初心者のための手作りアロマクラフト講座(要約編)

 最近、ハーブやて天然を利用し、自然の力を生活に取り入れてより健康に楽しく生活したいと思う方が増えています。しかし、ハーブを育てたり、乾燥したりするのは時間もかかるし面倒だと思われる方も多いでしょう。そういう方におすすめなのが手作りのアロマクラフトです。精油と天然の素材を使って簡単に植物の香りの力をご自分の生活の中に取り入れることができます。
 この講座では初心者の方向けに8回にわたってその方法を解説します。今回はその概要版です。
 


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目次
1.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第一回):アロマテラピーの基本
 
2.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第二回):アロマクラフトを作る
 
3.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第三回):アロマクラフト作りの材料(精油)
 
4.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第四回):アロマクラフト作りの材料(その他)
 
5.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第五回):アロマクラフト作りに使用する器具
 
6.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第六回):アロマクラフト作りの留意点
 
7.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第七回):アロマクラフト作りのはじめ方
 
8.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第八回):アロマクラフトをもっと学びたい方に 

 1.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第一回):アロマテラピーの基本


 
 

(1)アロマテラピーについて

 アロマテラピーは、植物の香りやさまざまな働きの力をかりて、心や身体のトラブルを穏やかに回復し、健康増進や美容に役立てていこうとする自然療法です。
 ハーブや芳香植物、精油を用いることは、ずっと昔から行われてきましたが、アロマテラピーという言葉、概念が確立したのは以外と新しく、20世紀初頭、フランスの化学者ルネ•モーリス•ガットフォセが、アロマ”芳香”とセラピー”療法”を造語して使用したのが最初です。
 その後、イギリスを中心に広く受け入れられるようになり現在にいたっています。
 

(2)精油について

①精油とは
 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。精油には以下の特徴があります。
 
精油の特徴
 芳香性 揮発性 親油性・脂溶性・引火性
 
②精油の製造法
 植物からの精油を抽出するにあたっては、いくつかの方法があります。その方法によって抽出される精油に特徴があります。その代表的な方法を紹介します。
 
 水蒸気蒸留法 圧搾法 揮発性有機溶剤抽出法
 
③精油の安全性
 精油は植物の香りの成分を高濃度に含有したものです。快適に心地よく楽しむためには謝った使い方をしないことが大切です。注意事項をよく読んで、正しく使いましょう。
 
注意事項
・原液を直接肌につけない。
・精油を飲用しない。
・火気に注意する。
・精油を目にいれない。
・子供やペットの手の届かないところにおく。
 
特に注意すべき対象者
 妊産婦 子供・ペット 病気アレルギーのある方 高齢者 皮膚の弱い方
 

(3)アロマテラピーの歴史 

 アロマテラピーという言葉、概念は20世紀は、20世紀のフランスの化学者、ルネ•モーリス•ガットフォセによって作られた比較的新しいものですが、ハーブや芳香植物、精油を用いることは、それよりずっと以前、遠くは先史時代に遡る人類の叡智の財産です。
 いってみれば、アロマテラピーを学ぶことは、古典医学のみならず、哲学や、思想、自然感といった人類の財産に触れることであり、その歴史を学ぶことは”アロマテラピーの魅力”に触れるためには非常に重要なことです。古代から現代までのその流れをいかにまとめてみました。
 
・古代:神にささげる香りから、医療へ発展 
  古代エジプトでは香りは神事に欠かせないものでした。古代ローマでは、医学・薬学として香りが発展しました、
 
・中世:東西の交流が香りの文化に影響
 十字軍の遠征などにはじまる東西文化の交流により、アラビア医学や精油の蒸留技術などがヨーロッパにもたらされました。
 
 
・近世~近代:ヨーロッパで花開く香料産業 
 大航海時代を経て、アジアやアフリカの植物がヨーロッパへもたらされ、近代技術や科学の発展とともに、香料産業があらわれます。
 
・現代:アロマテラピーの誕生
 科学や医学、そして技術が発展していく一方、自然療法がみなおされ、アロマテラピーが誕生します。
 

 (4)アロマテラピーの作用と効果

 精油をかぐと、リラックスしたリフレッシュしたりします。精油は心と体にいろいろな作用をもたらすことが知られています。その中のいくつかの作用を紹介します。いずれも日常の生活の中でよく経験したり、見かけたりする働きです。
 
