入浴剤をつくる:ハーブを使った美しくなれる入浴剤。

 歴史上の伝説の美女達は、ハーブが香るお風呂に入ることで、肌の美しさと若さを保ったということです。今回はそのレシピの一つを参考に美しくなれる入浴剤を作ってみます。
 
フレッシュラベンダーの入浴剤

 

 目次

1.ハーブで手作りする入浴剤に使用する材料
(1)ハーブ
2.ハーブで手作りする入浴剤の作り方
3.ハーブ・アロマで手作りするその他いろいろ入浴剤
 

1.ハーブで手作りする入浴剤に使用する材料

 アン・マッキンタイア著『女性のためのハーブ自然療法』の記述によれば、、歴史上の伝説の美女達は、ハーブが香るお風呂に入ることで、肌の美しさと若さを保ったということです。
 その中のひとり、名高いフランスの美女が美しさの秘訣をのこしているということです。その美しくなれる入浴剤は、ローズマリー、コンフリーの根、乾燥したラベンダー、ミント、タイムを、それぞれひとつかみ、モスリンの袋にいれて熱湯を注いで10分間おき、バスタブのお湯に加えます・・とありました。
 今回はそのレシピを参考に、美しくなれる入浴剤をつくってみました。
ローズマリー、ラベンダー、ミント、タイムを合計20グラム合わせます。
 
 

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 (1)ハーブ

 ハーブとは芳香植物(香りのあるあ植物)の総称です。
 
 ハーブ(Herb)の語源は、ラテン語で草を意味するHerba(ヘルバ)に由来しています。
 Herbという言葉にはいくつもの定義があります。Weblioの英和辞書に”Herb)と入れると、薬用植物、薬草、香草、ハーブ、(花が咲いた後、根以外は枯れる)草、草本、マリファナなどとの訳が出てきます。
 植物学者や園芸家は、「ハーブとは、小さい、種子をつける植物で、本来どちらかといえば木本性よりむ”Herbaseous”という言葉が語源)である。」と定義するでしょう。料理研究家なら、「香草、香味野菜。料理などに香りを与えたり,味を調える目的で使用する植物である。」と定義するでしょう。ハーブ療法家なら、「薬草、健康や美容に役立つ植物」とするかもしれません。
 それぞれの立場により幾つかの定義がありますが、より一般的に言えば、「ヒトの暮らしに役立つ、特に健康維持に役立つ特性を持つ植物の総称」ということになるでしょう。日本大百科全書(ニッポニカ)では以下のように解説しています。
 
『それぞれが個性あふれる香りをもち、花、茎、葉、種子、根などが、薬品、食品、染料その他さまざまな用途に用いられ、美容や家事に至るまで人々の生活に役だち、うるおいを与えてくれる有用植物の総称。特有の香りをもつものが多いので香草と訳されるが、香りの強いものばかりとは限らない。ここでは、植物に含まれる成分が生活に役だち有効に利用できるものであれば、ゴボウやニンジンのような一部の野菜も含めてハーブとして扱う。』
 
 ハーブは一般的には料理やお茶として利用されるイメージがありますが、もともと薬草としての使用の歴史があり、薬湯としても広く使われてきました。(フレッシュ)で、またはドライ(乾燥したもの)で、入浴剤として利用できます。
 
 今回使用するハーブは、ローズマリー、ラベンダー、ミント、タイムです。
 
 どれも日本でもおなじみで、お庭で栽培されているポピュラーなハーブで、ハーブティーとしても市販されています。 
 
☆ハーブ薬(浸剤)
 ハーブ薬は、芳香植物(ハーブ)をオイルや、アルコール、お湯などで浸出することにより、その薬効成分を取り出したものです。浸出油、チンキ剤などは手軽に作れて、昔から民間療法に利用されてきました。これらを目的に合わせて上手に使うことで、作るアロマクラフトに豊かな植物の香りと効果を加えることができます。
 今回はお湯に直接入れて入浴するので、使い方としては浸剤です。

ローズマリー
 ローズマリーはシソ科の常緑低木です。ちょっとさわっただけで、鼻をくすぐる濃厚で強い芳香は、数あるハーブのなかでももっとも芳醇なもののひとつです。花は秋から春にかけてつぎつぎ咲き、色は目のさめるような青から、水色、ピンク、白色さまざまです。立性のものは2mにまでなり、南ヨーロッパでは生垣に使われます。
 料理でもおなじみのローズマリーは抗酸化力に富むため「若返りのハーブ」として知られ、血液循環を促進するとともに記憶力を高めます。精油は冷えなどの循環不良にオイルマッサージで用いられます。
 ハンガリーの王妃が若返った伝説があるローズマーをブレンドした「ハンハリアンウオーター」は有名です。
 
