入浴剤手作り:バスボム、バスフィズを作る!

 バスボムは、お風呂の中に入れるとシュワシュワシュワシュワーと泡が出て香りが広がる発泡性の入浴剤です。疲れて帰った1日の終わりに、入浴剤(バスフィズ)を入れたお風呂に入り、よい香りにリラックスした経験をお持ちの方は多いでしょう。
 あの市販の発泡性入浴剤、実は簡単に手作りすることができます。作り方は、とても簡単です。どうやってもいいけど、重曹とクエン酸を、所定の割合でまぜるだけです。
 好みの色や香りを加えて、自分だけの入浴タイムを演出してみましょう。
 
この記事はこんな人にオススメしています。
・自分が栽培して収穫したハーブや野菜を利用して、より自然派の生活を楽しみたいかた。
・市販の入浴剤の色や香りが苦手で、より自然な香りを求めているかた。
・ハーブやアロマテラピーに興味があり、生活に取り入れてみたいかた。
 

 
目次
 
1.手作りのバスボム(バスフィズ)をおすすめする理由
(1)バスボム(バスフィズ)とは
(2)バスボム(バスフィズ)の効能
(3)手作りのバスボムをおすすめする理由
(4)入浴剤を手作りするとき気になるポイント
2.バスボム作りに必要な材料
(1)基材(重曹・クエン酸など)
(2)精油
(3)ハーブ、野草、果物など
(4)材料の入手方法と予算
3.バスボム作りにあると便利な器材
4.バスボムの基本の作り方
(1)材料
(2)作り方
(3)バスボムの作り方動画。
5.バスボムを作る上でのポイント
(1)加える精油の分量について
(2)精油を加える時のポイント
(3)精油(アロマオイル)の選び方
(4)子どもに対する注意点
(5)その他入浴剤を使うときの注意事項
(6)保存期間について 
(7)お風呂に対する影響について
(8)手作りした入浴剤(バスソルト)は販売したりプレゼントしたりできるか? 
6.ハーブ・アロマで手作りするバスボム(バスフィズ)のレシピ
7.その他おすすめの手作りの入浴剤の記事

1.手作りのバスボム(バスフィズ)をおすすめする理由

 (1)バスボム(バスフィズ)とは

 「バスボム(バスボール)」とは、重曹(炭酸水素ナトリウム)とクエン酸の化学反応を利用した固形の入浴剤です。お湯に浸すと二酸化炭素が発生してシュワーッと発泡するのが特徴で、お湯が弱アルカリ性になることで美肌などが期待できます。
 また、主に球体のことが多い「バスボム」に対して、ハートや動物など球体でない形状のものを「バスフィズ」と呼ぶこともあります。
 
 バスボムには、湯に入れる前の色や形などの見た目や、湯に入れた際の色合いや広がる香りを楽しむことができる商品がたくさんあり、ギフトなどにも喜ばれます。効能を目的とする入浴剤よりも、アロマ、リフレッシュ、リラックスなどを重視したイメージが強いかもしれません。
 天然素材でできたバスボムは、女性や子供を中心に人気が高くおすすめの入浴剤です。
  

(2)バスボム(バスフィズ)の効能

 シュワっと泡が出るバスボムは、特に子供とのバスタイムにおすすめです。ハーブなどでカラフルに色付けすればさらに楽しさが広がります。
 楽しめる入浴剤というイメージが強いバスボムですが、楽しいだけでなく効能をもたくさんあります。
 
①炭酸ガスによる血管作用
 重曹とクエン酸をお湯に入れると、泡が出て二酸化炭素が発生します。炭酸ガスには血管拡張効果により、血管が拡張して血液量が増大し、身体の芯まで温まります。体が芯からあたたまって血行が促進されます。
 
