アロマ手作り:簡単にできる手作りの手ごねセッケン!

 
  普段なにげなく使用しているセッケンは私たちの生活には欠かせないものです。 ”毎日使うものだから自分のお気に入りのものを使用したい。手作りのセッケンを作ってみたい。”とお考えの方は多いでしょう。
 作り方は非常に簡単です。なんと、セッケン素地に水を加えてこねるだけで、石けんができてしまいます!お好みのハーブや精油を加えれば、自分だけのお好みのセッケンが作れます。ここではお湯を加えてこねるだけでできる簡単な石けん作りについてご紹介します。
 
 
アロマ手作り:簡単にできる手作りの手ごねセッケン!

アロマ手作り:簡単にできる手作りの手ごねセッケン!


 
  目次
1.アロマで手作りする石けんについての基本
2.アロマで手作りする手ごね石けんのメリット
3.アロマで手作りする石けん(手ごね石けん)作りに必要な材料
(1)基材
(2)精油・ハーブ
4.アロマで手作りする石けん作りに使用する器具
5.アロマで手作りする基本の手ごね石けんの作り方
6.アロマで手作りする手ごね石けんを作る上でのポイント
7.アロマで手作りする石けんの作り方動画
8.アロマで手作りする石けんのレシピ集
 

1.アロマで手作りする石けんについての基本

 (1)そもそも石鹸ってなに?

 石鹸は天然の界面活性剤です。界面活性剤は、物を一様に濡らす作用があります。石鹸の分子は腕を持っていて、物の表面などに付着している汚れをつかみ引き剥がします、汚れは石けんの泡の表面に付着し、すすぎ水ともに洗い流されます。  
 
 石鹸はアルカリ溶液と酸性である動物性油脂や、植物性油脂が結合することによって作られます。適正な条件が整うと化学反応が起き、『せっけん(soap)(脂肪酸ナトリウム)』と『グリセリン』が生まれます。『鹸化』は、この化学反応の表わす専門用語です。
 
  油脂   +  苛性ソーダ  + 水  =    石鹸 + グリセリン
(脂肪酸+グリセリン)(水酸化ナトリウム) = (脂肪酸ナトリウム) 
 
 ◎ 「天然界面活性剤」 ① 固形せっけん(脂肪酸ナトリウム) ② 液体せっけん(脂肪酸カリウム) ◎ 「合成界面活性剤 ① 石油 → 合成洗剤
 

(2)石鹸の歴史

 石鹸の歴史は紀元前2500年もの古代にさかのぼるといわれています。
 石鹸の発見にまつわる有名な話は、サボー山のふもとにあるテヴェレ川での洗濯の話です。サボー山の祭壇では、動物が生け贄にされ、焼かれる宗教儀式が行われていましたが、雨によって生け贄から出た脂肪と焼却の灰(アルカリ分)が流れ出し、それが混ざりあって岩に付着し、せっけん状の混合物が作られました。女たちは洗濯をするときに、その岩に洗濯物を擦り付けてから洗うと汚れ落ちがよいことを発見したというお話です。
 
 原始的な石鹸が作られるようになったのは、1世紀頃になってからですが、8世紀ごろにはシャボン焚き職人が現れ、13〜15世紀になると地中海沿岸の最良の油脂資源である、オリーブ油と原料のソーダ分(地中海の海藻を中心)を使用した石鹸技術がイタリア、スペイン、フランスのマルセイユ地方に広まっていきました。
 

(3)石鹸の製法

 石鹸の製法には大きく脂肪酸中和法と油脂鹸化法の2種類があります。脂肪酸中和法は、原料油脂のグリセリンを分離したのちアルカリで反応させる方式で、大規模メーカーの製造に使われています。油脂鹸化法には原料油脂に前処理しない古来からの方法で、CP法(コールドプロセス)と釜焚き法があります。
 CP法は主に手作り石鹸、釜焚き法は“釜焚き”を称する中小メーカーの石鹸で使われています。  
   石鹸の製法  
  「脂肪酸中和法」  →  大規模メーカー   
  「油脂鹸化法」
    ・ HP(ホットプロセス) 釜焚き法  → 中小メーカー
    ・ CP(コールドプロセス)      → 手作り石鹸 
 
 一般に手づくり石けんで使用される製法はコールドプロセス法です。 コールドプロセス法は、熱を加えずに脂肪酸とアルカリを反応(鹸化)させ自然に熟成させる方法で、知識があれば個人でも簡単に石けんを作ることができます。
 
  〈メリット〉  
 ・オイルの特性を生かしたお肌にしっとりとした石鹸を作ることができる。
 ・出来た石鹸にはグリセリンがたくさん含まれている。
 
  〈デメリット〉
 ・熟成時の温度や環境により、熟成中に油脂が酸化してしまう。  
 ・精油などの香りが飛んでしまう。  
 ・熟成期間が通常30日〜60日かかる。
 
