入浴剤をつくる:ローズマリーのフットバスで気分転換。
ローズマリー・ベルベノン精油、グレープフルーツ精油、ブルーサイプレス精油、天然塩をつかう。

入浴剤をつくる:ローズマリーのフットバスで気分転換。
目次
1.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)に使用する材料
(1)基材
(2)精油
2.アロマで入浴剤(バスソルト)を作るときに使用する器具
3.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)の作り方
4.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)を作る上でのポイント
5.その他アロマで手作りする入浴剤の記事
1ハーブ.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)に使用する材料
バスソルトを作るために必要な材料は、ベースとなるソルトと、香り付けに使用する精油やハーブだけです。
ソルト(塩)はミネラル分が豊富な天然塩を使用すると良いでしょう。精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。ドライハーブを加えると、さらにハーブの色や形も楽しむことができます。
また、これらの材料はすべて肌にいい様々な有効成分を含んでいます。どんな材料を使うかで、さらにその材料の効果も期待できます。

(1)ソルト(天然塩)
欧米では昔からマグネシウムやナトリウムなどのミネラルを豊富に含んだ「天然塩(ソルト)」を、美容効果やリラックス効果を求めて使用してきました。
ミネラルを含んだ天然塩は、発汗を促すといわれています。バスソルト作りでは基材として天然塩を用います。
・ 死海の塩
今回は死海の塩まマグネシウムを使用します。死海の上水から採った天然塩です。ミネラル分が豊富なことで知られています。
死海は、イスラエルとヨルダンにまたがる地球上最も低い海抜マイナス400mの湖です。死海は世界で有名な塩湖として知られ、また観光地としても人気があります。死海は体が塩水に浮いてしまうほど塩分濃度が高く、実に海水の10倍ほどです。
死海に含まれているマグネシウム、カルシウム、ナトリウムといった天然ミネラルは一般の海水の約30倍といわれており、そのため死海は美容やスキンケアグッズなどに多く用いられています。
死界の塩マグネシウムは特にマグネシウムを多く含んだ天然塩です。
(2)アロマオイル(精油)

1)精油とは?
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
2)今回使用する精油
今回使用する精油は、 ローズマリー・ベルベノンとグレープフルーツとブルーサイプレスです。
若返りのハーブとして知られているローズマリーの精油は、集中力と記憶力を高めてくれます。すっきりした香りで男性にも人気があります。ローズマリーには、何種類かの ケモタイプの精油がありますが、今回その中で刺激がもっとも穏やかなベルベノン種を使用します。
グレープフルーツはダイエットの香りとして知られています。柑橘系のすっきりした香りです。
ブルーサイプレスはオーストラリア産のオイルの王様といわれる青い色の精油です。優れた抗炎症作用を持つことで知られています。
今回は気分のリフレッシュを期待して、すっきりした香りをもつ3種類の精油をブレンドしました。
*成分が異なるケモタイプ
同じ種類の植物でありながら、精油の構成成分が大きく異なることがあります。これをケモタイプ(化学種)と呼びます。すべての植物にケモタイプが存在するわけではありませんが、たとえばローズマリーには、成分としてカンファーを多く含む種、シネオールを多く含む種、ベルベノンを多く含む種の3タイプはあり、それぞれ特有の香りや作用があります。
2.アロマで入浴剤(バスソルト)を作るときに使用する器具

・計量スプーン
少量の塩(ソルト)を量るときに使います。小さじ、大さじがある料理用のもので良いでしょう。
・攪拌(かくはん)用のガラス棒
溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
・容器
深めの小皿や小鉢など何でもかまいません。バスソルトの材料を混ぜ合わせるときに使います。
3.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)の作り方
ローズマリーのフットバス(2回分)

•材料(足浴 2回分)
塩
バスソルト(天然塩) 大さじ1
精油
ローズマリー・ベルベノン 3滴
グレープフルーツ 2滴
ブルーサイプレス 1滴
容器 軽量スプーン かくはん棒
•作り方
①天然塩をはかり、保存ビンに入れます。
*今回は死海の塩マグネシウムをつかいます。天然塩は、マグネシウムを始めとするナトリウム以外のミネラルを含むとされ血流をよくし、発汗作用があるため入浴剤の基材として利用されるなどとアロマテラピー用語辞典/公益社団法人日本アロマ環境協会に記載されています。
②精油を加え、保存ビンのふたをしめてビンを振ります。
*今回つかうローズマリー・ベルベノン精油です。一般的なローズマリー・シネオール精油よりも成分の1,8シネオールが少ないです。精神疲労、落ち込みなどにも適用なとエッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著に記載されています。香りは、ローズマリー・シネオール精油よりも落ち着きがある感じがします。
さわやかで甘い感じのグレープフルーツ精油、サイプレス精油にやさしさが加わったような香りのブルーサイプレス精油を加えました。ブルーサイプレス精油は、香水の調合ではベースノートとしてつかわれ、すばらしい保留材になるなどと上記の書に記載されています。
③大きめの洗面器にお湯をはり、作製した半分の量を入れて良く混ぜます。
*湯温38〜40度で10分くらいおこないました。38度〜40度のぬるい湯は副交感神経を優位にしますなどとアロマテラピー検定2級公式検定テキスト/社団法人日本アロマ環境協会に記載されています。
・使用後の感想
作製したものをお湯に入れてみたところ、甘く少しスパイシーな香りがしました。足浴が終わった後は、しばらく足の温かさが続きました。
また、今回は夜に行いましたが、寝付きもよかったです。
グレープグルーツ精油には光毒性がありますので皮膚に使用した後は紫外線に当たらないようにしましょう。
4.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)を作る上でのポイント
(1)加える精油の分量について
精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
今回使用する量
今回は足浴2回分として合計6滴加えています。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)入浴剤を使うときの注意事項
・作ったら、なるべく早く使いましょう。
・浴槽によっては使用できない場合があります。
・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
5.その他アロマで手作りする入浴剤の記事
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