②洗浄高価
 お掃除にも役立つ重曹とクエン酸は、すぐれた洗浄能力があります。天然成分で肌に優しく、毛穴の汚れを落として体臭の予防にも効果的です。
 
③美肌効果
 重曹をお風呂に入れるとお湯が弱アルカリ性になり、肌の角質をやわらかくします。保湿効果もあるので、肌がツルツルになります。
 

(3)入浴剤(バスソルト)の手作りをオススメする理由

 現在、様々な入浴剤が市販されています。誰でも簡単に「薬湯」や「温泉」気分を味わうことができます。が、香りがきつすぎるとか、安全な成分が心配だなど、気になることも多いものです。
 また、自然なライフスタイルにあこがれて、自分でハーブなどを育てて利用できたらいいなと思っているかたも多いと思います。
 そんな方におすすめなのが、ハーブや精油など自然の素材を使った手作りの入浴剤です。誰でも簡単に、植物(ハーブ)や植物の香り(アロマ)のパワーを日々の生活に取り入れることができます。下にそのメリット、デメリットを挙げてみました。
  
おすすめの理由①
・自分で作る楽しみが生まれる。
 
自分のヘルスケアや美の追求のために自作する入浴剤は、楽しみの一つになります!疲労回復や肌の角質除去など効果や香りなどをイメージしながら、その時の気分に合わせて入浴剤の種類を選べるのもいいところですね。
 
 手作りの1番のメリットは自分好みのものが作れるところです。市販のものを使用した時に、「なんだか香りが合わないな」「ちょっとべたつき過ぎるな」など、期待していたものと違ったことがないでしょうか?
手作りをすれば精油で好きな香りを作ることが出来ますし、基剤を選べば好みの肌触りを実現することができます。
 
おすすめする理由②
・自然派の暮らしが楽しめる
 
合成された成分が苦手だから、ナチュラルな暮らしがしたいと願う人も見られます。何から始めればいいかわからないという場合、自作する入浴剤が自然派の暮らしの入り口となるかもしれません。

 自作入浴剤の材料は掃除や調理などにも使えるのがメリットです。入浴剤からどんどん自然派の暮らしが広がります。さらに、自然な香りを楽しみながら体も心もしっかりリラックスできます。
 
 市販の物の成分表を見ると、たくさんの種類が書いてあり、それが一体どんなものなのかを調べるだけで一苦労です。手作りをすることで、自分の肌にあった安心できる素材から作ることができます。保存料などの添加物が入らないのも嬉しいポイントです。
 

おすすめする理由③  
・経済効果が生まれる。
 しかし、自作入浴剤ならばキッチンにある材料だけで毎日の入浴タイムをリラックスタイムに変えられます。ランニングコストを考えると、かなり安価な入浴剤づくりになるでしょう。作り方も簡単なので、時間の無駄を感じることもありません。
 自分で作るとなると、まずは作る時の道具が必要ですが、意外とお手軽に手に入るし一度購入すれば長く使えます。ローズなど、高価な市販のバスオイルに使用されている成分も材料だけなら手軽な価格で入手できる場合が多いので、高価な成分を使用した自分だけの特別仕様のバスオイルを作ることもできます。
 
 市販の入浴剤であれば、安いものでも1回あたり20円前後となりますが、手作りであれば材料によっては、1回あたり数円程度で作ることも可能です。
 
また、自身で材料を選ぶため、体調や気分に合わせるなど安心して使用することができますし、加える材料を工夫すれば得たい効果をしっかりと狙えます。
 

(4)入浴剤を手作りするとき気になるポイント

①.作り方や素材の知識が必要でありて手間がかかる。
 安心して使用できる入浴剤を作るためには、作り方やそれぞれの素材の知識を取得する必要があり時間や手間がかかります。
 
 近年はネットでの情報入手が簡単にできるようになっています。精油や植物油などの知識は、私達の健康や生活に密接に関係するものであり、作っているうちにいろいろな知識が高まります。
 
②.必要な材料を集めるのがたいへんである。
 使用する材料の中には、近所のスーパーなどで手に入らないものもあり、最初のうちは材料を入手するのが面倒です。
 
 普通は利用していない、ネット通販や専門店などを利用すると、これまでより生活の幅がひろがり楽しくなります。
 

2.バスボム(バスフィズ)作りに必要な材料

  発泡する入浴剤(バスボム、バスフィズ)作りに必要な材料は、ベースとなる基材の重曹とクエン酸、練り合わせるための植物油やグリセリンなど、と香り付けや色付けに利用する精油やハーブです。
 