①アロマテラピーの作用 
 精油には、心身に働きかけるさまざまな作用があります。精油はそれぞれ特有の成分が含まれており、複雑にからみあって心身に影響をあたえます。
 
・心身への作用
 鎮静作用 消化促進作用 ホルモン調整作用 免疫賦活作用
 
・細菌やウイルス、虫などへの作用 
 抗菌作用 抗ウイルス作用 虫除け作用
 
②精油が心身に伝わるしくみ
 精油は人間の心身に様々な影響を及ぼすことがしられています。精油が心身に伝わるしくみは、主に以下のふたつと考えられています。
 
・嗅覚器から脳に伝わる経路
 嗅覚器から脳につたわり、心身に影響を与えます。自律神経系や内分泌系、免疫系にも作用します。
 
・皮膚に浸透して伝わる経路
皮膚に浸透して作用します。
 

(5)アロマテラピーを実践する。

 ここでは、普段の生活でアロマテラピーを利用する代表的な方法をご紹介します。体調管理からビューテイーケアまで幅広く楽しめます。ここでは日常で簡単にできる代表的な利用方法を紹介します。
 
・芳香浴
 精油を拡散して、手軽に香りをたのしみながら心身のバランスを整える方法です。楽しみかたには各種ありますが、最も一般的な方法は芳香拡散器(アロマデイフューザー)を使う
 
・沐浴
 お風呂に精油をいれて入浴することをアロマバス(沐浴法)といいます。入浴による温熱効果とリラクゼーション効果との相乗効果が期待できます。
 
・アロマトリートメント
 トリートメントオイルでケアする方法です。精油を使い分けることでいろいろな効果が期待できます。
 
・アロマクラフト
 アロマクラフトととは、広い意味では香りのある日用品のことをいいます。ここではアロマテラピーで使用する精油を利用した日用品をアロマクラフトとよんでいます。日頃使用する化粧品や入浴剤、芳香剤などに精油の香りを加えることにより、簡単にアロマテラピーを楽しむことができます。
 
 

(6)アロマテラピーに関する法律

 アロマテラピーを楽しむうえで知っておきたい法律について簡単に説明します。知らなかったで思わぬトラブルにならないように、ルールをきちんと守りことが大切です。
 
・医薬品医療機器等法(旧薬事法)
 医薬品や化粧品の製造、販売について規定してる法律です。精油を化粧品や医薬品などと混同しないことが重要です。精油や作成したアロマクラフトなどを使用(特に販売)する場合はその法にふれないか確認することが必要です。
 
・その他関連する法律 
 製造物責任法 景品表示法 消防法 あはき法など 
 
詳しくは.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第一回):アロマテラピーの基本を参照ください。
 

2.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第二回):アロマクラフトを作る


 
 アロマクラフトととは、広い意味では香りのある日用品のことをいいます。ここではアロマテラピーで使用する精油を利用した日用品をアロマクラフトとよんでいます。日頃使用する化粧品や入浴剤、芳香剤などに精油の香りを加えることにより、簡単にアロマテラピーを楽しむことができます。
 

 
 
 

(1) 手作りアロマグッズのメリット・デメリット

  アロマクラフト作りのメリット、デメリットについてあげてみました。
 
1)メリット
①.自分にあったものが作れる。 
  手作りの1番のメリットは自分好みのものが作れるところです。市販のものを使用した時に、「なんだか香りが合わないな」「ちょっとべたつき過ぎるな」など、期待していたものと違ったことがないでしょうか?
手作りをすれば精油で好きな香りを作ることが出来ますし、油分(植物油の種類、量など)を調整すれば好みの伸びを実現することができます。
 
②.自分の肌にあった安心できる素材を選べる。
  市販の物の成分表を見ると、たくさんの種類が書いてあり、それが一体どんなものなのかを調べるだけで一苦労です。手作りをすることで、自分の肌にあった安心できる素材から作ることができます。保存料などの添加物が入らないのも嬉しいポイントです。
 
③.コストパフォーマンスがよい。
 自分で作るとなると、まずは作る時の道具が必要ですが、意外とお手軽に手に入るし一度購入すれば長く使えます。高価な市販のクリームに使用されている成分も材料だけなら手軽な価格で入手できる場合が多いので、高価な成分を使用した自分だけの特別仕様のクリームを作ることもできます。
 
