アロマ手作り:シトラスの香りのバスルームスプレー。
シトラスハーブの香り・リツェバクベバ精油、グレープフルーツ精油、パチュリ精油、クローブ精油をブレンド。
540以上もの精油のブレンドレシピが記載されているディヴィッド・シラー&キャロル・シラー著・実用540アロマセラピーブレンド事典には、バスルーム用エアフレッシュナーの濃厚なシトラスハーブの香りというレシピが記載されています。今回はこのレシピを参考にしたバスルーム用のスプレーを紹介します。
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アロマ手作り:シトラスの香りのバスルームスプレー。
目次
1.使用する材料
(1)基材
(2)精油(アロマオイル)
2.使用する器具
3.アロマスプレーの作り方
4.アロマスプレーを作る上でのポイント
5.その他おすすめの記事
1.使用する材料
アロマスプレーを作るために必要な材料は、ベースとなる基材と香り付のけための精油です。
精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。
(1)基材
アロマオイル(精油)は植物の芳香成分だけを集めて取りだしており、そのまま使うと刺激が強いため薄めて使用します。精油を希釈し、アロマクラフトのもとになる物質を『基材』といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。
一般的にアロマスプレー作りに必要な基材はエタノールと水ですが、今回は水だけを使用します。
○フローラルウォーター(芳香蒸留水)、精製水、またはミネラルウォーター
アロマオイル(精油)を薄め、香りを拡散させるために利用します。フローラルウォーター(蒸留芳香水)、精製水、またはミネラルウォーターなどいろいろありますが、今回は精製水を使います。
精製水は薬局で販売されている、不純物が極めて少ない純度の高い水です。水道水の利用も可能ですが、スキンケアにスプレーを利用する場合は、精製水を使用するのがよいでしょう。
(2)アロマオイル(精油)
1)精油
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、 アロマテラピーの基本となるものです。
精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
2)今回使用する精油
精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業です。
今回使用する精油は リツエアクベバと グレープフルーツと パチュリと クローブです。
リツエアクベバは柑橘類ではなくマメ科の植物ですが、シトラス系のレモンに似た香りにスパイシーさがミックスされた香りが特徴です。同じシトラス系のグレープフルーツと保留剤(香りを留める作用)としても使用されているバチュり、スパイシーな香りのクローブをブレンドしています。
2.使用する道具
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1.ビーカー
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材料を入れて計量し、かくはんする時に使用しますので、耐熱性のビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
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2.攪拌(かくはん)用のガラス棒
材料を混ぜるときに使用します。使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
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3.スプレー容器
青色や茶色の遮光性のスプレー容器を利用します。 利用目的、利用量にあわせて、容器のサイズ、素材を選びます。一般には30〜50mlの容器がよく使われています。
プラスティック製の瓶は、ガラス瓶に比べて軽くて割れにくいため、持ち運びに便利です。 ただし、アロマオイルの種類や濃度によっては容器が劣化しやすいため、スキンケアにスプレーを利用する場合は、ガラス製の瓶をおすすめします。
3.アロマスプレーの作り方
━━━ シトラスの香りのバスルームスプレー
•材料
精製水 60ml
精油
グレープフルーツ 3 滴
リツエアクベバ 7滴
パチュリ 1滴
クローブ 1滴
ビーカー かくはん棒 スプレー容器
•作り方
①まず精製水をはかりビーカーにいれます。本日は60mlつかいます。
*不純物がない純度の高い水といわれアロマテラピーの基材としてつかわれます。
②精製水にそれぞれの精油を加えていきます。
まずグレープフルーツ精油3滴。
*さわやかな香りです。光毒性がありますので皮膚に使用後は紫外線にあたらないようにしましょう
次にリツエアクベバ7滴
*クスノキ科の小果から抽出される精油です。鎮静作用などもあるそうです。
パチュリ精油1滴
*香りの保留剤となるそうです。甘い香りになってきました。
最後にクローブ精油1滴。
*甘さにスパイシーな香りが加わり主役のリツェバクベバになじみ、より安定したように感じます。
③良くかき混ぜてスプレー瓶にいれます。
④よく振って洗面所や浴室内に繰り返しスプレーします。
*精油は水には溶けません。そのためスプレーを作るときはエタノールに精油を溶かして精製水で希釈します。
今回は、レシピを参考にそのまま精製水に精油を入れてみました。香りがよりストレートに感じられるようです。 使用する前によくふってから使用します。
精油は水には溶けないので、よくふって使用しても希釈されずに高い濃度のまま肌などにつく可能性があります。肌に吹き付けるのは控えた方がよいでしょう。
・使用後の感想
浴槽に浸かりながらスプレーをしたところ、甘くスパイシーなレモンのような香りがしましたが、グレープフルーツの香りも新鮮な柑橘の香りとして感じるようでした。アルコールを入れない精製水だけを使うのもより濃厚に香りを感じられてよいと思いました。
4.アロマスプレーを作る上でのポイント
(1)加える精油の分量について
精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。
いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。
個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。
通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
例えば基材50mlに対して希釈濃度を約1%にするにはどうしたらよいでしょうか。
植物油50mlに対しての1%は
50ml×0.01=0.5ml
です。この算出した量を0.05ml(1滴)で割ると
0.5ml ÷ 0.05ml = 10滴
になります。
作成量(基材量) 精油(1%) 精油(0.5%)
10ml 2滴 1滴
20ml 4滴 2滴
30ml 6滴 3滴
40ml 8滴 4滴
50ml 10滴 5滴
60ml 12滴 6滴
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
*今回はバススプレーなので、濃度を1%として12滴使用しています。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。
粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)アロマスプレーの使いかた
・アロマオイルがよく混ざるように、よく振ってからスプレーします。
・用途にあわせて、肌に直接スプレーしたり、お部屋の空気中にスプレーしたり、シンクや床にスプレーしたり、マスクの外側や枕にスプレーしたりします。
・アロマスプレーは劣化しやすいので、1から2週間で使い切りましょう。