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 (1)基材

 発泡する入浴剤のもとになる物質を『基材』といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。
 発泡する入浴剤(バスボム、バスフィズ)に使用する基材は、発泡する元になる重曹およびクエン酸と練り合わせのために使用する植物油やグリセリンです。
 
○ 重曹(炭酸水素ナトリウム)
 無臭、白色の粉末で、弱アルカリ性の性質を持ち、脱臭剤、研磨剤、洗剤、入浴剤などに使用されています。
 発砲する入浴剤の基材として用います。皮膚を滑らかにする効果があり、湯あたりを和らげるといわれています。
 クエン酸とあわせて水に入れると泡が出ます。
 
 
○ クエン酸
 クエン酸は主に、レモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類や梅干しなどに含まれる酸味(すっぱい)成分です。クエン酸はさらさらした白色の結晶性の粉末状で販売されています。料理や重曹と同じように掃除に利用されています。入浴剤として重曹とあわせて使用すれば、発泡する入浴剤になります。
 
○植物油
 アロマオイル(精油)はお湯(水)に溶けないため、スクラブソルトと兼用して肌に直接つける場合原液が肌に触れてトラブルになる恐れがあります。
 バスソルトをスクラブソルトと兼用する場足は、アロマオイルを薄めて、肌への刺激を軽減させるために植物油(キャリアオイル)を使用します。おすすめは、ホホバオイルやスイートアーモンドなど。植物油による美肌・保湿効果も加わり、お肌もしっとりします。
 
 ○天然塩
 精製されていない、ミネラルを含んだ天然の塩です。すぐれた発汗作用があります。入浴剤の基材としてよく利用されます。
 

(2)精油(アロマオイル)

 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもちアロマテラピーの基本となるものです。
 精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
 大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
 バスソルトに香り付けとして加えることにより、作る目的や自分の好みにあわせた自分だけのバスソルトを作ることができる。
  

Q:アロマオイルと精油はどのように違うのですか。どちらもバスオイルにつかえますか
 
 一般に販売されているアロマオイルは、植物に由来する天然の芳香物質(精油)だけでなく、合成香料や、その香料をプロピレングリコールやアルコール、植物油や鉱物油などで希釈した製品を広く含んでいます。アロマオイルは、香水や化粧品、食品に添加する香料、ポプリ作り、芳香を楽しむために広く利用されています。アロマティックオイル、フレグランスオイル、ポプリオイル、フレーバーオイルなどいろいろな呼び名があります。
 また、植物油に精油をブレンドしたアロマテラピートリートメント用のマッサージオイルも一般にはアロマオイルと呼ばれることがあります。
 
 バスソルトに使用するアロマオイルは、天然の精油を使用しましょう。市販されているバスオイルやマッサージオイルも使用可能です。
 
 
Q: アロマブレンドオイルは、入浴剤NGですか?
 
 アロマブレンドオイルの中でも、精油以外の成分(アルコールや人工香料など)が入っていることもあるので、成分表を確認しましょう。ブレンドオイルはもともと香りを楽しむものなので、肌に刺激のある成分などが含まれている場合もあります。
 
 配合されている成分がわからない時は使わない方がよいでしょう。
 
 
Q: 初心者にはどのような精油がおすすめですか
 
 精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは一般的で初心者にも使いやすい精油を使ってみましょうしょう。
 
(公社)アロマ環境協会のおすすめの精油30種類を以下にリンクしておきます。 
 

入浴剤作りにおすすめの記事

ハーブ・アロマで手作りする入浴剤の作り方といろいろなレシピ!