 コールドプロセス法では、しっとりした自分の好みの石けんを作ることができますが、熟成に時間がかかるのが欠点です。油脂や製造方法についても基本的な知識が必要です。また、劇薬の苛性ソーダを使うため製造時に危険を伴い、準備や片付けに手間がかかります。
 

(4)手ごね石けんについて

 てこね石けんは、粉状の石けん素地にお湯を加えてこねるだけでできる石けんです。お好みの精油やハーブを加えればオリジナルの石けんが簡単にできます。

 2.アロマで手作りする手ごねセッケンのメリット

・ 香りの調節が思いのまま

 市販の石けんは香りが強かったり、好みではないときがありませんか? 手作りなら自分で香りが調節できて、好みのアロマオイル(精油)を使えば好きな系統の香りにできます。
 フローラル系が好きならラベンダーやローズなどを使えばOK。シナモンやバニラといった、お菓子のような香りにすることもできます。 

・ 大きさが思いのまま 

 固形石けんはあまり大きすぎても使いづらいものですが、手作り石けんなら自分が使いやすい大きさに調節が可能です。 ・
形が思いのまま 
 石けんというと四角や丸などの形が一般的ですが、楽しい形だと使っても楽しいものです。手作りなら型に入れて好みの形を作れます。お子さんと作るのも楽しいですよね。

・簡単で安全 

苛性ソーダを使わずに、素地で作る石けんは、子供でも簡単に作れ、とても安全です。

3.アロマで手作りする手ごね石けん(手ごね石けん)作りに必要な材料

  次にどのような材料が必要かを見ていきましょう。手練り石けんに必要な材料は、ベースとなる石けん素地と香りや色付のための精油ハーブです。
 石けん素地にお好みの精油とハーブを加えることによりお好みの石けんを作ることができます。
 

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 (1)せっけん素地

 練って混ぜて作る植物性の石けん素地です。お好みの精油やハーブなどを加えてセッケンを作ることができます。
 

オススメのセッケン素地

(2)アロマオイル(精油)

 石けんを作る目的や自分の好みにあわせて、アロマオイル(精油)を選びます。
  

 
1.精油
 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
 精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
 
 
 
2.おすすめの精油
 精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは
一般的で初心者でも使いやすい精油を使ってみましょうしょう。
 
  オススメの精油3選
 
 ラベンダー   ゼラニウム  オレンジスイート  

(3)ハーブ

 お湯にハーブの浸出油を使えばお肌に優しい石けんになります。お好きなハーブで石けんを飾りつければより作るのが楽しくなります。
  

 
 
 
 
 おすすめのハーブ( 浸出湯や飾りとして)
    
   カモミール・ジャーマン  カレンディユラ

4.アロマで手作りする石けん作りに使用する器具

 

 
1.ビーカー 
  材料を入れて計量したり、湯煎にかけるときに使用しますので、耐熱性のものであればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
 
2.計り
 計量のために使います。料理用のもので兼用できます。
 
3.石けん型
 あると整形に便利です。たくさん市販されています。お菓子用のものも使えます。
 
4.その他
 ビニール袋 ラップ など
 

5.アロマで手作りする基本の手ごね石けんの作り方

 

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    せっけん  1個分  50g

     

    材料1

      ハンドミルソープ(せっけん素地)50g

      熱湯   15ml

      精油 5滴  

      ビーカー  かくはん棒  ビニール袋  型(お好みで) ラップ

     

    作り方

    ① せっけん素地をはかりビニール袋に入れる。

    ② ビーカーに熱湯を入れて2〜3回に分けて①に加えながらよく練る。

    ③ ②に精油を加えよく練る。

    ④ 形を整える。おかしの型で抜いてもよいし、粘土細工のようにお好みの型を作る。

    ⑥ 4〜5日そのままにして乾燥させる。

 

6.アロマで手作りする手ごね石けんを作る上でのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。
 いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。
 個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。。
 通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 例えば全体量50mlに対して希釈濃度を約1%にするにはどうしたらよいでしょうか。
 全体量50mlに対しての1%は
   50ml×0.01=0.5ml
   です。この算出した量を0.05ml(1滴)で割ると
   0.5ml ÷ 0.05ml =  10滴
 になります。
 
 作成量(基材量)      精油(1%)   精油(0.5%)
 
      10ml                                 2滴         1滴
  20ml                                 4滴         2滴
    30ml                                 6滴         3滴
      40ml                                 8滴         4滴
      50ml                               10滴         5滴
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。
 粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

7.アロマで手作りする石けんの作り方動画

 
 

8.アロマで手作りする石けんのレシピ集

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