ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:ココナッツミルクの入浴剤をつくる。

ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:ココナッツミルクの入浴剤をつくる。
目次
1.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤に使用する材料
(1)基材
(2)精油
(3)ハーブ他
2.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤の作り方
3.ハーブ・アロマで入浴剤を手作りする上でのポイント
4.ハーブ・アロマで手作りするその他いろいろ入浴剤
1.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤に使用する材料
入浴剤作るために必要な材料は、ベースとなる基材と香りや色付のための精油やハーブです。代表的な基材にソルトやシュガー、重曹などがあります。この基本の材料に精油やハーブを加えることによりいろいろな入浴剤を作ることができます。
精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。色付けにはハーブなどが使われます。
(1)基材
入浴剤のもとになる物質を『基材』といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。
今回使用する基材はココナッツミルクパウダーです。
○ココナッツミルクパウダー
ココナッツはヤシ科の植物のココヤシの果実です。ココナッツからは様々な食材が作られますが、それぞれ栄養価が高く、人々の健康に貢献しています。
そのココナッツの果実から搾った新鮮なココナッツミルクを、微細な霧状にし、熱風中に噴出させて瞬間的に粉状に乾燥させて製造したのがココナッツミルクパウダーです。原料は、ココナッツと、ココナッツを粉末化させるために必要なでんぷん質として使用するタピオカだけです。
ココナッツミルクといえば、タイカレーなどの料理を思い浮かべますが、石鹸や入浴剤の基材としても利用されています。
*浴槽のお湯は放置せず、入浴後の落として湯船はさっと洗っておいたほうが良いでしょう。
(2)アロマオイル(精油)

1)精油とは?
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
2)今回使用する精油
今回はベースとなる基材がココナッツミルクなので、トロピカルなイメージの精油をブレンドしてみました。
エッセンシャルオイル&ハーブウォーター375ジニー・ローズ著には、イランイランは、モロッカ諸島とフィリピンが原産、レモングラスは、アジア原産、パルマローザは、インドが原産などと記載されています。
エキゾチックで、甘くフローラルな香りをもつ精油です。その官能的な香りは、高級フレグランスの顔料としても広く使われています。エクストラクト精油は、一番初めに抽出された貴重な精油です。
②. レモングラス
熱帯原産のイネ科のレモングラスから採れる精油です。レモングラスはタイ料理のトムヤンクンで日本でもおなじみで、ハーブティーにしても飲まれています。レモンより強い柑橘系のさわやかな香りがしてリフレッシュにオススメです。
③. パルマローザ
パルマローザはインド原産のイネ科の植物から採れる精油です。ローズに似た香りが特徴で、ローズの代わりとして化粧品や香水の香料としてもよく使用されています。その主成分のゲラニオールは心身のバランスを整えると言われています。
(3)ハーブその他

①ハーブ薬
ハーブ薬は、芳香植物(ハーブ)をオイルや、アルコール、お湯などで浸出することにより、その薬効成分を取り出したものです。浸出油、チンキ剤などは手軽に作れて、昔から民間療法に利用されてきました。これらを目的に合わせて上手に使うことで、作るアロマクラフトに豊かな植物の香りと効果を加えることができます。
今回は自宅で栽培している東南アジア原産の料理用ハーブの、ニオイタコノキ、ハイゴショウ、レモングラスの葉を少々くわえてみました。
、
○ニオイタコノキ
一般的には、パンダンとして知られているパンダナス属の熱帯植物です。東南アジアや南アジアの料理の風味付けに広く使用されている香りのよい葉があります。
○ハイゴショウ
ハイゴショウは東南アジア原産の、コショウ科のハーブです。コショウの辛味、爽やかさを葉では味わえる野菜として東南アジアで食べられています。ハイゴショウはタイ料理では チャプルーと呼ばれ、葉にココナッツやピーナツなどを包むミヤンカムやサラダ、スープにおすすめです。
○レモングラス
タイ料理のトムヤンクンでおなじみの東南アジア原産のイネ科の ハーブです。アジア料理やカリブ料理でよく使用されるハーブで、お茶としても利用されています。水蒸気蒸留法で得られる精油は、食品や飲料、香水などに広く使用されています。
2.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤の作り方
ーココナッツミルクの入浴剤

•材料(全身浴 1回分)
ココナッツミルクパウダー 大さじ 5
精油
イランイラン・エクストラクト 1滴
レモングラス 1滴
パルマローザ 1滴
ハーブ
ニオイタコノキ、ハイゴショウ、レモングラスの葉 適宜
保存瓶 計量カップ、測り
•作り方
①コナッミルクパウダーを保存ビンに入れます。

②ニニオイタコノキ、ハイゴショウ、レモングラスの葉をハサミなどで切り、さらに短く切り、加えます。

③精油を加えてふたを閉めてふり、混ぜあわせます。

④1日か2日くらいそのままにしてなじませ、入浴時に布に包んだり、入浴剤を入れる袋に入れたり、お茶パックに入れて、湯をはった浴槽に入れよくかき混ぜて入浴します。

4.ハーブ・アロマで入浴剤を手作りする上でのポイント
(1)加える精油の分量について
精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
今回は全身浴1〜2回分で、全体で5滴としています。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)入浴剤を使うときの注意事項
・作ったら、なるべく早く使いましょう。
・浴槽によっては使用できない場合があります。
・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
4.ハーブ・アロマで手作りするその他いろいろな入浴剤
最新の記事
いろいろな入浴剤
ミルクその他の入浴剤
・入浴剤を作る:バターミルクパウダーをつかった入浴剤。
・入浴剤を作る:ユズのミルク風呂。
・入浴剤を作る:バニラビーンズとココナッツミルクの入浴剤。
・入浴剤をつくる:アーモンドパウダーのお風呂。
・入浴剤をつくる:生クリームを使った良い眠りのブレンドの入浴剤。
・入浴剤を作る:ミルク紅茶風呂。
・入浴剤をつくる:レモンのホイップクリーム風呂。
・入浴剤をつくる:ラベンダーのミルク風呂。
・入浴剤をつくる:クラリセージのミルク風呂。
・ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:ココナッツミルクの入浴剤をつくる。
・ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:エルダーフラワーとミルクのお風呂。
・ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:オートミールのお風呂。バラの花をつかう。
・ハーブ・アロマ入浴剤:リフレッシュし、リラックスさせるレモンバスをつくる。
・ハーブ・アロマで手作りする日本の入浴剤・冬のお風呂用バッグをつくる。
・ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:オリエンタル風の香りのお風呂。
・ハーブ・アロマで手作りする入浴剤:スペアミントのホイップクリーム風呂。