2)デメリット
①.作るために必要な知識や技術が必要になる。
 使用する精油や材料、作り方なのの基礎知識が必要です。
 
②.自己責任の原則
 精油の安全性 製作物の保存期間、jクラフトの品質について、自分で考える必要があります。
 

(3)アロマクラフト作りの材料

 アロマクラフト作りに使用する精油は植物の香りの成分を取りだし、濃縮したエッセンスです。そのままでは刺激が強いため、さまざまな素材に混ぜて使用します。そのベースとなるものを基材といいます。代表的な基材には植物油やアルコールなどがあります。
 詳細は第三、第四章をごらんください。
 

(4)手作りできる代表的なアロマクラフト

 いろいろな基材と精油を組み合わせることにより、いろいろなアロマクラフトを作ることができます。簡単にできるアロマクラフトをご紹介します。
 

①.アロマクリーム

 
ミツロウで簡単に作れるアロマクリーム。お好みの精油でお好きな香りに。ボデイ、ハンドなど色々使えます。
 
②.アロマスプレー

 
精油を使ったスプレーを作っておくと、いつでも気軽に香りを広げることができます。玄関、キッチン、勉強部屋などそれぞれの場所や用途に合わせたものを置いておくと便利です。
 
③.アロマバス(バスソルト)

 
天然塩を使った入浴剤。お好みの香りをブレンド!
 

 
④.化粧水(スキンローション)

 
 好きな香りや肌に合った精油でオリジナルの化粧水(スキンローション)を作り、皮膚に潤いを与えましょう。
 
⑤.アロマ石けん

 
お湯を加えてこねて作るセッケン。お好みのハーブや精油を加えてオリジナルセッケンが簡単に作れます。
 

 

3.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第三回):アロマクラフト作りの材料(精油) 


 
 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
 精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
 精油を安全に使うために、まず精油の性質や植物にとっての精油の働きを学びましょう。
 

 
 
 

(1)精油とアロマオイルの違い

 一般に販売されているアロマオイルは、植物に由来する天然の芳香物質だけでなく、合成香料や、その香料をプロピレングリコールやアルコール、植物油や鉱物油などで希釈した製品を広く含んでいます。アロマオイルは、香水や化粧品、食品に添加する香料、ポプリ作り、芳香を楽しむために広く利用されています。アロマティックオイル、フレグランスオイル、ポプリオイル、フレーバーオイルなどいろいろな呼び名があります。
 本サイトでは、下記の定義でしめされた天然の芳香物質をアロマオイル(精油)として使用し、紹介しています。
 
━━━日本:AEAJ: (公社)日本アロマ環境協会の定義
 
 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
 

(2)精油の種類

 精油(エッセンシャルオイル)にはたくさんの種類があります。約200~300種類くらいあるといわれています。そのうち当サイトでは約100種類を紹介しています。
  精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは一般的で初心者でも使いやすい精油を使ってみましょうしょう。
 
アロマ手作り:アロマグッズ作りにオススメの精油10選!
 

(3)精油のプロフィールの見方

 精油のプロフィーるには、科名、学名、産地、成分などの情報が記載されています。それぞれ精油を使用していくうえで意味があります。精油を使用する場合、それぞれ確認するとより安全で効果的に精油を使用することができます。
 

(4)精油の選び方

 
①直感で選ぶ?
 香りは個人により感じ方に大きく違いがあります。自分の好きな香りを選んでみようといわれても、はじめは、なかなか難しいものです。当サイトでは2003年~2015年までアロマテラピースクールを運営していました。初心者の方には直感で好きな香りを選んで使用しましようとお話していましたが、迷って選べない方が多っかたです。
 
 まず、一般的な精油を何種類か選んで使用してみましょう。アロマ環境協会の精油10種類がおすすめです。
 
②香りを楽しんでみよう
 精油は様々な効能をもっていますが、最初はそれにあまりこだわらず参考程度にとどめておくとよいでしょう。気になる精油まずためしてみて、なんとなくいいものを使用し、楽しみながら似た性質の精油を使用し、レパートリーを広げていくとよいでしょう。
 

