入浴剤をつくる:杉の葉のバスソルト。

杉の葉精油、ジュニパーベリー精油、サンダルウッド・オーストラリア精油をつかう。

 杉の木は古くから植林されていたこともあり日本全国で普通にみられます。建築材他に広くつかわれてきたこともあり、我々日本人にはお馴染みの樹木です。
 その杉の枝葉から採れる精油はすっきりした香りで、心身のリフレッシュに役立ちます。
 今回はそのすぎの葉の精油を使ったバスソルトのレシピを紹介します。
入浴剤をつくる:杉の葉のバスソルト。

入浴剤をつくる:杉の葉のバスソルト。


 

 目次

1.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)に使用する材料
(1)基材
(2)精油
2.アロマで入浴剤(バスソルト)を作るときに使用する器具
3.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)の作り方
4.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)を作る上でのポイント
5.材料を入手する方法と予算について
(1)材料の入手方法
(2)材料入手のための予算の目安
(3)おすすめの商品リンク
6.その他アロマで手作りする入浴剤の記事

1.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)に使用する材料

 入浴剤作るを作るために必要な材料は、ベースとなる基材と香りや色付のための精油ハーブです。代表的な基材には植物油やソルト(天然塩)、重曹などがあります。この基本の材料に精油やハーブを加えることによりお好みの入浴剤を作ることができます。 
 精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。色付けにはハーブなどが使われます。
 


  •  

 (1)基材

 アロマオイル(精油)は植物の芳香成分だけを集めて取りだしており、そのまま使うと刺激が強いため薄めて使用します。精油を希釈し、入浴剤のもとになる物質を『基材』といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。
 バスソルト作りに必要な基材は天然塩(ソルト)です。
 
○塩(精製されていない) 
 ミネラルを含んだ天然塩は、発汗を促すといわれていますバスソルト作りでは基材として天然塩を用います。

(2)アロマオイル(精油)

 入浴剤(バスソルト)を作る目的や自分の好みにあわせて、アロマオイル(精油)を選びます。
  

 
1)精油とは?
 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
 精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
 
2)今回使用する精油
 今回は、木の香りのする日本家屋をイメージして、日本の精油の杉 の葉を使用しました。ちょっと深みと温かみを加えるために サンダルウッド・オーストラリアジュニパーベリーを加えました。

①.杉の葉
 日本原産の杉の枝葉から採れる精油です。すっきりした木の香りに加え、抗菌や防虫作用もあります。杉の葉にはサピネンやリモネンなどが含まれ、心身のリフレッシュに役立ちます。
 この木は古くから植林されており、日本人には馴染み深い樹木です。建築材や工芸材として広く使用されてきた歴史を持ちます。


 

②.ジュニパーベリー
 ジュニーパーベリーは、洋酒「ジン」を製造するときの香りづけとして用いられています。ジュニパーベリー精油は、森をイメージさせるウッデイーな香りで、リフレッシュを促します。匂いを消す効果(マスキング効果)もあるとされています。

 
③.サンダルウッド・オーストラリア
 白檀の名でも知られるサンダルウッドは、古くから宗教と深い結びつきがありお香として瞑想や宗教儀式にまた仏像や仏具に用いられてきました。お香としてもよく使われており甘みと深さをもつ香りが特徴です。心を深くしずめ、刺激も少ないため入浴剤やトリートメントにオススメです。
 サンダルウッド・オーストラリアは同じビャクダン科の別種です。サンダルウッドというインド産の伐採規制が進むなか、新たに注目されています。
 香りや特徴は、ほぼインド産と一緒ですが、やや軽く、ほんのりとさわやかさがあります。

2.アロマで入浴剤(バスソルト)を作るときに使用する器具

 

 
・計量スプーン
  少量の塩(ソルト)を量るときに使います。小さじ、大さじがある料理用のもので良いでしょう。
 
 
 ・攪拌(かくはん)用のガラス棒
 溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
 
 
・容器
 深めの小皿や小鉢など何でもかまいません。バスソルトの材料を混ぜ合わせるときに使います。   

3.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)の作り方

 ー杉の葉のバスソルト(2回分)


 

•材料(全身浴 1回分)  

塩 
    天然塩         大さじ 2
精油    
  杉の葉             3滴
      ジュニパーベリー         1滴
  サンダルウッド・オーストラリア 1滴
 
