アロマ手作り:深まる秋のスクラブソルト。

ブラックペッパー精油、パチュリ精油、レモン精油、グレープシード油、アルガン油をつかう。

 今回は、今の時期に使用するスクラブソルトのレシピの紹介です。入浴時に、角質ケアと同時にセルフトリーメントになりそうなスクラブソルトですが、今回は、血行促進するといわれているブラックペッパー精油なども使用します。
 

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    アロマ手作り:深まる秋のスクラブソルト。


     

 

目次

 
1.アロマで手作りするスクラブソルトに使用する材料
 (1)天然塩
 (2)植物油
 (3)精油
2.アロマで手作りするスクラブソルトの作り方
3.アロマで手作りするスクラブソルトを作る上でのポイント
 (1)加える精油の分量について
4.スクラブソルとの使用方法と注意点
5.その他手作りコスメの記事

1.アロマで手作りするスクラブソルトに使用する材料

 スクラブソルトを作るために必要な材料は、ベースとなるソルトと植物油、香り付けに使用する精油だけです。
 ソルト(塩)はミネラル分が豊富な天然塩を使用すると良いでしょう。植物油は植物の種子などより抽出された天然の油脂で、使用するとより肌触りが滑らかになります。精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。
 また、これらの材料はすべて肌にいい様々な有効成分を含んでいます。どんな材料を使うかで、さらにその材料の効果も期待できます。
 

 
 

(1)ソルト(天然塩)

 天然塩とは、加工も添加も一切しない塩のことです。天然塩のほか、自然塩と呼ばれることもあります。 それに対して、なんらかの加工や添加がされている塩のことは、精製塩と呼ばれます。天然塩は精製塩に比べてミネラル分が豊富なのが特徴です。 天然塩には、天日塩(海塩)、岩塩、湖塩の三種類があります。
 欧米では昔からマグネシウムやナトリウムなどのミネラルを豊富に含んだ「天然塩(ソルト)」を、美容効果やリラックス効果を求めて使用してきました。一般的には、スクラブソルトには肌触りが滑らかな天日塩(海塩)を使用します。ボディスクラブ用ソルトとして市販もされています。今回は ボディスクラブ用のソルトを使用します。
 

 

 (2)植物油 

 キャリアオイル、ベースオイルなどとも呼ばれるものです。精油が親油性で皮膚への浸透性が高いことから、トリートメントオイルやクリームなどを作る際に使用されなす。植物油には様々な種類があります。代表的なものには、スイートアーモンド油、オリーブ油、ホホバ油、、マカデミアナッツ油などがあります。
 
 市販されている植物油は「精製されたもの(クリア)」と「未精製のもの(ゴールデン)」があります。クリアは色や香りがあまりなくクセがないため、誰にでも使いやすいのが特徴です。それに対してゴールデンは、色や香りがありクリアに比べて粘性も強く、ホホバ本来の栄養価が損なわれずに含まれています。それぞれの特徴や性質を理解して用いましょう。
 

(3)今回使用する植物油

 今回使用するオイルは グレープシード油アルガン油です。
 
①グレープシード油
 ワインを製造した後に残るブドウの種子を原料とするオイルです。比較的安価な点が魅了です。ほとんど無臭で、さっぱりとしてよくのびるので、ボディマッサージに向きます。ビタミンEを多く含み酸化しにくいのが特徴です。

 
②アルガン油
 乾燥の激しい北アフリカでも枯れることのない木、アルガンの実の種子の、その仁から採れる希少なオイル、アルガンオイルは何世紀も前から使用されてきた伝統的な植物油です。
 その優れた「肌の保湿性と肌の活性化の働き」により、「美容に」、また極上の香ばしい香りにより、「料理に」と広く利用されています。
 植物オイル・ハンドブック/シャンタル&クレルジョウ著には、アルガン油は皮膚の引き締め、軟化、滋養、保護他皮膚をなめらかにする作用があるなどとに記載されています。未精製のアルガン油は独特の匂いがあるため、今回は精製されたオイルであるクリアタイプを使用します。

(2)精油(アロマオイル)

 美容オイル(スキンケアオイル)を作る目的や自分の好みにあわせて、精油(アロマオイル)を選びます。
  

 
1)精油
 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、 アロマテラピーの基本となるものです。
 精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
  
 
 