(5)精油も購入の仕方と、留意点

①精油のブランド
 アロマオイルはたくさんのメーカーから販売されており、その価格や品質もさまざまです。使用目的によっても選び方もさまざまです。ここでは、初心者のかたがアロマクラフト作りのために安心して使用できるブランドとして三つほど紹介します。
 
・ニールズヤード
アロマの本場・イギリスの老舗ブランド 「ニールズヤード レメディーズ」は、アロマセラピストや美容家にファンが多いイギリスの老舗ブランドです。 オーガニックへのこだわりが強く、ラインナップの多くが厳格な基準で知られる英国ソイルアソシエーションによる認定を取得しています。 
 
・生活の木 
 業界随一の品揃えを誇る、有名ブランド 「生活の木」は、アロマ好きなら誰もが知っているアロマテラピーの有名ブランドです。 精油は170種類以上、オーガニック精油や和の香り(和精油)も揃っているので、初心者から上級者まで好みに合った精油が手に入ります。
 当サイトで2015年まで運営していたハーブショップは、当ブランドでを扱っていました。
 
・フレーバーライフ
「フレーバーライフ」は、国内外の品質にこだわった精油を取り扱うアロマテラピーの専門メーカーです。 生活の木やニールズヤードに比べれば、一般的な知名度は低いのですが、全国2,000社以上のプロが使用する業務用として、香りの教材や施術用に広く愛用されています。
 
②精油の購入
 精油はインターネットや通販で手軽にかえますが、精油についての情報は自分で集める必要があります。めんどうな方は最初はアロマテラピーの専門店での購入がおすすめです。香りが直接確認できるうえ、精油の情報や使用法も相談できます。
 
③精油を購入するにあたっての留意点
 精油は天然の植物から抽出された天然の物質のため、製造や保存課程で品質が変化するので注意が必要です。購入するにあたっての主な留意点は以下のとおりです。
 
・容器の遮光性を確認 
・天然精油であるかラベルをチェック
・精油の保管場所;直射日光のあたらない冷暗所に保管
・精油の保存期間  開封後1年以内が目安。柑橘系の場合は約半年程度。

4.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第四回):アロマクラフト作りの材料(その他)  

 
精油(アロマオイル)は植物の芳香成分だけを集めて取りだしており、そのまま使うと刺激が強いため薄めて使用します。アロマオイル(精油)を希釈し、化粧水のもとになる物質を『基材』といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。
 さまざまな素材を知っておくと、アロマテラピーの楽しみがひろがります。肌質や用途で選べるよう、その種類や用途を把握しておきましょう。
 

 
 

 (1)基材

  基材は、植物油など油性の素材、エタノールやグリセリンなど水制のもの、その他みつろうやクレイなどさまざまなものがあります。簡単にご紹介します。
 

(2)植物油 

 キャリアオイル、ベースオイルなどとも呼ばれるものです。精油が親油性で皮膚への浸透性が高いことから、トリートメントオイルやクリームなどを作る際に使用されなす。植物油には様々な種類があります。代表的なものには、スイートアーモンド油、オリーブ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油などがあります。
 
 市販されている植物油は「精製されたもの(クリア)」と「未精製のもの(ゴールデン)」があります。クリアは色や香りがあまりなくクセがないため、誰にでも使いやすいのが特徴です。それに対してゴールデンは、色や香りがありクリアに比べて粘性も強く、ホホバ本来の栄養価が損なわれずに含まれています。それぞれの特徴や性質を理解して用いましょう。
 
アロマ手作り:アロマグッズ作りにオススメの植物油5選!
 

(3)水溶性の基材

 精製水、蒸留水、芳香蒸留水などがあります。精油は水には溶けませが、ローションやスプレーを作る際などに利用します。
 
・精製水
不純物が極めて少ない純度の高い水として薬局で売られています。一般の水道水に含まれている塩素系の消毒剤が含まれていないので、医療や美容の目的に利用されています。
 日常で精製水を使用する場合は使用期限に注意することが必要です。直射日光のあたらない冷暗所(冷蔵庫)などに保管し、使用期限内でも開封後はすみやかに使用しましょう。
 
・芳香蒸留水
  水蒸気蒸留法によって精油を製造するとき、同時に得られる蒸留水です。植物の水溶性の芳香成分やその他の成分がわずかに溶け込んでいます。
 ローズ、ラベンダー、オレンジフラワー(ネロリ)などの芳香蒸留水が一般に市販されています。
 