 入浴時に、魅惑的な香りや、様々な効能を持った入浴剤を使えば、さらに心身への効果がたかまります。ここでは植物(ハーブ)や植物の香り(アロマ)がもつ自然のパワーを利用した、手作りで安心の入浴剤について解説しています。簡単にできるいろいろなレシピも紹介しています。
 

(3)ハーブ、野草、果物など

 基本のバスソルトのレシピに、ドライハーブや花、野草などを混ぜ、飾り付けや、色付けをしてアレンジすることもできます。
見た目にも華やかさが加わるので、プレゼント用にもおすすめです。
 お好きなハーブや果物窓を使えば入浴剤を作るのがより楽しくなります。
  

 
1)ハーブとは
 ハーブとは香りをもち、人の役に立つ植物の総称です。昔から染料として利用されてきたハーブはたくさんあります。人工の顔料より自然なやさしい色が出ます。
 また、ハーブにはさまざまな成分が含まれており、精油と同様に、ドライハーブも種類によって色々な効能があります。
 ハーブの効能を勉強しながら使用してみるのもまた楽しいものです。
 
2)ドライハーブ
 芳香植物(ハーブ)を乾燥させたものがドライハーブです。たとえ同じハーブでも精油とドライハーブは、それぞれ違う個性の効能をもつことが多々あります。石けんや化粧品をつくるときは、そのまま使ったり、ミキサーや乳鉢などで砕いて使用します。ハーブ薬を作ったり、ハーブの色や素材感をいかして、色づけや飾りとして使います。
 
3)ハーブ薬と浸出油
 ハーブ薬は、芳香植物(ハーブ)をオイルや、アルコール、お湯などで浸出することにより、その薬効成分を取り出したものです。浸出油、チンキ剤などは手軽に作れて、昔から民間療法に利用されてきました。
 その中で浸出油(インフューズドオイル)は、ハーブの有効成分を植物油の中に抽出したものです。ハーブの中に含まれているさまざまな有効成分のうち、脂溶性(油に溶ける)の有効成分を抽出したものです。
 これらを目的に合わせて上手に使うことで、作るバスオイルに豊かな植物の香りと効果を加えることができます。
 

(4)材料を入手する方法と予算について

1)材料の入手方法
 植物油も精油もネットショップやハーブやアロマテラピーの専門店で入手できます。精油はたくさんのブランドがありますが、ここでは当サイトで主に使用しているブランドについて紹介します。
 
①精油
 
*おすすめのブランド
 
生活の木
 生活の木は、国産の精油のブランドです。東京都渋谷区に本社をおき、アロマテラピー関連商品を幅広くとり揃えています。
 当サイトで紹介している素材はほとんど手に入ります。値段も比較的リーズナブルです。
 当サイトは、2003年から2015年まで、生活の木のパートナーショップとして店舗を運営していたので、当サイトでももっともよく使用しています。
 
ニールズヤード
 ニールズヤードはイギリスの精油のブランドです。ブルーボトルの精油でよく知られています。日本にも東京を中心に店舗があります。ちょっと価格は高めですが、オーガニックの精油も充実しています。
 
*ブランド選びのポイント
 以上当サイトで主に使用している2つのブランドを紹介しましたが、精油を買う前にはいくつか確認した方が良いことがあります。
 最低、次の3点が確認できればOKです。 
 
・化学合成されていない、純粋なもの、つまり100%天然のオイルか。
・精油名・学名・原産国など精油の情報が記載されているか。
・成分表の記載があるか。
 
 精油は安価なものから、高価なものまでピンキリですが値段だけでは、その精油が天然で品質が保証されるか判断は難しいものです。
 100%の保証にはなりませんが(記載の偽装ということもありえます。)、上記の3点を確認すると良いでしょう。
 
*AEAJ表示基準適合精油認定制度
 社団法人日本アロマ環境協会では、消費者を保護する観点から、精油ブランドを対象とした「表示基準」を定めています。
 AEAJ表示基準適合認定精油として認められた精油にはラベル部分や使用説明書に必ず精油製品情報の8項目と4つの使用上の注意事項が記されています。
 参考にするとよいでしょう。
  
②植物油・バター
  一般に植物性のオイルの中で常温で液体のものを植物油、固体のものをバターと言います。
 植物油として市販されているものには、スーパーなどで販売されている食用のものと、上記、ハーブ・アロマ専門店ブランドなどで販売されている化粧品グレードのものがあります。
 食用のものでも使用できますが、手作りコスメに使用する場合は、当サイトでは化粧品グレードのものを使用し、またおすすめしています。
 
