合も避ける方が良いでしょう。

7.ミルクなどを使った入浴剤を作るときに使用する器具

・計量スプーン
  少量の塩(ソルト)を量るときに使います。小さじ、大さじがある料理用のもので良いでしょう。
 
 攪拌(かくはん)用のガラス棒
 溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
 
 
・容器
 深めの小皿や小鉢など何でもかまいません。材料を混ぜ合わせるときに使います。
 
・保存瓶
 お酒にハーブなどの有効成分を抽出したり、保存したりするときに使用します。ガラス製の広口ビンが使いやすいでしょう。ホームセンターなどで入手できます。

8.ミルクなどを使った入浴剤の基本の作り方


 
•材料(ミルクなど液体を使った入浴剤: 全身浴 1回分)  
牛乳               200ml
ハーブ   
精油     1〜3滴 
 保存瓶 計量カップ、測り
 
•作り方 
①ハーブを牛乳の中に3時間ほどつけます。
  
・牛乳にハーブの有効成分を浸出します。
 ( ミルクでハーブティーをつくるイメージです。
 
②弱火で少し温めてからこして浴槽のお湯に加えます
 
下に容器などを置いて、布やハーブなどの入浴剤をいれる袋にハーブそのまま注ぎます。入浴時には、袋も一緒に浴槽に入れます。良い香りでおいしそうです。
  
③精油を準備します。ある程度入浴の後、浴槽に精油を加えてかき混ぜます。
 
 *香り付けに精油を加えていますが、精油はお湯に溶けないので少なめに入れています。
 

•材料(アーモンドパウダーなどパウダー状の基材の場合:全身浴 1回分)  

 
 アーモンドパウダー、ココナッツパウダーなど  大さじ 3
 
 精油    3〜5滴
 
容器
 

•作り方 

①ミルクパウダーをはかり、容器に入れます。
 
 
②精油を加えて混ぜ合わせます。
 
*精油はお湯に溶けないので、初めは1〜2滴で試して見ましょう。
   
③入浴時に浴槽に入れて、よくかき混ぜて入浴します。パウダーの粒が気になる場合は、布などにつつむか、お茶を濾す袋などにいれるとよいです。
 
 

・牛乳だけを使用する場合

・材料(全身浴1回分)
 牛乳  200ml 〜 最大で1ℓ程度
 
 クレオパトラも愛用していたというミルク風呂です、
 市販の牛乳を湯船に入れてよくかき混ぜて入浴します。
 
 本によっては1ℓ程度入れても良いと書いてあるものもありますが、最初は200ml程度から試してみましょう。
 

9.ミルクなどを使った入浴剤を作る上でのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。
 いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。
 個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
 
 通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

(3)アロマオイル(精油)の選び方

植物から得られる天然のアロマオイル(精油)には有益な作用がたくさんありますが、なかには肌への刺激が強いものや、光毒性(肌についた状態で紫外線にあたると、肌に炎症や色素沈着などの刺激を与える作用のこと)をもつものがあるので注意しましょう。
 
●皮膚刺激に気をつけたい精油
量を減らしたり、様子をみながら使用してください。特に敏感肌の方は注意しましょう。
 皮膚刺激に注意が必要な精油の例
柑橘系、スパイス系、ペパーミント、ユーカリ・グロブルス、レモングラス など
 
●光毒性に気をつけたい精油
光毒性をもつ可能性のある精油を使用する場合は、肌に使用後は紫外線を避けるか、光毒性の原因成分を除去したFCF(フロクマリンフリー)タイプを選びましょう。
 光毒性に注意が必要な精油の例
アンジェリカルート、オレンジビター、クミン、グレープフルーツ、ベルガモット、ライム、レモン など
 

(4)子どもに対する注意点

成長過程の子供は嗅覚が大人よりも繊細で、外からの影響を受けやすい傾向があります。また、アロマオイル(精油)は植物の芳香成分が凝縮されているため、小さな子どもには刺激が強すぎる場合もあります。
 原則として、3歳未満の乳幼児には、アロマオイルを加えたバスソルトの使用(アロマバス)は避けましょう
 3
歳以上の子どもには、大人の使用量の1/10程度から始め、多くても1/2程度とし、様子をみながら慎重に使いましょう。
 