(4)その他の基材

 精油が溶けやすいエタノールを始め、保湿作用があるもの、抗菌作用があるものなど、基材の特性を活かして利用します。
 
・ミツロウ
 「みつろう」とは、ミツバチが作り出す天然のロウのことで、ビーワックス、ビーズワックスとも呼ばれておりミツバチの巣の材料になっているものです。昔からキャンドルなどに使われていました。 ハチミツのような独特の甘~い香りを持つ天然ワックスで、お菓子作りにも使用されるほど、肌にやさしい素材です。働きバチの腹部の腺から分泌されたもので、食べれるほど安全性が高いため、化粧品や医療用品など、ロウやワックス以外にも幅広く活用されています。
 ミツロウも市販されている製品は「精製されたもの(精製)」と「未精製のもの(未精製)」に大きく分けられます。精製されたものは色や香りがあまりなくクセがないため、誰にでも使いやすいのが特徴です。それに対して未精製なものは、色や香りがありクリアに比べて粘性も強く、ミツロウ本来の栄養価が損なわれずに含まれています。
 
・エタノール(エチルアルコール)
親油性(脂溶性)の精油と水と混ぜる目的で使用します。
精油は水にほとんど解けませんが、エタノールにはよく溶けます。エタノールは薬局で購入できます。アルコールの純度の違いにより、無水エタノール、エタノール、消毒用エタノールの3種類がありますが、エタノールを利用すると良いでしょう。
 
・ グリセリン
油脂のグリセリドからとれる無色透明の液体です。皮膚を柔らかくする作用などがあるといわれています。水やアルコールによく溶け、食品の添加剤や化粧品の保湿剤として使われています。
 
・天然塩
 精製されていない、ミネラルを含んだ天然の塩です。すぐれた発汗作用があります。入浴剤の基材としてよく利用されます。
 
・ クレイ
 粘土のことです。カオリンやモンモリオナイト、ホワイトクレイなどいろいろな種類があります。吸収、収れん、被覆作用などがあり、皮脂や汗、汚れなどを取り除きます。パックなどの基材として利用されます。
 
・重曹(炭酸水槽ナトリウム/重炭酸ナトリウム)
 無臭、白色の粉末で、弱アルカリ性の性質を持ち、脱臭剤、研磨剤、洗剤、入浴剤などに使用されています。
 発砲する入浴剤の基材として用います。皮膚を滑らかにする効果があり、湯あたりを和らげるといわれています。
 
・ハチミツ
 保湿作用、抗炎症作用などがあるといわれており、パック、クリーム、ローションなどの基材として用います。
 

 (5)その他(ドライハーブ、着色料)

 その他、色づけや飾り用にドライハーブや顔料などを使用します。
 
・ドライハーブ
 ハーブを乾燥したものです。色づけ用や飾り用として使用されます。
 
・顔料
 色づけ用の顔料には鉱物由来(アースピグメント)と植物由来のものがあります。用途に合わせて使い分けます。
 
・その他
 作るアロマクラフトの使いがってを上げるため、増粘剤や保留剤などを使用します。

5.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第五回):アロマクラフト作りに使用する器具

  ここでは、アロマグッズを作るために使用する主な用具を紹介します。基材と同じように、用途に合わせて適切な用具を使うことがポイントです。ご家庭のもので代用できるものも多くありますので、必要に応じて徐々に揃えていくとよいでしょう。
 

 
 

(1)必要な器具

①最低限そろえた方がよい器具
・ビーカー 
  材料を入れて湯煎にかけるときに使用しますので、耐熱性のものであればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
  