○ラベンダー
 ラベンダーは芳香性の低木で、1mほどまで成長し、灰色がかった緑色の複葉をつけます。真夏に紫色の小さな花を咲かせた長い花序をつけます。ラベンダーの語源は、「洗う」という意味のラテン語”Lavare"からきています。ラベンダーの仲間は、地中海沿岸からアフリカ北部を中心に約37種類が知られています。栽培品種の数は100種類を超えるといわれ、花色、形、高さなどバラエティに富んでいます。もっともよく知られている品種は、コモンラベンダー、トゥルーラベンダー、真正ラベンダーなどとも呼ばれる”Lavandyla angustifolia"で、精油を生産するために広く栽培されています。その他、L. latifolia(スパイク・ラベンダー)、L. x intermedia(ラバンジン)などが精油を採るために栽培されています。
 ラベンダーは、伝統的にハーブとして古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで薬や調理に利用され、芳香植物としてその香りが活用されてきました。
 現代でも、精油は香料として用いられたり、アロマセラピー(芳香療法)としてリラクセーション等に利用されています。
 日本には江戸時代後期の文献にその記述があり、現代でも北海道の富良野地方のラベンダー畑は観光地としても有名です。
 
○ミント
 ミントはシソ科ハッカ属の総称です。さわやかな香りが魅力で、ペパーミントやスペアミントなどが古くから栽培され、広く親しまれています。自然雑種ができやすいため、かつては600種ほどに分けられていましたが、今では40種ほどに整理されています。世界各地に分布し、種により精油成分が異なるために香りもさまざまで、チョコレートやオーデコロン、グレープフルーツ、バナナなど、意外な香りをもつミントもあります。
 ハッカアメなどで知られているハッカは日本に自生するミントで、メントールの含有率が高く、ジャパニーズハッカとも呼ばれてかつては北海道などで輸出用に生産されていました。
 
 ハーブ大百科/デニ・バウン著には、さまざまな種類のミントは、どんな庭でも育つと記載されています。実際当サイトの所有する蔵王の農園でも育ちすぎで困るほどです。お庭で栽培して増えすぎて困っているかたも多いでしょう。
 同書にはまた、スペアミントは、古代ローマの時代から欠かせない料理用ミントで匍匐性の甘い香りのする多年草、アップルミントは、匍匐性の毛に覆われた多年草、芳香性のハーブでフルーティーなスペアミントの香りがする、ボウルズミントは、変異種にとんだスペアミントとパイナップルミントの交配種などと記載されています。
 今回使用するミントは、スペアミントです。
 
○タイム 
 タイム  はシソ科タイム属 (Thymus) の植物の総称で、およそ350種が知られています。芳香を持つ多年生植物で、日本でも代表的なハーブとしてよく知られています。
 トロイア戦争のとき、ヘレーネが流した涙から生まれたという伝説をもち、古代ギリシアでは祭壇や浴場での薫香としたり、戦士がタイムの冠をつけて自らを勇気づけたといわれています。
 殺菌・抗菌効果が強く、肉類やスープ、シチューなどの香り付けに使われます。
 タイムの葉は、脂肪の多い食品の分解を助け、消化を促進してくれる効果があります。また、強い消毒作用により、タイムで煎れたハーブティーを飲めば、二日酔いやのどの痛みに効くと言われています。 
 

2.ハーブで手作りする入浴剤の作り方

ハーブをつかった美しくなれる入浴剤

  ハーブを入浴剤として使用するには、乾燥させて(ドライハーブ)使用する方法と生(フレッシュハーブ)で使用する方法の2つがありますが今回は乾燥したハーブを使用します。
   

(2)ドライハーブ(乾燥)使用

 
•材料(1回分)  
 ローズマリー、ラベンダー、ミント、タイム  合計20g
 
 
•作り方 
ローズマリー、ラベンダー、ミント、タイムを合計20グラム合わせます。
 
*どれもお庭にあるポプュラーなハーブですね。市販のハーブティーでもよいです。
 
熱湯を1リットル注ぎ、冷めるまで抽出してバスタブに入れます。(分量他日本メディカルハーブ協会ハーバルセラピストコース・テキストを参考)
 
*そのまま浴槽に入れてもよいですが、40度程度の浴槽のお湯では、成分
が抽出しにくいので、熱湯で抽出しています。ハーブをいれる袋にいれて抽出すればそのまま浴槽に入れることができます。
 
③そのままお湯をはった浴槽にいれて入浴を行います。
 
ハーブの入った袋ごとバスタブにいれました。袋は、肩や首の疲れがある場所に当てると気持ちがよいです。
 
 
・使用後の感想
 前述の女性のためのハーブ自然療法によると、 ハーブによっては、体を清潔にするだけではなく、筋肉の緊張をほぐし、無気力を解消するうえ、皮膚の機能をたかめるそうです。
 お風呂にいれたところ、つい気持ちがよくて、うとうとしてしまいました。体も暖かくなりました。毎日15分間、ゆったりした気持ちでつかるとよいということも記述してありました。
 

(3)使用する量について

 いろいろな書籍により使用する量にバラつきがあります。
日本の薬草系の書籍では1回で200g〜400g(今回の10倍、かなり多め)との記載が多いです。西欧のハーブ系の書籍では20g〜40gと少なめです。
 
 今回はお試しなのでハーブ系の20gを使用してみました。
今回は熱湯でラベンダーの成分を抽出して使用していますが、そのまま直接浴槽に入れるなら、日本の薬草系の書籍のように200g程度入れてもよいかもしれません。また試してみたいと思います。
 

3.ハーブ・アロマで手作りするその他いろいろな入浴剤

 

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バスオイル

植物油を使った基本のバスオイルの作り方を紹介しています。
 

バスフィズ

重曹を使った基本のバスフィズの作り方を紹介しています。

 

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