③ハーブ
 使用するハーブは自家栽培して利用するのが理想です。
 ただ、植えたハーブが育つには時間もかかります。レモン栽培はかなりハードルが高いかもしれません。
 そんな人におすすめなのが、ハーブティー用のドライハーブの利用です。
 
 ハーブティーはスーパーでもネットでたくさん販売されています。一般的には何種類ものハーブをブレンドしているブレンドハーブティーが多く、味も価格もさまざまです。
 ノンカフェインの楽しみのお茶として飲むならサマザマなブランドのなかならお気に入りを探すのも楽しいものですが、健康のために効能や品質を気にするならハーブやアロマテラピーの専門ブランドを購入したほうがよいでしょう。
 当サイトで使用しているブランドを紹介しておきます。
   
*おすすめのブランド
 
生活の木
 生活の木は、日本のハーブや精油のブランドです。東京都渋谷区に本社をおき、ハーブやアロマテラピー関連商品を幅広くとり揃えています。
 当サイトで紹介している素材はほとんど手に入ります。値段も比較的リーズナブルです。
 当サイトは、2003年から2015年まで、生活の木のパートナーショップとして店舗を運営していたので、当サイトでももっともよく使用しています。
 
ニールズヤード
 ニールズヤードはイギリスの精油のブランドです。ブルーボトルの精油でよく知られています。日本にも東京を中心に店舗があります。ちょっと価格は高めですが、ハーブティーも販売しています。
 
エンハーブ
 エンハーブは、ハーブティー、エッセンシャルオイル、茶器など、ハーブ関連商品を常時200点以上取り扱っているサントリーグループのハーブ専門です。
 各地のデパートなどに店舗を展開しています。ちょっと高価ですが、店舗では自分でオーダーメイドのブレンドをしたり、購入する茶葉の量も調整可能です。
 
*ブランド選びのポイント
 以上当サイトで主に使用している2つのブランドを紹介しましたが、ハーブを買う前にはいくつか確認した方が良いことがあります。
 最低、次の点が確認できればOKです。 
 
・ハーブ名・学名・原産国、部位などハーブの情報が記載されているか。
 
 ハーブは安価なものから、高価なものまでピンキリですが値段だけでは、そのハーブが天然で品質が保証されるか判断は難しいものです。
 100%の保証にはなりませんが(記載の偽装ということもありえます。)、最低、学名と部位の2点が記載されているかを確認すると良いでしょう。
 
④その他基材
 重曹、クエン酸などは食用としても掃除用としてもさまざまな用途で使用されています。ご自分で使用しているものがあったら転用してみてください。
 当サイトでは、ハーブ・アロマテラピーのブランドで販売してい商品を使用しています。何を使ったらいいかわからない人にはおすすめしています。
 
2)材料入手のための予算の目安
 
・精油
 
精油はブランドによって3ml〜10mlのボトルで販売されています。精油の種類により高低はありますが、一般の精油は、10mlボトルで1500円〜3000円くらいが目安です。
 
 10mlボトルだと、精油の滴数として200滴くらい(一回5滴使用するとすると40回分)になりますので、1滴8円から15円くらいになります。
 
*ローズなどの精油は、わずかしか取れない貴重なオイルなのでバリューオイルともいわれています。こちらは一般の精油の10倍以上高価です。
  
・植物油・バター
 化粧品グレードの植物油は25ml〜100ml程度のボトルで販売されています。
  植物性のバターも袋詰で売られています。
 
*価格は当サイトで使用しているオイルの目安です。ブランドなどにより価格にはかなりのばらつきがあります。
 
・ハーブ 
 ハーブはブランドによって小袋(10g〜30g)程度、100gなどさまざまな単位で販売されています。量が多くなるほど割安となりますが、最初は小袋を購入していろいろ試してみるとよいでしょう。
 
 当サイトで運営していた生活の木のハーブですと、一般的なハーブで
 
 小袋 10g〜20g で 500円
 100g で2000〜3000円 程度  
 
 です。  

3.バスボム作りにあると便利な器材

  ここでは入浴剤を作るために使用する主な用具を紹介します。基材と同じように、用途に合わせて適切な用具を使うことがポイントです。ご家庭のもので代用できるものも多くありますので、必要に応じて徐々に揃えていくとよいでしょう。
 

