入浴剤を作る:オレンジ・スイートの手浴。

オレンジ・スイート精油、スペアミント精油、天然塩、スイートアーモンド油をつかう。
 
  真冬の寒さはまだまだ続きます。外出から帰ってくると手足の冷えを感じることが多いものです。そんな時におすすめなのがハンドバスです。今回はオレンジ・スイート精油をつかったレシピを紹介します。
 
入浴剤を作る:オレンジ・スイートの手浴。

入浴剤を作る:オレンジ・スイートの手浴。


 

 目次

1.使用する材料
(1)精油
2.使用する器具
3.入浴剤の作り方
4.入浴剤を作る上でのポイント
5.その他いろいろな入浴剤
 

1.使用する材料

  入浴剤作るために必要な材料は、ベースとなる基材と香りや色付のための精油ハーブです。代表的な基材にソルトやシュガー、重曹などがあります。この基本の材料に精油やハーブを加えることによりいろいろな入浴剤を作ることができます。 
 精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。色付けにはハーブなどが使われます。
 


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 (1)基材

 精油を希釈し、入浴剤のもとになる物質を『基材』といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。
 今回発泡する入浴剤に使用する基材はスイートアーモンド油と天然塩です。
 
1) スイートアーモンド油
 スイートアーモンドの種子から採れるオイルです。アーモンドの木は中東原産で、1.000年以上前から栽培されています。現在は地中海沿岸の国々やカリフォルニアの恵まれた暖かい気候の中で栽培されています。
 スイートアーモントオイルは、薄黄色でわずかに粘性が有り、非常にオイリーです。オレイン酸を80%も含む栄養価の高さとサラリとした使用感で、サロンなどで最も頻繁に使用されています。

 
2)ソルト(天然塩)
 天然塩とは、加工も添加も一切しない塩のことです。天然塩のほか、自然塩と呼ばれることもあります。 それに対して、なんらかの加工や添加がされている塩のことは、精製塩と呼ばれます。天然塩は精製塩に比べてミネラル分が豊富なのが特徴です。 天然塩には、天日塩(海塩)、岩塩、湖塩の三種類があります。
  欧米では昔からマグネシウムやナトリウムなどのミネラルを豊富に含んだ「天然塩(ソルト)」を、美容効果やリラックス効果を求めて使用してきました。
 ミネラルを含んだ天然塩は、発汗を促すといわれています。バスソルト作りでは基材として天然塩を用います。

(2)アロマオイル(精油)

 入浴剤を作る目的にあわせて、アロマオイルの種類を選んで利用します。
  

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  • 1).精油

  •  精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。

  •  精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トンも必要とします。

    大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。

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  • 2).おすすめの精油

  •  精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは一般的で初心者でも使いやすい精油

    を使ってみましょうしょう。

 
 
3)今回使用する精油
  今回使用する精油はオレンジ・スイートスペアミントです。
 オレンジ・スイートは柑橘系の甘い香りで、気持ちをリラックスさせる効果をもつ精油です。その香りは世界中で好まれており、子供からお年寄りまで誰にでも人気のある精油です。すっきりしたなかに甘さのある香りをもつスペアミントをブレンドしてみました。

①.オレンジ・スイート
 スイートオレンジの果皮から採れる精油です。甘い暖かい柑橘系の香りで、お子様からお年寄りまで万人に好まれる香りです。お部屋のリフレッシュからお休み前のリラックスまでいろいろな場面で使用できます。今回は香りにさわやかさを加えるためブレンドしました。
②.スペアミント
  スペアミント精油は、ペパーミントよりも香りがマイルドで刺激が少ないなどで、精神的に疲れている時にオススメです。ミントのさわやかで心地よい香りが気分をリフレッシュしてくれます。 

2.使用する器具

 

 
①.ビーカー 
  材料を入れて計量したり、湯煎にかけるときに使用しますので、耐熱性のものであればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
 
②.計り、計量スプーン
 計量のために使います。料理用のもので兼用できます。
 
③.大型の洗面器
 足浴用の容器があると便利です。
 
④.その他
 ビニール袋 ラップ など

3.入浴剤の作り方

オレンジ・スイートのハンドバス


 

•材料(ハンドバス 1回分)  

精油    
 オレンジ。スイート     2
 スペアミント        1滴 
 
 天然塩    大さじ1、
 スイートアーモンド油 小さじ1/2、
 熱湯洗面器1杯分。
 

•作り方と使用方法 

天然塩をはかり、ふた付きの容器に入れます。
 
*塩を用いた入浴法は、冷えを感じるときに利用するとよいと言われています。今回はバスソルト用のシーソルトをつかいます。冬の時期はバスソルトを使用することが多いものです。
 
精油と植物油を加え、容器のふたをしてよく振ります。
 
エッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著には、”オレンジ・スイート精油は、オレンジの果皮から抽出され、甘く砂糖のような柑橘の香り、外用でスキンケアに、神経の緊張やストレスには芳香として用いるなどと、スペアミント精油は全草から抽出で、甘く、ミントの温かみのある、シダーやハーブの香りもする匂い、気分を落ちつける。”と記載されています。甘い感じのオレンジ・スイートに少しすっきりもしたいのでスペアミントも加えてみました。また今の時期の手のケアもしたくなり、急遽、スイートアーモンド油を入れることにしました。
 
 
洗面器に熱湯を入れて、作製した材料を入れてよくかき混ぜ手首までを浸します。
 
 *少し熱いお湯で行いました。甘いお菓子の香りのようです。すっきり感した感じもあります。スイートアーモンド油がとろとろとした感じで、気持ちがよいです。
 
 

・使用後の感想

 作製した時は、スペアミントの香りが強く感じましたが、手浴を行った頃には、オレンジ・スイートの香りが多く感じて良かったです。以前、スペアミントをハーブで使用した時は、今回よりも穏やかな感じでしたが、精油を使用しても良いものです。

4.入浴剤を作る上でのポイント

(1)加える精油の分量について

 精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
 今回は1回あたり3滴使用しています。
 
 通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 *精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
 

(3)入浴剤を使うときの注意事項

 ・作ったら、なるべく早く使いましょう。
 ・浴槽によっては使用できない場合があります。
 ・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。

5.その他いろいろな入浴剤

アロマ手作り:入浴剤(バスソルト)を作る

アロマ手作り:入浴剤(バスソルト)を作る

 

バスソルト

天然塩を使った基本のバスソルトの作り方を紹介しています。

 

バスオイル

植物油を使った基本のバスオイルの作り方を紹介しています。
 

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重曹を使った基本のバスフィズの作り方を紹介しています。

 
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