(5)その他入浴剤を使うときの注意事項

 ・作ったら、なるべく早く使いましょう。
 ・浴槽によっては使用できない場合があります。
 ・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
 

(6)保存期間について

直射日光、高温多湿を避けて保存し、2週間程度を目安に使い切りましょう。
 

(7)風呂釜のお手入れ方法

 ミルクにはさまざまな天然成分が含まれているため、そのまま放置するとそれらをエサに雑菌が繁殖する可能性があります。
 また、お湯の追い焚きもポンプ内で雑菌が繁殖する恐れがあるため絶対にやめましょう。
 使ったお湯は必ず当日中に捨て、綺麗にお風呂を洗うことをおすすめします。
 

10.ミルク、その他を使った入浴剤のレシピ

 ミルクなどを使用した入浴剤のレシピです。

その他いろいろな入浴剤のレシピ

 ミルクやオートミールなど、その他いろいろな基材を使った入浴剤のレシピです。
入浴剤を作る:バターミルクパウダーをつかった入浴剤。
 ハーブのオレンジフラワー、精油のプチグレンをブレンド。
 
入浴剤を作る:ユズのミルク風呂。
 ユズ精油、ゼラニウム精油をつかう。
 
入浴剤を作る:バニラビーンズとココナッツミルクの入浴剤。
 
入浴剤をつくる:アーモンドパウダーのお風呂。
 ホーリーフ精油、レモンマートル精油をつかう。
 
入浴剤をつくる:生クリームを使った良い眠りのブレンドの入浴剤。
 ベルガモット精油、マンダリン精油、ジャスミン精油、アミリス精油、ベチバー精油、生クリームをつかう。
 
ミルク紅茶風呂。
 ベルガモット精油をつかう。
 
レモンのホイップクリーム風呂。
 レモン精油、ベンゾイン精油をつかう。
 
ラベンダーのミルク風呂。
 
クラリセージのミルク風呂。
 フレッシュなクラリセージとミルクを使う。
 
ココナッツミルクの入浴剤をつくる。
 ココナッツミルクパウダー、イランイラン精油、パルマローザ、レモングラス精油、東南アジアのキッチンハーブをつかう。
 
スペアミントのホイップクリーム風呂。
  ホイップクリーム、スペアミント精油、スペアミントをつかう。
 
エルダーフラワーとミルクのお風呂。
 牛乳、ローズアブソリュート精油、エルダーフラワーをつかう。
 
オリエンタル風の香りのお風呂。
 サンダルウッド精油、ローズウッド(葉)精油、海藻パウダーをつかう。
 
ハーブ・アロマで手作りする日本の入浴剤・冬のお風呂用バッグをつくる。
 レモン、しょうが、マンダリン精油をつかう。
 
リフレッシュし、リラックスさせるレモンバスをつくる。
 レモンジュース、レモン精油、ゼラニウム精油をつかう。
 
オートミールのお風呂。バラの花をつかう。
  オートミール、ローズレッドをつかう。

11.その他ハーブ・アロマで手作りするいろいろな入浴剤

(1)基本の入浴剤の作り方

 ハーブ、アロマで手作りする入浴剤の基本的な作り方です。動画もあります。

アロマ手作り:入浴剤(バスソルト)を作る

アロマ手作り:入浴剤(バスソルト)を作る

 

バスソルト

天然塩を使った基本のバスソルトの作り方を紹介しています。

 

バスオイル

植物油を使った基本のバスオイルの作り方を紹介しています。
 

バスフィズ

重曹を使った基本のバスフィズの作り方を紹介しています。

 
お酒を使った入浴剤の作り方の紹介です。
ハチミツを使った入浴剤の作り方の紹介です。
牛乳などの動物性ミルクやココナッツなどの植物性ミルクなどを使った入浴剤の作り方の紹介です。

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