 

(1)必要な器具

①最低限そろえた方がよい器具
・ビーカー 
  材料を入れて湯煎にかけるときに使用しますので、耐熱性のものであればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
  
・攪拌(かくはん)用のガラス棒
 溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
 
・ラベル
 作ったものの内容(材料、作成日など)を記入しておきます。
 
②家庭用で代用できるもの
 
・計量スプーン 
  料理用の計量スプーンで代用できます。小さじ、大さじがあるとよいでしょう。
  
・温度計
 湯の温度を測るときにあると便利です。
 
・はかり
 固形物の基材を量るときに使います。料理で使用する1g単位で量れるデジタルスケールがあるとよいでしょう。
  
・深めの小皿や小鉢など 
  入浴剤を作る際、材料を混ぜ合わせるときに使います。乳鉢と乳棒があれば、材料をすりつぶすこともできて便利です。
 
・その他
 タオルや手ぬぐい、バスタオル、たらい、鍋、ボウルなど、ご家庭の日常に使用するもので代用できます。
 

(2)容器

 作る分量が入る容器を用意します。ガラス製ですと、煮沸消毒ができますので繰り返し使用できます。遮光瓶タイプならより長期に保存が可能です。また、ボトルに香りが残りにくい利点があります。樹脂製の容器は持ち運びするときには便利で値段もガラスより安く上がります。用途にあわせてお好みのものをそろえてみてください。

4.バスボムの基本の作り方


 

(1)材料

 重曹       大さじ  1と1/2
 クエン酸      小さじ  2
 植物油       小さじ 1/2
 精油         1~5滴
 ドライハーブ      少々
 

(2)作り方

① 重曹 クエン酸 をまぜあわせる。
② 植物油を加えねりあわせる。
③ 精油を加えまぜあわせる。
④ ラップフィルムにとり圧縮し、ボール状に丸めそのまま放置して固める。
⑤ 使う前にラップフィルムをはずす。
    

(3)バスボムの作り方動画。

 
 

5.バスボム(バスフィズ)を作る上での留意点

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。
 いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。
 
個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
 
 通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

(3)精油(アロマオイル)の選び方

植物から得られる天然のアロマオイル(精油)には有益な作用がたくさんありますが、なかには肌への刺激が強いものや、光毒性(肌についた状態で紫外線にあたると、肌に炎症や色素沈着などの刺激を与える作用のこと)をもつものがあるので注意しましょう。
 
●皮膚刺激に気をつけたい精油
量を減らしたり、様子をみながら使用してください。特に敏感肌の方は注意しましょう。
 皮膚刺激に注意が必要な精油の例
柑橘系、スパイス系、ペパーミント、ユーカリ・グロブルス、レモングラス など
 
●光毒性に気をつけたい精油
光毒性をもつ可能性のある精油を使用する場合は、肌に使用後は紫外線を避けるか、光毒性の原因成分を除去したFCF(フロクマリンフリー)タイプを選びましょう。
 光毒性に注意が必要な精油の例
アンジェリカルート、オレンジビター、クミン、グレープフルーツ、ベルガモット、ライム、レモン など
 

(4)子どもに対する注意点

成長過程の子供は嗅覚が大人よりも繊細で、外からの影響を受けやすい傾向があります。また、アロマオイル(精油)は植物の芳香成分が凝縮されているため、小さな子どもには刺激が強すぎる場合もあります。
 原則として、3歳未満の乳幼児には、アロマオイルを加えたバスソルトの使用(アロマバス)は避けましょう
 3
歳以上の子どもには、大人の使用量の1/10程度から始め、多くても1/2程度とし、様子をみながら慎重に使いましょう。
 

(5)その他入浴剤を使うときの注意事項

 ・作ったら、なるべく早く使いましょう。
 ・浴槽によっては使用できない場合があります。
 ・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
 