・攪拌(かくはん)用のガラス棒
 溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
 
・ラベル
 作ったものの内容(材料、作成日など)を記入しておきます。
 
②家庭用で代用できるもの
 
・計量スプーン 
  料理用の計量スプーンで代用できます。小さじ、大さじがあるとよいでしょう。
  
・温度計
 湯の温度を測るときにあると便利です。
 
・はかり
 ミツロウなどの固形物の基材を量るときに使います。料理で使用する1g単位で量れるデジタルスケールがあるとよいでしょう。
  
・深めの小皿や小鉢など 
  入浴剤やパックなどを作る際、材料を混ぜ合わせるときに使います。乳鉢と乳棒があれば、材料をすりつぶすこともできて便利です。
 
。鍋および熱源
 
・その他
 タオルや手ぬぐい、バスタオル、たらい、鍋、ボウルなど、ご家庭の日常に使用するもので代用できます。
 

(2)容器

 作る分量が入る容器を用意します。ガラス製ですと、煮沸消毒ができますので繰り返し使用できます。遮光瓶タイプならより長期に保存が可能です。また、ボトルに香りが残りにくい利点があります。樹脂製の容器は持ち運びするときには便利で値段もガラスより安く上がります。用途にあわせてお好みのものをそろえてみてください。

6.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第六回):アロマクラフト作りの留意点


 

(1)衛生管理について

使用する器具は使い終わったら中性洗剤で洗い、しっかり乾燥させて保管しましょう。
ガラス製の容器は洗った後に煮沸消毒やアルコール消毒をするとよりよいでしょう。
作業するときは手や指などを洗浄してから行うようにしましょう。
 

(2)アロマクラフトの保存、使用期限について

保存期間は下記を目安に、高温多湿を避け冷暗所に保管し、早めに使いきりましょう。
 
保存期間の目安(日本アロマ環境協会アロマテラピー検定テキスト1級より)
 ・水が含まれるものはおよそ1〜2週間
 ・植物油などが中心のオイルやクリームは1ヶ月程度
 

(3)安全性について

①使用する精油の濃度
 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。

 
②使用に注意が必要な精油について
 精油には有益な作用がたくさんありますが、中には使い方に気をつけるべき種類がります。
 
・精油の光毒性について
精油の成分が日光んどの紫外線に反応することにより、皮膚に炎症などをおこす反応を光毒性といいます。
 
精油例 グレープフルーツ ベルガモット、レモン
 
・皮膚刺激について
 皮膚表面から浸透したときに炎症、かゆみなどの皮膚刺激を起こすものがあります。
 
精油例:イランイラン、「ジャスミン、ティーとりー、ブラックペッパー、ぺぱーみんと、メリッサ、ユーカリ
 

(4)手作りしたアロマクラフトの販売について

 医薬品医療機器等法(旧薬事法)により、化粧品の製造・販売は規制を受けます。そのため手作りしたアロマクラフトが化粧品に該当するかどうか注意が必要です。
 
・化粧品に該当するもの(一般的には肌につけるもの)は手作りして販売することができません。プレゼントすることは可能ですが、トラブルが生じた場合は責任が発生することを覚えておきましょう。
 
・化粧品に該当しないもの(肌につけるもの以外)は雑貨に分類されるので販売可能です。ただし、製造物に関する責任(製造物責任法)は発生します。
 
精油を化粧品や医薬品などと混同しない。精油や作成したアロマクラフトなどを使用(特に販売)する場合は扱いに注意することが必要です。
 

7.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第七回):手作りのアロマクラフト作始め方

 手作りアロマクラフトの始め方についてご紹介します。
 
 

(1)手作りのアロマクラフトの始め方

 ネット上にはたくさんのレシピが紹介されているので、まず試してみるとよいでしょう。スプレーやバスソルトなどは初心者でも簡単に作ることができます。
 

(2)手作りキットを購入してみる。

 用具や材料を購入するのは意外と面倒です。そんな方におすすめなのが手軽にできるアロマクラフトのキットが販売されています。ネットなどで簡単に手に入ります。まず試して見ましょう。
 

(3)オススメの書籍

  興味をもったら書籍を購入してみましょう。アロマテラピーインストラクターである筆者が手元において役立てている書籍を紹介します。
 
アロマ手作り:手作りコスメ作りにオススメの書籍5選!
 

