アロマ手作り:虫除けスプレー作りにオススメの精油7選!

 植物の香りの成分を抽出した天然の香り成分である精油を使って、オリジナルの虫除けスプレーを作りましょう。お子様にも安心してお使いいただけます。 虫除けに効果があるおすすめの精油7種も紹介しています。

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    アロマ手作り:虫除けスプレー作りにオススメの精油7選!


     

 

目次

1.精油についての基本的なことがら
 (1)精油の定義
 (2)精油の特徴的な性質
 (3)植物にとっての精油の役割
 (4)精油と虫除け効果について
2.虫除けスプレーの作り方
3.虫除けスプレーを作る上でのポイント
4.虫除けスプレー作りにオススメの精油7選
5.その他おすすめの記事

1.精油についての基本的なことがら 


 精油を安全に使うために、まず精油の性質や植物にとっての精油の働きを学びましょう。
 

(1)精油の定義

 精油とは植物の芳香物質(匂いのもと)を取り出したもので、エッセンシャルオイルとも呼ばれています。AEAJ: (公社)日本アロマ環境協会では精油を次のように定義しています。
 
━━━AEAJ: (公社)日本アロマ環境協会の定義
 
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
 
 
*アロマオイルと精油について
 一般に販売されているアロマオイルは、植物に由来する天然の芳香物質だけでなく、合成香料や、その香料をプロピレングリコールやアルコール、植物油や鉱物油などで希釈した製品を広く含んでいます。アロマオイルは、香水や化粧品、食品に添加する香料、ポプリ作り、芳香を楽しむために広く利用されています。アロマティックオイル、フレグランスオイル、ポプリオイル、フレーバーオイルなどいろいろな呼び名があります。
 本サイトでは、上記の定義でしめされた天然の芳香物質をアロマオイル(精油)として使用し、紹介しています。
 

(2)精油の特徴的な性質

 精油には幾つかの特徴的な性質があります。精油を安全に、また効果的に使用するためにもその特徴を理解しておくことが重要です。
 
・芳香性
 よい香りを持つ性質を芳香性といいます。精油にはさまざまな成分が含まれており、精油ごとに独特の香りをもっています。
 
・揮発性
 精油を空気中に放置していくと、徐々に揮発して気体に変化していきます。このような特徴を揮発性といいます。
 
・親油性
 精油は油脂によく溶けます。このような特徴を親油性・脂溶性といいます。逆にほとんどの精油は、水に入れると表面に薄く浮いて広がり水には溶けません。
 
・引火性
 揮発した物質が空気と混合し、ほかからの火や熱によって燃え出す性質を引火性といいます。精油は引火性があります。
 
・油脂との違い
 精油には「油」という字が入ってますが、植物油などの油脂とはまったく別の物質です。
精油は植物が作り出したさまざまな天然の有機化合物です。
 

(3)植物にとっての精油の役割

 精油は植物が作り出した天然の有機化合物だよっと説明しましたが、それではなぜ植物は精油を作るのでしょうか?
 当初は植物にとっての精油の役割はよくわかっていませんでしたが、近年では研究により、さまざまな役割があることがわかってきました。代表的な役割を以下にあげてみます。
 
・誘引効果
 植物が、受粉したり種子を遠くに運んだりするために、昆虫などを引き寄せる効果です、
 
・忌避効果
 植物が、昆虫などを遠ざけ、摂食されることを防ぐ効果です。
 
・抗真菌効果・抗菌効果
 カビや有害な菌が植物に発生するのを防ぐ効果です。
 

(4)精油と虫除け効果について

 上で説明したように、植物は虫などを遠ざけるために(昆虫忌避効果)精油を作り出しています。そのため、精油には天然の虫除け成分が含まれています。そのため精油を使えば、天然の虫除けスプレーを作ることができます。
 虫除け効果を持つ成分はいろいろありますが代表的な成分にはシトラールがあります。
このシトラールは、それのみを抽出して使用すると皮膚アレルギーを起こす成分です。しかし、他の成分がバランスよく含まれている天然の成分である精油として使用すれば、安心して使用することができます。
 

2.基本の虫除けスプレーの作り方

━━━ 虫除けスオレー作り 30ml

 

  • •材料 

    精製水  25ml

    エタノール  5ml

    精油  3滴

    ビーカー かくはん棒  スプレー容器

     

     

    •作り方

    ① エタノールをビーカーに入れる。

    ② ①に精油を入れガラス棒等でよくまぜる。

    ③ ②を保存容器に移し更に精製水をはかり加える。

    ④ ③のふたを閉めよくシェイクする。

    ⑤ ラベルに日付、品名、使用した精油等を記入して容器に貼る。

    使用時はよく振ってから使う。

     

3.虫除けスプレーを作る上でのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。
 いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。
 個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。

 通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 例えば基材50mlに対して希釈濃度を約1%にするにはどうしたらよいでしょうか。
 基材50mlに対しての1%は
   50ml×0.01=0.5ml
   です。この算出した量を0.05ml(1滴)で割ると
   0.5ml ÷ 0.05ml =  10滴
 になります。
 
 作成量(基材量)      精油(1%)   精油(0.5%)
 
      10ml                                 2滴         1滴
  20ml                                 4滴         2滴
    30ml                                 6滴         3滴
      40ml                                 8滴         4滴
      50ml                               10滴         5滴
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。
粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

(3)虫除けスプレーの使いかた 

 
 
・精油(アロマオイル)がよく混ざるように、よく振ってからスプレーします。
・用途にあわせて、お肌に直接スプレーしたり、お部屋の空気中にスプレーしたり、シンクや床にスプレーしたり、マスクの外側や枕にスプレーしたりします。
・アロマスプレーは劣化しやすいので、1から2週間で使い切りましょう。
・エタノールが含まれているので、火の近くでは使わないようにしてください。
 

4.虫除けスプレー作りにオススメの精油7選

1.シトロネラ

 スリランカ原産の、レモンガヤ属の植物で、熱帯の国々で広く栽培されています。草丈の高い、多年生の香りを持つ草です。草臭くフルーテイーで、ほのかに薬草の匂いとシトラスの香りがします。虫除けの香りとして有名です。 

2.レモンユーカリ

 レモンユーカリ(ユーカリシトリオドラ)は、北東オーストラリア温帯から熱帯にかけてが原産のフトモモ科の常緑高木です。成長すると25〜40mに達し、薄桃から白色の樹皮でおおわれています。虫除けに効果があるとしてよく知られています。

3.レモングラス

  レモングラスはインド原産の多年草で、熱帯から亜熱帯地方で多く栽培され、高さ1.5mほどに成長します。レモングラスはジンジャーとレモンの香りを混ぜたような、鮮烈で力強い香りがします。この香りは、蚊などの虫よけ作用が報告されています。 

4.ゼラニウム

 ゼラニウムは南アフリカが原産で世界中で栽培されています。ゼラニウム精油はローズと共通する成分を含み、力強いローズのような香りがします

5.ハッカ

 和種ハッカ(日本薄荷)は、日本在来のシソ科ハッカ属の多年草です。万葉の時代から薬草として用いられていました。スーとしたメントールの香りが特徴で虫除けにもおすすめです。

6.コオヤマキ

 スッキリとした森林の香りが印象的で、どこか懐かしさも感じさせる精油です。コウヤマキは昔から仏壇や仏具の製造にも使われ、古くから生活に根付いたきた日本人にはなじみ深い香りです。

7.パチュリ

  熱帯アジアのインドネシアおよびフィリピンが原産の多年草です。インドのカシミール地方では、衣類の虫よけとして、パチュリを布地の間に挟んで愛用していました。

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