(6)保存期間について

直射日光、高温多湿を避けて保存し、2週間程度を目安に使い切りましょう。
 

(7)お風呂に対する影響について 

 入浴剤を利用する場合、一番気になるのが浴槽、風呂窯などへの影響です。
材料に使う重曹や天然塩、アロマオイル、クレイ、 ピグメント(色づけ用)などは循環沸かし湯式の浴槽に使用しても問題は無いか気になリます。
 二度炊きして機械が故障したり詰まらないか不安です。
 
 メーカーによってそれぞれ違うようです。一般的には 「入浴剤のラベルに風呂釜に影響を与えない」旨の記載がある場合は、使用しても問題ないと思います。自分で作る場合は類似の市販の入浴剤の記載を確認してみるとよいかもしれません。
 
 リンナイなどのメーカーの記載には、「イオウ成分を含んだ入浴剤、炭酸ガスを発生させる入浴剤、湯が濁るタイプの入浴剤は、機器に悪影響を及ぼすおそれがありますので、ご使用しないでください。」との注意書きがあるようです。
 気になるようであれば、残り湯は二度炊きせずに捨てましょう。
 
配管やふろがまを傷めない成分を使っている入浴剤であれば、追い焚き機能付きのお風呂でも使用することができます。例えば、下記のような入浴剤は配管やふろがまを傷めません。 
・中性の入浴剤
・お湯が透明の(白く濁っていない)入浴剤 
「浴槽・配管を傷めない」「循環式ふろがまにもお使いいただけます」などの表記があれば、追い焚き機能付きのお風呂にも使用できます。 
 
 一方、市販している入浴剤の中には、追い焚き機能付きのお風呂と相性がよくない製品もあります。ここからは、追い焚き機能付きのお風呂に入れない方がいい入浴剤についてご紹介いたします。
 
・硫黄など金属を傷める成分を含むもの
 硫黄、酸、アルカリ、塩分などを含む入浴剤は、給湯器の配管を傷める可能性があります。温泉成分を含む入浴剤、バスソルトなどは、浴槽に入れた状態で追い焚きを行わないよう注意しましょう。 
 
にごり湯の入浴剤
 にごり湯や、ミルクのような白濁したお湯になる入浴剤には、「酸化チタン」が含まれている可能性があります。追い焚き機能つきのお風呂への使用は控えましょう。
 ただし、入浴剤のにごりの一部は、酸化チタンではなくオイルやミルク由来のものもあります。これらは、雑菌などの栄養となるので、入浴したら残り湯は捨てて、ざっと浴槽を洗い流しておくと良いでしょう。
 
・詰まりの原因になるもの
 花びらなどの固形物や、泡(「バブ」などの炭酸ガス系や泡風呂など)の出る入浴剤は、追い焚き機能を使うと配管・フィルターが詰まる原因となる可能性があります。
配管・フィルターが詰まると追い焚き機能が損なわれることがあるため、使用中は追い焚きを控えましょう。
 排水溝に詰まる可能性もあるので、入浴したら取り除いておきましょう。
 *お茶パックや、袋などに詰めて入浴すると簡単に掃除することができます。
 
・食べ物、フレッシュハーブなど
 れらは、雑菌などの栄養となるので、入浴したら残り湯は捨てて、ざっと浴槽を洗い流しておくと良いでしょう。
 

(8)手作りした入浴剤(バスソルト)は販売したりプレゼントしたりできるか 

 
 入浴剤は法的(薬機法)には、化粧品、医薬部外品、雑貨の3つに分類できます。このうち、化粧品、医薬部外品は、製造の許可がないものは製造することができません。雑貨ならば無許可で製造できますが、その入浴剤が雑貨なのかどうなのかは微妙な問題です。
 このほかに製造物責任法(PL法)というものがあって、製造したものについて責任が生じます。入浴剤は直接肌に触れるものなので、使用した場合トラブルが発生す場合があります
 手づくりした入浴剤の販売はやめたほうがよいでしょう。手作りした入浴剤をプレゼントする場合ですが、あくまでも商業目的(販促などとして)以外の私的な場合は可能と思われます。しかし当サイトでは、トラブルの恐れがあるため、ごく親しい家族以外の人へのプレゼントはおすすめしていません。
 