(4)体験教室

 どうしていいのか自信のないかたは体験教室がおすすめです。近くにアロマテラピーの専門店などがあれば体験教室について尋ねてみましょう。

8.初心者のための手作りアロマクラフト講座(第八回):もっとアロマテラピーを学んでみたい方のために

 

(1)アロマテラピーを学ぶメリット

  アロマテラピーは生活のさまざまな場面で役立ちます。例えばお部屋や寝室をよりリラックスした空間に変えることもできれば、化粧品や入浴にアロマクラフトを取り入れれば、美容効果や健康の増進が期待できます。リラクゼーションにも、実用的にも、使えるところがアロマテラピーの魅力のひとつです。生活の様々な場面で簡単に利用することができ、生活の質の向上につながります。
 さらに、アロマテラピーは『植物の香りの力をヒト健康増進に利用する”植物療法”』なので、専門的に勉強して知識を深めれば、自分の仕事のキャリアアップにつながります。
 

(2)アロマテラピーの資格について

  日本には、まだアロマ関連の公的資格はありません。すべて民間の資格です。現在日本アロマ環境協会(AEAJ)、ナード・アロマテラピー協会(NARD)、日本アロマコーデイネーター協会(JAA)などの協会がそれぞれ認定証を発行しています。 アロマ関連の資格は、各協会によって、それぞれ名称や内容は違いますが、その活躍する分野によって大きく、アドバイザー系 インストラクター系  セラピスト系に分けられます。
①アドバイザー系はお客様に効果的な利用法、商品の選択などのアドバイスを行う専門家です。 
②インストラクター系はアドバイザーやセラピストなどの専門家を育成する専門家です。
③アロマセラピスト系はお客様に実際にトリートメントやカウンセリングを行う専門家です。
 
*アロマ関連の仕事をするには資格が必要なの?
 日本にはまだアロマテラピーの公的資格はありません。従って、どなたでも資格なしでアロマ関連の仕事(販売や講師、トリートメントなど)を行うことができます。また、資格を取得したからといってすぐ仕事ができるわけではありません。しかし、現実には、御自分の知識や技術レベルの確認するためにも、お客さまの信頼感や安心感を得る為にも、その仕事に見合う資格は持っておいたほうが良いでしょう。
 

(3)アロマテラピーの学び方

  アロマテラピーを勉強して資格をとり、自身のキャリアアップにつなげたいという方が増えています。資格を取るにはスクールに通う必要があると考えている人は多いでしょう。
 当サイトでも2003年〜2015年までアロマテラピーの資格スクールを運営しており、たくさんの生徒さんに受講していただいておりました。
 スクールで学ぶのは結構な費用がかかります。一方、アロマテラピーの資格だけで自身の思い描くようなキャリアアップはほとんど困難なのも現実です。
 情報のあふれている現代、ネットや書籍上にはたくさんの情報があり、自分で取得して勉強すれば独学でも知識を得ることは十分に可能です。
 しかし、初心者にとって、膨大な情報の中から必要な情報を取り出し必要とされる知識を体系的に学ぶことが難しいのも現実です。スポーツでも、独学でスター選手の真似をして練習するよりも、基礎からきちんと教えてもらった方が上達が早いのは、誰でも実感していることでしょう。
 どんな専門分野でも知識や技術を体系的に学ぶためには、基本をしっかり学ぶことが重要です。
 そこで、当サイトでは、まず基本的な知識の検定であるアロマテラピー検定にトライしてみることをおすすめしています。ネットや独学で簡単に挑戦することができます。いろいろ調べたりする時間のない方は、通信講座もおすすめです。
 

(4)アロマテラピー検定

 アロマテラピー検定とは、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が試験を主催する民間の検定試験です。アロマテラピーの基礎知識を有しているかを検定するものです。
 第1回めの試験が1999年に始まり、その後順調に受験者数は増え続け、ここ数年は毎年2万人以上が受験しています。2019年までの累計受験者数は48万人を超えているということからも、人気の高い検定です。
 手軽に受験できるのも魅力の一つです。独学でも勉強できますので、まず挑戦してみるといいでしょう。
 

(5)オススメの書籍

 ここでは、初心者がアロマテラピーの基本を学ぶための本を一冊だけ紹介します。
公益社団法人 日本アロマ環境協会の公式テキストです。書店でもネットでも簡単に手に入ります。
 

検定テキスト(1,2級)

(6)通信講座

  最後にユーキャンの通信講座をご紹介します。検定の教材の他に、芳香器やアロマクラフトの素材なども同封されているので、楽しみながら自分のペースで知識を習得することができます。忙しくであまり自分で情報を集められない方や、体系的に基本から学んでみたいがスクールはどうも苦手という男性の方などににおすすめです。
 

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