ハッカの冷湿布をつくる。
和種ハッカ精油(ジャパニーズミント)をつかう。
今回はそのハッカを使った冷湿布の紹介です。
1日の終わりのリラックス。トリートメントオイルをつくる。
目次
1.湿布つくりに必要な材料
(1)精油
2,.基本の湿布の作り方
3.湿布をする上でのポイント
1.湿布づくりに必要な材料
今回は精油の利用法の中での湿布法を紹介します。
湿布法とは精油をたらした湯(または水)で温めた(または冷やした)タオルなどの布を、身体の一部にあてる方法です。
一般に、温湿布は肩こり、腰痛、生理痛など慢性のトラブルに、冷湿布は急性のトラブルに効果的とされています。
使用する材料はアロマオイル(精油)のみでシンプルです。精油をお湯(または水)をはった洗面器などにたらし、タオルなどの布を浸して絞ります。
(1)精油(アロマオイル)
美容オイル(スキンケアオイル)を作る目的や自分の好みにあわせて、精油(アロマオイル)を選びます。
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1).精油
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精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
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精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トンも必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
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2).今回使用する精油
今回使用する精油はハッカです。
最新版アロマテラピー図鑑/監修佐々木薫/主婦の友社には、日本に自生する和種ハッカ(ジャパニーズミント)Mentha arvensis精油は、主成分であるメントールがペパーミントの1.5倍と多いためより強い清涼感がある、また万葉の時代に疲れ目をいやす薬草として用いられていた、と記載されています。
①.和種ハッカ
日本に自生する和種ハッカ(ジャパニーズミント)の精油です。主成分であるメントールが多いのが特徴です。ハッカの栽培は江戸時代から始まり明治以降は北海道の北見が中心でした。一時は海外の安価なハッカに押されて衰退しましたが、近年再び注目を集めています。
2.基本の湿布のつくり方
ハッカの冷湿布
・材料
精油
ハッカ精油 3滴
洗面器など タオル
•作り方
①まず洗面器などに水をはります。
*水だけでも冷たくて気持ちがよいです。
②精油をいれてよくまぜます。
今回つかう薄荷(ハッカ)精油は原産国が日本(北海道)です。とりあえず1滴だけをつかいます。ストレスを癒す作用などがあると最新版アロマテラピー図鑑/監修佐々木薫/主婦の友社に記載されています。
*皮膚への刺激があるので、使用量に注意。乳幼児、妊娠中、授乳中は使用を控えるなどとも記載されています。
③タオルや布を浸し、しぼります。
*より冷たくなった感じがします。
・使用後の感想
アロマテラピーの利用法の湿布法では使用する精油は1滴〜3滴(アロマテラピー公式検定テキスト1級/公益社団法人日本アロマ環境協会)ですが、今回は首や手などに行ってみましたが、1滴だけでも清涼感があり気分転換にもなりそうです。
ペパーミント以外にもたまにはハッカ精油もよいものです。今の時期特におすすめです。
4.湿布をする上でのポイント
(1)加える精油の分量について
精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
湿布をする場合の使用量も部分浴と同様としています。今回は1回あたり3滴使用しています。
通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)精油の安全性について
①使用に注意が必要な精油について
精油には有益な作用がたくさんありますが、中には使い方に気をつけるべき種類があります。気になる精油を使用するときはあらかじめバッチテストなどで試してみるのもよいでしょう。
・精油の光毒性について
精油の成分が日光んどの紫外線に反応することにより、皮膚に炎症などをおこす反応を光毒性といいます。
精油例 グレープフルーツ ベルガモット、レモン
・皮膚刺激について
皮膚表面から浸透したときに炎症、かゆみなどの皮膚刺激を起こすものがあります。
精油例:イランイラン、「ジャスミン、ティーとりー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリ
(4)バッチテストについて
精油は、使用する種類、使用する方の体質や体調によっては皮膚に合わない場合があります。敏感肌の方や初めてで不安な方はパッチテストをするとよいでしょう。やり方は作ったオイルなどを、前腕部の内側に少し塗って24時間〜48時間放置し、異常が起こらないかどうか確認する方法です。異常がみられた場合は中止し、大量の水で洗い流しててください。