6.ハーブ・アロマで手作りするバスボム(バスフィズ)のレシピ

 重曹とクエン酸を使用したしゅわっと発砲する入浴剤のレシピです。
 
入浴剤を作る:リフレッシュの香りの入浴剤。
 プチグレイン・レモン精油、ローズマリー精油をつかう。
 
入浴剤をつくる:さわやかなホーリーフの発泡バスソルト。
 ホーリーフ精油、オレンジ・スイート精油、フランキンス精油をブレンド。
 
入浴剤を作る:フェンネルの甘い香りの発泡する入浴剤。
 フェンネルとリツエアクベバ精油をブレンド。
 
入浴剤をつくる:レモンとマンゴーの発泡する入浴剤
 レモングラス精油、パルマローザ精油、マンゴーパウダーをブレンド。
 
・ アロマ手作り:すっきり&リラックス入浴剤。
  ラヴィンサラ・シネオール精油、ジュニパーベリー精油、セージの葉と花をつかう。
 
ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:すっきりし、リラックスする発砲する入浴剤。
 ラベンダーティートリー精油をつかう。
 
アロマで手作りする樹木の香りのする発泡する入浴剤!
 重曹、クエン酸、モミ精油、マンダリン精油、ブラックペッパー精油をつかう。
 
リラックス、スッキリする発泡する入浴剤!
 重曹、クエン酸、ラベンダー・ティートリー精油、サイプレス精油、スイートアーモンド油、ハーブパウダーをつかう。
 
1回分で3個の花の香り、入浴剤をつくる!
 重曹、クエン酸、イランイラン精油、パルマローザ精油、ラベンダー精油、スイートアーモンド油、バスソルト、ハーブパウダーをつかう。
 
アロマで手作りする冬におすすめの発泡する入浴剤
 重曹、クエン酸、ローズウッド(葉)精油、シダーウッド・バージニア精油、ラベンダー精油、スイートアーモンド油、バスソルト、スキムミルク、ハーブパウダーをつかう。
 
ジンジャー入りの発泡する入浴剤をつくる!
 重曹、クエン酸、ジンジャー精油、プチグレイン・ビターオレンジ精油、ラベンダー精油、スイートアーモンド油、オレンジピールをつかう。
 
イチゴミルクの発泡する入浴剤!
 重曹、クエン酸、フリーズドライストロベリーパウダー、グレープシード油、スキムミルク、ハーブパウダーをつかう。
 
肌が乾燥する時期にマンゴーバターの発砲する入浴剤。
 重曹、クエン酸、ゼラニウム精油、ベンゾイン精油、パチュリ精油、マンゴーバター、ハーブパウダーをつかう。
 
花の香りの泡のでるお風呂。
 重曹、クエン酸、アプリコットカーネル油、ハーブパウダー、イランイラン精油、プチグレイン・ビターオレンジ精油、ラベンダー精油をつかう。
 
桜とアーモンドミルクの発砲する入浴剤。ついでに市販の入浴剤の紹介!
 重曹、クエン酸、アーモンドパウダー、アプリコットカーネル油、スキムミルク、ゼラニウム精油、パルマローザ精油、桜茶をつかう。

7.その他いろいろな入浴剤の基本の作り方

アロマ手作り:入浴剤(バスソルト)を作る

アロマ手作り:入浴剤(バスソルト)を作る

 

バスソルト

天然塩を使った基本のバスソルトの作り方を紹介しています。

 

バスオイル

植物油を使った基本のバスオイルの作り方を紹介しています。
 

バスボム

重曹を使った基本のバスフィズの作り方を紹介しています。

 
お酒を使った入浴剤の作り方の紹介です。
ハチミツを使った入浴剤の作り方の紹介です。
牛乳などの動物性ミルクやココナッツなどの植物性ミルクなどを使った入浴剤の作り方の紹介です。
フレッシュラベンダーの入浴剤
ハーブや野草を使った薬湯のレシピです。

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発泡する入浴剤(バスボム、バスフィズ)