容器 軽量スプーン かくはん棒
 

•作り方 

天然塩を容器にいれます。
 
*今回の天然塩は海塩をつかいます。海水のミネラルをたっぷり含んでいる天然塩には発汗作用があり、皮膚をさっぱりと清潔にします。
 
②精油を加えてよく混ぜ合わせます。
 
*杉の葉の精油の他にジュニパーベリー精油、サンダルウッド・オーストラリア精油をつかいます。ジュニパーベリー精油は木のような香りがあり、サンダルウッドオーストラリアは木部からのものです。それぞれ香りの趣が違う精油を合わせた森林の香りのようなバスソルトにしました。
 
入浴時に湯に入れてよくかき混ぜます。 
 

・使用後の感想

 使用してみたところ、木の香りが穏やかな良い香りに感じました。夜に使用しましたが、寝付きも良かったです。
 
*注意
 アロマテラピー図鑑/監修佐々木薫には、
 杉の精油は、妊娠中、授乳中は使用を避ける。肌の弱い人には控えめに使用すると記載されています。使用量には注意しましょう。

4.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)を作る上でのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
 通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 
・今回使用する量
 今回は全身浴1回分として、合計5滴使用します。 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

(3)入浴剤を使うときの注意事項

 ・作ったら、なるべく早く使いましょう。
 ・浴槽によっては使用できない場合があります。
 ・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。

5.材料を入手する方法と予算について

(1)材料の入手方法

 植物油も精油もネットショップやハーブやアロマテラピーの専門店で入手できます。精油はたくさんのブランドがありますが、ここでは当サイトで主に使用しているブランドについて紹介します。
 
1)精油
 
*おすすめのブランド
 
生活の木
 生活の木は、国産の精油のブランドです。東京都渋谷区に本社をおき、アロマテラピー関連商品を幅広くとり揃えています。
 当サイトで紹介している素材はほとんど手に入ります。値段も比較的リーズナブルです。
 当サイトは、2003年から2015年まで、生活の木のパートナーショップとして店舗を運営していたので、当サイトでももっともよく使用しています。
 
ニールズヤード
 ニールズヤードはイギリスの精油のブランドです。ブルーボトルの精油でよく知られています。日本にも東京を中心に店舗があります。ちょっと価格は高めですが、オーガニックの精油も充実しています。
 
*ブランド選びのポイント
 以上当サイトで主に使用している2つのブランドを紹介しましたが、精油を買う前にはいくつか確認した方が良いことがあります。
 最低、次の3点が確認できればOKです。 
 
・化学合成されていない、純粋なもの、つまり100%天然のオイルか。
・精油名・学名・原産国など精油の情報が記載されているか。
・成分表の記載があるか。
 
 精油は安価なものから、高価なものまでピンキリですが値段だけでは、その精油が天然で品質が保証されるか判断は難しいものです。
 100%の保証にはなりませんが(記載の偽装ということもありえます。)、上記の3点を確認すると良いでしょう。
 
*AEAJ表示基準適合精油認定制度
 社団法人日本アロマ環境協会では、消費者を保護する観点から、精油ブランドを対象とした「表示基準」を定めています。
 AEAJ表示基準適合認定精油として認められた精油にはラベル部分や使用説明書に必ず精油製品情報の8項目と4つの使用上の注意事項が記されています。
 参考にするとよいでしょう。
   
2)バスソルト
 一般にスーパーなどで売られている食塩は精製されていて、ミネラルなど栄養成分がほとんど含まれていないので、ミネラルなど栄養成分が豊富な天然を使用します。
 天然塩は、スーパーなどでもインターネットでも豊富に販売されていて選択に迷うほどです。お好みの天然塩を試してみてください。
 今回使用したヒマラヤ岩塩は食用としても人気です。
  

(2)材料入手のための予算の目安

 
・精油
 
精油はブランドによって3ml〜10mlのボトルで販売されています。精油の種類により高低はありますが、一般の精油は、10mlボトルで1500円〜3000円くらいが目安です。
 
 10mlボトルだと、精油の滴数として200滴くらい(一回5滴使用するとすると40回分)になりますので、1滴8円から15円くらいになります。
 
*ローズなどの精油は、わずかしか取れない貴重なオイルなのでバリューオイルともいわれています。こちらは一般の精油の10倍以上高価です。
 
 
・天然塩
 当サイトで主に使用している”生活の木”のバスソルトだと、
  1kgで約1000円程度なので、1回分約50g程度として
  50円程度です。 
 
 

(3)おすすめの商品リンク

上記で紹介した精油、の商品のリンクです。当サイトで主に使用している生活の木のリンクです。スギは生活の木の精油が見つからなかったので、楽天で見つけた商品を紹介しています。
 

生活の木 精油 ジュニパー 3ml
 生活の木 精油 サンダルウッド・オーストラリア 3ml
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