2)今回使用する精油
 今回使用する精油は ブラックペッパーパチュリレモンです。

3)今回使用する精油

①.ブラックペッパー
 おなじみの黒コショウの実から採れる、非常にスパイシーで刺激的な精油です。スパイス同様、体を温め、血行をよくするとされています。
 中世において重要な交易品として珍重され、さまざまな逸話をもち、歴史の鍵を握るスパイスとしても有名です。
②.パチュリ
  パチュリ精油はアジア原産、葉から抽出され、香水産業では、最も重要で価値のある香料のひとつです。エッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著には、細胞組織を整える働きがあるので、スキンケアに使用すると良いと記載されています。
③.レモン
 柑橘系フルーツの代表滴な精油です。レモンを切っときに広がる、キリッとした鋭さのある、フレッシュな香りが特徴です。その香りには、意識を高揚させ、理解力や集中力を高め、気分をリフレッシュさせてくれる効果があります。

2.アロアで手作りするスクラブソルトの作り方

 

 

材料 深まる秋のスクラブソルト(ボディ用1回分)

 
 スクラブソルト(天然)塩              大さじ 1
 *今回はボディスクラブ用ソルトとして市販されているものを使用します。
 植物油   グレープシード油         小さじ 2
       アルガン油            小さじ  1
 
 精油       
   ブラックペッパー精油   1滴
   パチュリ精油              2滴 
           レモン精油          1滴
 

作り方

スクラブソルトをはかり容器に入れます。
 
*今回使用のスクラブソルトは、海塩です。
粒子が細かいので通常のバスソルトより溶けやすく肌触りも良いので使いやいソルトです、バスソルトとしてもつかうことができます。
 
グレープシード油、アルガン油を加えて撹拌棒などで混ぜ合わせます。
 
植物オイル・ハンドブック/シャンタル&リオネル・クレルジョウ著には、”グレープシード油は皮膚の洗浄、皮膚のアンチエイジングなど、アルガン油は、皮膚の引き締め、保護、皮膚をなめらかにする作用などがある。”、と記載されています。今回は、軽い感触で伸びがよいともいわれるグレープシード油に、季節も考えてアルガン油も加えました。混ぜ合わせたところ、アルガン油の甘い感じの香りがします。
 
ブラックペッパー精油、パチュリ精油、レモン精油を加えてさらに混ぜ合わせます。
 
*アロマ療法大全/モニカ・ヴェルナー/ルート・フォン・ブラウンシュヴァイク著には、”ブラックペッパー精油の作用が、加温、気分爽快などと、パチュリ精油の作用が緊張緩和、スキンケアなど”。と記載されています。またこれらに爽やかな感じのレモン精油も加えてみました。香りも少し引き締められたらと思いました。
 
④入浴時に少量ずつ手に取り、肌にやさしく塗ります。気になる場所は何回か繰り返し塗ります。洗い流さずにそのまま湯につかれば、バスソルトのようにもなります。冬も近づいてきましたが、香りや感触なども季節に応じたスクラブソルトもつくることができます。

3.アロマで手作りするスクラブソルトを作る上でのポイント 

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。
 通常の精油瓶には口にドロッパートが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 
今回使用する精油の量
 加える精油の量は濃度で決める方法(スプレーなど)と、1回で使用する量を決める方法(入浴剤)があります。
 加えるスクラブは全量を直接皮膚に使用するので、1回で使用する量で決めています。通常は1回で2〜5滴くらいとされていますが、今回は体の一部に使用するスクラブなので、ブラックペッパー、パチュリ、レモン合計でとしています。
 
*レモンの精油は刺激性があるため肌に使用する場合は少なめにします。
 
 

4.スクラブソルトの使用方法と注意点

 

・きれいな肌を優しくマッサージする
 スクラブでマッサージする際は、顔や体を洗浄したあとのきれいな肌に。肌は濡らしておき、スクラブをのせたら優しくマッサージ。絶対に強い力で擦らないように注意しましょう。
 
 
・擦りすぎない
肌はこすりすぎると、摩擦により毛穴周りの皮膚に炎症を起こします。強く擦ってしまうのは絶対にNG。逆効果です。
 
※スクラブソルトは洗浄力が強いので、ボディスクラブとして使用すると良いでしょう。フェイススクラブとしてはよりマイルドな砂糖を使ったシュガースクラブなどがオススメです。

5.その他手作りコスメの記事

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