アロマ手作り:クリーム

アフターバス用スキンモイスチャライザー(ドライスキン)をつくる。

サンダルウッド精油、エレミ精油、コパイバ精油、ココアバター、ホホバ油をつかう。

 実用540アロマセラピーブレンド事典/デイヴィッド・シラー&キャロル・シラー著には、日常の様々な用途のアロマテラピーのレシピが記載されています。なかでも今回は入浴後につかうスキンモイスチャライザーに興味がありましたのでこちらを参考にしたレシピを紹介します。
 

 

 目次

1.使用する材料
(1)植物油、バター
(2)精油(アロマオイル)
2.使用する器具
3.スキンモイスチャライザーの作り方
4.スキンモイスチャライザーを作る上でのポイント
5.その他クリームなどの記事
 

1.使用する材料

  モイスチャライザーとは、肌への保湿機能のある化粧品一般を指します。
乾燥してカサカサしたり、ムズムズとかゆみが出てしまった肌の炎症を抑え、滑らかに保ちます。
 保湿効果の高い植物油やバター、ミツロウなどの基材に精油で香りづけします。

(1)植物油、バター

植物油とは植物に含まれる脂質を抽出・精製した油脂・油で植物油脂とも呼ばれています。アロマテラピーや手作り化粧品の本などでは、キャリアオイル、ベースオイルなどとも記載されています。常温で液体のものを 直物油、固体のものを 植物性バターと呼んでいます。
 植物油やバターは、植物の種や胚芽、実に含まれる油分を取り出して作られます。近年は技術の発展によりさまざまな植物から油が作られるようになっています。肌を保湿する効果や、原料植物の持ついろいろな働きをもっています。
 市販されているものには食用と美容用がありますが、アロマグッズを作る場合は美容用のものを使用しましょう。
 
 
 今回はホホバ と甘い香りの ココアバターを使います。
 
 ココアバターは手の熱で溶けて皮膚を柔らかく滑らかにする性質から、軟膏、さらにマッサージの潤滑剤としても利用が可能と キャリアオイル事典/レン・プライス、シャーリー・プライス、イアン・スミス著に記載されています
 

 
①ホホバ油
 多年生で皮のように固い葉をもつホホバの低木は、南カリフォルニア、アリゾナ、メキシコの砂漠地帯に自然生育しています。その種子から採油されるホホバオイルは油ではなく、金色の液体ワックスです。
 ホホバワックスは容易に酸化せず、熱に対する安定性に優れ腐敗しにくいことから保存期間が長く安定しているのが特徴です。
  植物オイル・ハンドブック/シャンタル&リオネル・クレルジョウ著には、ホホバ油は、皮膚の保湿、活力回復他などに効果があると記載されています。
 市販されているホホバオイルには未精製のものと精製されたものの2タイプがあります。
未精製のものは栄養分を豊富に含んでいます。精製タイプはほぼ無色・無臭で使いやすいのが特徴です。今回は未精製タイプを使用します。
 
 
②ココアバター
  ココアバターはチョコレートの原料のカカオ豆から抽出されるバターです。植物性の天然バターで、カカオの甘い香りと保湿効果の高さが特徴です。化粧品やヘアケア製品の原料として広く利用されています。
 
 

(3)精油(アロマオイル)


 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
 精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。

今回使用する精油

①.サンダルウッド
 白檀の名でも知られるサンダルウッドは、古くから宗教と深い結びつきがありお香として瞑想や宗教儀式にまた仏像や仏具に用いられてきました。お香としてもよく使われており甘みと深さをもつ香りが特徴です。心を深くしずめ、刺激も少ないため入浴剤にオススメです。
 

②.エレミ
エレミおはフィリピン原産の樹木の樹脂から採れる精油です。フランキンセンスやミルラの近縁種で香りも似ていますが、甘くスパイシーな中にレモンのようなさわやかな香りが含まれいるのが特徴です。
 エレミの精油には、皮脂の分泌などをコントロールして肌をきれいにたもつ働きがあるといわれており、フェイスマッサージに使用されます。 
 

③.コパイバ
 コパイバの精油は、アマゾンに自生するマメ科の樹齢100年以上の木の幹からしみ出す樹液を水蒸気蒸留したものです。アマゾンの先住民はこのコパイバの樹液を天然の秘薬として珍重していました。今でもブラジルでは化粧品などで利用されています。
 

