入浴剤をつくる:お正月。精油をつかって心が落ち着くバスソルトをつくる。
おすすめの市販のバスソルトも紹介。
おすすめの市販のバスソルトも紹介します。

目次
1.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)に使用する材料
(1)基材
(2)ハーブ他
2.ハーブ・アロマで入浴剤(バスソルト)を作るときに使用する器具
3.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)の作り方
4.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)を作る上でのポイント
5.材料を入手する方法と予算について
(1)材料の入手方法
(2)材料入手のための予算の目安
(3)おすすめの商品リンク
6.市販の入浴剤を試す。
7.その他ハーブ・アロマで手作りする入浴剤の記事
1ハーブ.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)に使用する材料
バスソルトを作るために必要な材料は、ベースとなるソルトと、香り付けに使用する精油やハーブだけです。
ソルト(塩)はミネラル分が豊富な天然塩を使用すると良いでしょう。精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。ドライハーブを加えると、さらにハーブの色や形も楽しむことができます。
また、これらの材料はすべて肌にいい様々な有効成分を含んでいます。どんな材料を使うかで、さらにその材料の効果も期待できます。

(1)エプソムソルト
エプソムソルトとは実は塩(塩化ナトリウム)ではなく、硫酸マグネシウムというミネラル化合物の別名です。最初に発見されたのは、15~16世紀の、イングランドのエプソムという町で、見た目も塩のような結晶だったため、エプソムソルトと名づけられたといわれています。
エプソムソルトは欧米では多くの家庭に普及しており、一般的に入浴剤のバスソルトとして使用されています。水に溶けやすく無色・無臭のマグネシウムの結晶エプソムソルトには、温熱効果やリラックス効果があります。
(2)アロマオイル(精油)

1)精油とは?
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。
精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
2)今回使用する精油
今回使用する精油は、 アミリスと クラリセージと アニスと タンジェリンです。
ディヴィット・シラー&キャロル・シラー著アロマセラピーブレンド辞典にバスソルトのレシピがありました。こちらを参考にしたブレンドです。
使用した精油の用途
アニス精油・・・体をあたためる
アミリス精油・・・おだやかな精神状態を促進
クラリセージ精油・・・ストレスや緊張の緩和
タンジェリン精油・・・情緒的緊張ストレスの緩和
など。また4種類の精油にはどの精油にも安眠促進と記載されていました。(上記のアロマセラピーブレンド辞典による)
どれも、ストレスを和らげリラックスする効果が期待できます。体を温める効果が高いエプソムソルトとあわせました。
①.アミリス
アミリスは中南米原産のミカン科の植物から採れる精油です。アミリスはウッディ調の甘さとともに焦げ臭さのような匂いを感じさせる独特な強い香りが特徴です。ちょっとサンダルウッドにも似た香りでサンダルウッドの代用品としても使われています。
その香りにはサンダルウッドと同様に鎮静作用があり、リラックスや心のバランスをとってくれます。
③.アニス(スターアニス)
温かくスパイシーな香りな甘い香りの精油です。別名を「八角」ともいい、中華料理ではおなじみのスパイスです。生薬としても使用されています。
④.タンジェリン
タンジェリンは植物学的にはマンダリンと同一種です。香りも働きもよく似ていますが、マンダリンより若干穏やかなのが特徴です。
おだやかに心を沈め、安らかな眠りに導いてくれます。
2.ハーブ・アロマで入浴剤(バスソルト)を作るときに使用する器具

・計量スプーン
少量の塩(ソルト)を量るときに使います。小さじ、大さじがある料理用のもので良いでしょう。
・容器
すぐ使用する場合は深めの小皿や小鉢など何でもかまいません。バスソルトの材料を混ぜ合わせるときに使います。今回はカラフルなドライハーブを使用するため、目でも楽しめるようにふたつきのガラス製の容器を使用します。
3.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)の作り方
・心が落ち着くバスソルト(1回分)

