入浴剤をつくる:生クリームを使った良い眠りのブレンドの入浴剤。
ベルガモット精油、マンダリン精油、ジャスミン精油、アミリス精油、ベチバー精油、生クリームをつかう
アロマ療法大全/モニカ・ヴェルナー、ルート・フォン・ブラウンシュヴァイク著には心地よい眠りを得るためのブレンドが記載されています。
今回はこちらを参考にした入浴剤のレシピの紹介です。

入浴剤をつくる:生クリームを使った良い眠りのブレンドの入浴剤。
目次
1.アロマで手作りする入浴剤に使用する材料
(1)基材
(2)精油
2.アロマで手作りする入浴剤の作り方
3.アロマで入浴剤を手作りする上でのポイント
4.アロマで手作りするその他いろいろ入浴剤
1.アロマで手作りする入浴剤に使用する材料
入浴剤作るために必要な材料は、ベースとなる基材と香りや色付のための精油やハーブです。代表的な基材にソルトやシュガー、重曹などがあります。牛乳なども使われます。この基本の材料に精油やハーブを加えることによりいろいろな入浴剤を作ることができます。
精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。色付けにはハーブなどが使われます。
(1)基材
入浴剤のもとになる物質を『基材』といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。
今回使用する基材は牛乳です。
○クリーム
かのクレオパトラが愛用したともいわれるのが牛乳風呂です。ネット上でも牛乳風呂をのレシピが多く取り上げられています。
牛乳風呂は、肌に栄養を与え、肌の若返りと、しっとりとしたきめ細かな美肌づくりに効果があるとされています。リラックス効果もあります。期限切れ近い牛乳の使用方法としてもオススメです。
以前に投稿しましたが、柑橘系など刺激のある精油を入浴時に使用する時は、精油だけだと皮膚の刺激など気になる場合があります。しかし牛乳やホイップクリームに精油を混ぜて使用するとあまり刺激がないように感じます。
今回は生クリームを使用します。
「クリーム」とは「生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」で「乳脂肪分が18%以上のもの」と法律で定義されています。
*浴槽のお湯は放置せず、入浴後の落として湯船はさっと洗っておいたほうが良いでしょう。
(2)アロマオイル(精油)

1)精油とは?
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
2)今回使用する精油
今回は5種類の精油をあわせて使用します。一般に精油の種類を増やすほど、香りに複雑さがまし深みが出ます。今回使用する精油である、 ベルガモット精油、 マンダリン精油は柑橘類、 ジャスミン精油は花、 アミリス精油は木部、 ベチバー精油は根から抽出された精油で、バラエテイーにとんだ香りです。どの精油もリラックスや沈静効果があり、睡眠に良い精油といわれています。
①.ベルガモット
イタリア原産の柑橘類、ベルガモットの果皮から採油される精油です。紅茶のアールグレーの香りづけとして有名です。レモンよりも甘く、ライムに似たさわやかなデリケートな香りが特徴です。ほとんどの精油と相性がよく、相乗効果が高いため、ブレンドには欠かせない精油です。
②.マンダリン
柑橘系の精油の中では香りも作用も穏やかな精油です。甘くフルーティーな香りは、消化を促進し、落ち込んだ気分を向上させてくれます。柑橘系の精油の中でも光毒性が非常に低いことで知られており、そのためフランスでは、安心して使える精油として「子供の精油」と呼ばれることもあります。
③.ジャスミン
ムスク(じゃこう)似たエキゾチックで甘美な香りをもち「香りの王」とよばれるのにふさわしい精油です。インドやアラビアでは古くから媚薬として用いられており、クレオパトラが愛した香りとしても知られています。また、ホルモンバランスを調整してくれるなど、女性に役立つ精油です。
④.アミリス
アミリスは中南米原産のミカン科の植物から採れる精油です。アミリスはウッディ調の甘さとともに焦げ臭さのような匂いを感じさせる独特な強い香りが特徴です。ちょっとサンダルウッドにも似た香りでサンダルウッドの代用品としても使われています。
その香りにはサンダルウッドと同様に鎮静作用があり、リラックスや心のバランスをとってくれます。
⑤.ベチバー
深い森の中の大地の匂いを嗅いだような個性的な香りです。インドやスリランカでは、その鎮静作用から「静寂の精油」と呼ばれています。様々な精油と相性が良いため、香水の香りを持続させる保留剤としてもよく使用されています。
2.アロマで手作りする入浴剤の作り方
ークリームを使った良い眠りのブレンド。

•材料(全身浴 1回分)
生クリーム 100ml
精油
ベルガモット 4滴
マンダリン 3滴
ジャスミン 1滴
アミリス 1滴
ベチバー 1滴
(*精油は2回分の分量)
保存瓶 計量カップ、測り
•作り方
①精油を保存瓶に合わせます。
*5種類の精油をあわせていきます。ベルガモット精油、マンダリン精油は柑橘類、ジャスミン精油は花、アミリス精油は木部、ベチバー精油は根などから抽出された精油で、それぞれ睡眠に良い精油ともいわれています。
②クリームに精油1回分を加えてまぜます。
*今回は生クリームが入ったものをつかいます。
③お湯をはった浴槽にいれてよくかき混ぜます。
*ブレンドをした精油を4〜5滴加えて撹拌棒でまぜて浴槽にいれます。
今回はお試しなので、精油は日本アロマ環境協会の推奨濃度である1回あたり3〜5滴にしました。
・使用後の感想
浴槽に入れてみたところ、良い香りです。柑橘類の香りが新鮮に感じ、ジャスミン精油やベチバー精油もあまり強く感じなくそれぞれの良さが感じられるようです。
クリームは重くもなくスキムミルクよりも軽い感じでもなく、特にこれからの時期にもちょうど良いと思いました。柑橘類は今回のクリームをつかった入浴剤では肌に刺激があまり感じませんでした。
体も温まり、熟睡できて朝は気持ちよく起きることができました。
またアロマ療法大全を参考にしてみたいと思います。
3.アロマで入浴剤を手作りする上でのポイント
(1)加える精油の分量について
精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
今回使用する量
今回は合計で精油を、5滴加えています。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)入浴剤を使うときの注意事項
・作ったら、なるべく早く使いましょう。
・浴槽によっては使用できない場合があります。
・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
4.アロマで手作りするその他いろいろな入浴剤
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