2.使用する道具

  ここでは、使用する主な用具を紹介します。材料と同じように、用途に合わせて適切な用具を使うことがポイントです。ご家庭のもので代用できるものも多くありますので、必要に応じて徐々に揃えていくとよいでしょう。
 
・鍋および熱源
 基材(バター)を溶かすために使います。通常は鍋で湯せんにかけることで溶かします。
 
・ビーカー 
  材料を入れて湯煎にかけるときに使用しますので、耐熱性のものであればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
 
・攪拌(かくはん)用のガラス棒
 溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
  
・クリーム容器
作る分量が入る容器を用意します。ガラス製ですと、煮沸消毒ができますので繰り返し使用できます。遮光瓶タイプならより長期に保存が可能です。また、ボトルに香りが残りにくい利点があります。樹脂製の容器は持ち運びするときには便利で値段もガラスより安く上がります。お好みのものをそろえてみてください。
  
・計量スプーン 
  料理用の計量スプーンで代用できます。小さじ、大さじがあるとよいでしょう。
 
・温度計
 湯の温度を測るときにあると便利です。
 
・はかり
 ミツロウなどの固形物の基材を量るときに使います。料理で使用する1g単位で量れるデジタルスケールがあるとよいでしょう。
  
・ラベル
 作ったものの内容(材料、作成日など)を記入しておきます。

3.スキンモイスチャライザーの作りかた

 ━━━クリーム容器 (約50ml容器用)。 

•材料    
植物油・バター
   ココアバター  24g
          ホホバ油    10ml
精油            
         サンダルウッド・オーストラリア  3滴
   エレミ               2滴
          コパイバ              1滴
 
クリーム容器(50ml) ラベル
かくはん棒 ビーカー 量り 
 湯せん用鍋
 
•作り方
ココアバターをはかります
 
*ココアバターです。中央アメリカ原産で豆状の種子から抽出され、スキンケア、ヘアケア、保湿に用いられます。チョコレートの香りもするともいわれます。
 
ココアバターを湯煎にかけて溶かします。
 
*ココアバターが溶けて液状になってきます。
 
ココアバターが完全に溶けたらホホバ油を加えてよく混ぜます。
 
*ホホバ油は南西アメリカおよび北メキシコ原産で種から抽出されてスキンケアおよびヘアケア、保湿などに用いられます。
 
湯煎からはずし、余熱がとれたら精油を加えて混ぜます。
 
*サンダルウッド精油はアジア原産で心材から抽出。エレミ精油はアジア原産の熱帯性の樹木で樹脂から抽出。コパイバ精油はアメリカの熱帯地域およびアフリカ原産で樹脂から抽出。これらは鎮静、安眠促進、皮膚の保湿他などに用いられると著書に記載されています。
 
 ・使用後の感想
 そのままですと液状でそのまま使用できますが、固まった方が使いやすいので、冷蔵庫に入れて固めました。
 入浴後に使用してみたところ、著書のレシピよりも精油の量は少なかったのですが、甘い樹木の良い香りでした。
 肌には思ったよりも軽い感触でべたついた感じではなく、しっとりとなじみました。バターは重そうでべたつくように思われがちですがそんなことはありませんでした。
また次の機会に他のレシピも参考にしてつくります。

4.スキンモイスチャライザー作るためのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。
 
 例えば全体量50mlに対して希釈濃度を約1%にするにはどうしたらよいでしょうか。
 全体量50mlに対しての1%は
   50ml×0.01=0.5ml
   です。この算出した量を0.05ml(1滴)で割ると
   0.5ml ÷ 0.05ml =  10滴
 になります。
 
 作成量(基材量)      精油(1%)   精油(0.5%)
 
      10ml                                 2滴         1滴
  20ml                                 4滴         2滴
    30ml                                 6滴         3滴
      40ml                                 8滴         4滴
      50ml                               10滴         5滴
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はスポイトを使用します。スポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 
 今回は約40mlの量対して6滴使用しています。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
   

(3)使用方法と保存方法

 高温多湿を避け冷暗所(冷蔵庫)に保管し、なるべく早めに使い切りましょう。
 
保存期間の目安(日本アロマ環境協会アロマテラピー検定テキスト1級より)
 ・水が含まれるものはおよそ1〜2週間
 ・植物油などが中心のオイルやクリームは1ヶ月程度

5.その他クリームなどの記事

 
 

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