入浴剤をつくる:汗をかく足のフットバス。
クラリセージ精油、サイプレス精油、ラベンダー精油、重曹、クエン酸をブレンド。
アロマテラピー<芳香療法>の理論と実際/ロバート・ティスランド著には、汗をよくかく足にという足浴用の精油のブレンドが記載されています。
今回は上記を参考にした、発泡する入浴剤です。

入浴剤をつくる:汗をかく足のフットバス。
目次
1.使用する材料
入浴剤作るために必要な材料は、ベースとなる基材と香りや色付のための精油やハーブです。代表的な基材にソルトやシュガー、重曹などがあります。この基本の材料に精油やハーブを加えることによりいろいろな入浴剤を作ることができます。
精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。色付けにはハーブなどが使われます。
(1)基材
精油を希釈し、入浴剤のもとになる物質を『基材』といいます。基材にはそれぞれの特徴があり、さまざまな特性や作用をもっています。それぞれの性質を十分理解し、使用目的や体調・体質に適したものを選びましょう。
今回発泡する入浴剤に使用する基材は重曹とクエン酸です。通常は練り合わせるために植物油を加えますが、今回はさっぱり感をだすためにそのまま使用します。重曹とクエン酸をあわせて水に入れると泡がでます。
1) 重曹(炭酸水素ナトリウム)
無色、白色の粉末で弱アルカリ性の性質をもちます。酸性の汚れを中和させる働きがあり脱臭剤や洗剤として利用されています。皮膚をなめらかにする効果があり、アロマテラピーでは入浴剤の基材として用いられています。
2)クエン酸
クエン酸は主に、レモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類や梅干しなどに含まれる酸味(すっぱい)成分です。クエン酸はさらさらした白色の結晶性の粉末状で販売されています。料理や重曹と同じように掃除に利用されています。入浴剤として重曹とあわせて使用すれば、発泡する入浴剤になります。
(2)アロマオイル(精油)
入浴剤を作る目的にあわせて、アロマオイルの種類を選んで利用します。
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1).精油
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精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
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精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トンも必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
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2).おすすめの精油
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精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは一般的で初心者でも使いやすい精油
を使ってみましょうしょう。
3)今回使用する精油
今回使用する精油はクラリセージとサイプレスとラベンダーです。デオドラント作用がある精油を選んでみました。
クラリセージ精油はデオドラント作用などがあり、サイプレス精油もデオドラント作用、制汗作用など。ラベンダー精油にもデオドラント作用、ラベンダーの足浴は心身の疲れをとり去るのに効果があります。(アロマテラピー<芳香療法>の理論と実際/ロバート・ティスランド著参考)
2.使用する器具

①.ビーカー
材料を入れて計量したり、湯煎にかけるときに使用しますので、耐熱性のものであればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
②.計り、計量スプーン
計量のために使います。料理用のもので兼用できます。
③.大型の洗面器
足浴用の容器があると便利です。
④.その他
ビニール袋 ラップ など
3.入浴剤の作り方
汗をよくかくあしの足浴ブレンド

•材料(フットバス 3〜4回分)
精油
クラリセージ 3滴
サイプレス 4滴
ラベンダー 3滴
重曹 大さじ4と1/2
クエン酸 大さじ2
容器 保存容器(遮光ビン)
•作り方と使用方法
*重曹は炭酸水素ナトリウムで皮膚の柔軟、洗浄作用をもち、皮膚をなめらかにする効果などがあり、クエン酸は柑橘類などに含まれる有機酸の一つで手作り化粧水やリンスの基材などとしても利用されます。(アロマテラピー用語辞典/公益社団法人日本アロマ環境協会参考)
②精油を加えてよくまぜます。3〜4回にわけてつかいます。
*クラリセージ精油はデオドラント作用などがあり、サイプレス精油もデオドラント作用、制汗作用など。ラベンダー精油にもデオドラント作用、ラベンダーの足浴は心身の疲れをとり去るのに効
③大きめの洗面器にお湯をはって1回分の材料(約大さじ2)をいれてお湯をよくまぜます。

*重曹とクエン酸をお湯にいれ大きく発砲した後も足浴が終わった後もすこしずつ発砲が続いています。今回は形をつくらずにそのままつかいました。
・使用後の感想
ちょうど外から戻ってきた足が蒸れているときに試してみましたが、40℃近いお湯で行ったところちょっと熱く感じましたが、足がすっきりしました。香りもすっきり感じました。あまり長い時間お湯につかることが好きではないのですので約5分程度行いましたが、疲れがとれたような気がしました。
4.入浴剤を作る上でのポイント
(1)加える精油の分量について
精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
今回は1回あたり3滴使用しています。
通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトを使用します。ミニスポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)入浴剤を使うときの注意事項
・作ったら、なるべく早く使いましょう。
・浴槽によっては使用できない場合があります。
・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
5.その他いろいろな入浴剤
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