•材料(全身浴 1回分)
塩
エプソムソルト 大さじ 1
精油
アミリス 2滴
クラリセージ 1滴
アニス 1滴
タンジェリン 1滴
容器 軽量スプーン かくはん棒
•作り方
①エプソムソルトを容器にいれて、精油をいれて蓋をしてよくふります。
*エプソムソルトは、欧米では一般的にバスソルトとして使用されているそうです。
ディヴィット・シラー&キャロル・シラー著アロマセラピーブレンド辞典にバスソルトのレシピがありました。こちらを参考にしたブレンドです。
使用した精油の用途
アニス精油・・・体をあたためる
アミリス精油・・・おだやかな精神状態を促進
クラリセージ精油・・・ストレスや緊張の緩和
タンジェリン精油・・・情緒的緊張ストレスの緩和
など。また4種類の精油にはどの精油にも安眠促進と記載されていました。(上記のアロマセラピーブレンド辞典による)
興味のあるブレンドです。タンジェリンは光毒性に注意が必要です。
③入浴時はよくふってから湯船に入れます。30分ゆったりとくつろぐのがよいそうです。
*ビンをよく振って香りを嗅いでみました。鼻がすっきりしました。
・使用後の感想
お風呂に作成したバスソルトの入浴剤をいれてみたところ、オレンジキャンディーのような甘いかおりに他の味覚がすこし加えられたように感じました。ゆったりとできる香りで少し眠ってしまいました。
4.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)を作る上でのポイント
(1)加える精油の分量について
精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
通常の精油瓶には口にドロッパーが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はミニスポイトなどを使用します。ミニスポイトの場合はドロッパー1滴の約半分です。
・今回使用する量
今回は各精油合計で5滴使用しています。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)使用する精油の光毒性について
精油の成分が日光んどの紫外線に反応することにより、皮膚に炎症などをおこす反応を光毒性といいます。
精油例 グレープフルーツ ベルガモット、レモン
特に柑橘系のオイルは光毒性のある成分(ベルガプテンなど)が含まれていないか注意が必要です。
*直接肌に使用した場合は最低12時間程度は直射日光にあたるのを避けた方がよいでしょう。
(4)入浴剤を使うときの注意事項
・作ったら、なるべく早く使いましょう。
・浴槽によっては使用できない場合があります。
・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
5.材料を入手する方法と予算について
(1)材料の入手方法
植物油も精油もネットショップやハーブやアロマテラピーの専門店で入手できます。精油はたくさんのブランドがありますが、ここでは当サイトで主に使用しているブランドについて紹介します。
1)精油
*おすすめのブランド
生活の木
生活の木は、国産の精油のブランドです。東京都渋谷区に本社をおき、アロマテラピー関連商品を幅広くとり揃えています。
当サイトで紹介している素材はほとんど手に入ります。値段も比較的リーズナブルです。
当サイトは、2003年から2015年まで、生活の木のパートナーショップとして店舗を運営していたので、当サイトでももっともよく使用しています。
ニールズヤード
ニールズヤードはイギリスの精油のブランドです。ブルーボトルの精油でよく知られています。日本にも東京を中心に店舗があります。ちょっと価格は高めですが、オーガニックの精油も充実しています。
*ブランド選びのポイント
以上当サイトで主に使用している2つのブランドを紹介しましたが、精油を買う前にはいくつか確認した方が良いことがあります。
最低、次の3点が確認できればOKです。
・化学合成されていない、純粋なもの、つまり100%天然のオイルか。
・精油名・学名・原産国など精油の情報が記載されているか。
・成分表の記載があるか。
精油は安価なものから、高価なものまでピンキリですが値段だけでは、その精油が天然で品質が保証されるか判断は難しいものです。
100%の保証にはなりませんが(記載の偽装ということもありえます。)、上記の3点を確認すると良いでしょう。
*AEAJ表示基準適合精油認定制度
社団法人日本アロマ環境協会では、消費者を保護する観点から、精油ブランドを対象とした「表示基準」を定めています。
AEAJ表示基準適合認定精油として認められた精油にはラベル部分や使用説明書に必ず精油製品情報の8項目と4つの使用上の注意事項が記されています。
参考にするとよいでしょう。
2)バスソルト
一般にスーパーなどで売られている食塩は精製されていて、ミネラルなど栄養成分がほとんど含まれていないので、ミネラルなど栄養成分が豊富な天然を使用します。
天然塩は、スーパーなどでもインターネットでも豊富に販売されていて選択に迷うほどです。お好みの天然塩を試してみてください。
当サイトで主に使用しているのは、上記専門メーカーが販売しているバスソルト用の天然塩です。スクラブ用の粒があらめの塩も販売されています。
ちょっと値段は高めですが、おすすめです。
(2)材料入手のための予算の目安
・精油
精油はブランドによって3ml〜10mlのボトルで販売されています。精油の種類により高低はありますが、一般の精油は、10mlボトルで1500円〜3000円くらいが目安です。
10mlボトルだと、精油の滴数として200滴くらい(一回5滴使用するとすると40回分)になりますので、1滴8円から15円くらいになります。
*ローズなどの精油は、わずかしか取れない貴重なオイルなのでバリューオイルともいわれています。こちらは一般の精油の10倍以上高価です。
・天然塩
当サイトで主に使用している”生活の木”のバスソルトだと、
1kgで約1000円程度なので、1回分約50g程度として
50円程度です。
(3)おすすめの商品リンク
上記で紹介したブランドの商品のリンクです。当サイトで主に使用している生活の木のリンクです。アミリス精油については、これも日本の老舗のハーブショップのカリス成城さんの商品のリンクです。
![]() |
アミリス 5ml [エッセンシャルオイル] EO 【公式】カリス成城 アロマ 専門店 精油 アロマオイル 価格:1,320円 |

カリス成城 精油 アミリス 5ml
6.市販の入浴剤を試す。
ミネラルがたっぷり含まれているバスソルト。ネットショップやドラッグストアなどでいろんな商品が販売されており、どれにするか迷ってしまいます。
今回は定番ブランドとして「クナイプ」のバスソルトを紹介します。
・クナイプバスソルト
(1)クナイプとは
クナイプは、1821年ドイツに生まれた神自然療法士です。
彼は、バランスの取れた生活には、定期的な運動、健康的な食事、それに心のバランスが必要だと考え、有名なクナイプ療法(水療法)が誕生しました。
クナイプ療法は、人が本来持っている自然の力に着目し、その力を引き出すために、水・植物(ハーブ)・運動・栄養・バランス(規則正しい生活)
という5つの柱(要素)により、心身にトータルに働きかけます。
クナイプのバスソルトは、2億5000万年前の古代海水を精製した岩塩と、天然ハーブの精油(エッセンシャルオイル)から作られた、ドイツシェアNo.1のバスソルトです。
(メーカーwebサイト商品ページより)

今回試したのは、クナイプバスソルト 11種類詰め合わせセットです。11種類のクナイプのバスソルト(種類は選べないようです。)が1袋づつ入っていました。色々試せてお得なセットですが、もう在庫ぎれのようです。
特に気に入ったバスソルトのリンクを以下に貼っておきます。
以下はアマゾンの商品サイトです。
クナイプ バスソルト ユズ&ジンジャーの香り 850g
クナイプ バスソルト オレンジ・リンデンバウム<菩提樹>の香り 850g
7.その他ハーブ・アロマで手作りする入浴剤の記事
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・アロマで手作りする入浴剤:ヒノキのバスソルト!
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