入浴剤をつくる:ローズマリーのバスソルト
ローズマリー、オレンジピール、レモンピール、ラベンダーをつかう。
ローズマリーやラベンダー、柑橘系などのハーブをブレンドした元気がでるバスソルトのレシピです。

入浴剤をつくる:ローズマリーのバスソルト
目次
1.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)に使用する材料
(1)基材
(2)ハーブ他
2.ハーブ・アロマで入浴剤(バスソルト)を作るときに使用する器具
3.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)の作り方
4.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)を作る上でのポイント
5.材料を入手する方法と予算について
(1)材料の入手方法
(2)材料入手のための予算の目安
(3)おすすめの商品リンク
6.その他ハーブ・アロマで手作りする入浴剤の記事
1ハーブ.アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)に使用する材料
バスソルトを作るために必要な材料は、ベースとなるソルトと、香り付けに使用する精油やハーブだけです。
ソルト(塩)はミネラル分が豊富な天然塩を使用すると良いでしょう。精油は植物の香りの成分を抽出した天然の物質です。様々な植物から抽出されており、ブレンドすることも可能です。自分だけのお好みの香りを作ることができます。ドライハーブを加えると、さらにハーブの色や形も楽しむことができます。
また、これらの材料はすべて肌にいい様々な有効成分を含んでいます。どんな材料を使うかで、さらにその材料の効果も期待できます。

(1)ソルト(天然塩)
(2)ハーブその他
今回はローズマリー、ラベンダー、レモン・ピール、オレンジ・ピールを使用します。

今回使用するハーブ
○ ローズマリー
ローズマリーはシソ科の常緑低木です。ちょっとさわっただけで、鼻をくすぐる濃厚で強い芳香は、数あるハーブのなかでももっとも芳醇なもののひとつです。花は秋から春にかけてつぎつぎ咲き、色は目のさめるような青から、水色、ピンク、白色さまざまです。立性のものは2mにまでなり、南ヨーロッパでは生垣に使われます。
料理でもおなじみのローズマリーは抗酸化力に富むため「若返りのハーブ」として知られ、血液循環を促進するとともに記憶力を高めます。精油は冷えなどの循環不良にオイルマッサージで用いられます。
ハンガリーの王妃が若返った伝説があるローズマーをブレンドした「ハンハリアンウオーター」は有名です。
○ラベンダー
ラベンダーは芳香性の低木で、1mほどまで成長し、灰色がかった緑色の複葉をつけます。真夏に紫色の小さな花を咲かせた長い花序をつけます。ラベンダーの語源は、「洗う」という意味のラテン語”Lavare"からきています。ラベンダーの仲間は、地中海沿岸からアフリカ北部を中心に約37種類が知られています。栽培品種の数は100種類を超えるといわれ、花色、形、高さなどバラエティに富んでいます。もっともよく知られている品種は、コモンラベンダー、トゥルーラベンダー、真正ラベンダーなどとも呼ばれる”Lavandyla angustifolia"で、精油を生産するために広く栽培されています。その他、L. latifolia(スパイク・ラベンダー)、L. x intermedia(ラバンジン)などが精油を採るために栽培されています。
ラベンダーは、伝統的にハーブとして古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで薬や調理に利用され、芳香植物としてその香りが活用されてきました。
現代でも、精油は香料として用いられたり、アロマセラピー(芳香療法)としてリラクセーション等に利用されています。
日本には江戸時代後期の文献にその記述があり、現代でも北海道の富良野地方のラベンダー畑は観光地としても有名です。
○ オレンジピール
オレンジピールとはオレンジの果皮、または、これを乾燥させたものことです。香りがよく、ハーブティーやポプリに用いられます。
漢方では、陳皮 (チンピ)と呼ばれる生薬(漢方薬の原料)です。本来中国では、熟したミカン科のマンダリンオレンジの果皮を干したものが陳皮ですが、
日本薬局方においては、ウンシュウミカン又はマンダリンオレンジの成熟した果皮と定義されています。
○レ モンピール
レモンピールはレモンの皮を乾燥させたものです。軽い苦みとレモンの爽やかな香りが特徴です。レモンピールには柑橘系に多い芳香成分「リモネン」が含まれています。
日本ではあまり馴染みがありませんが、イギリスなどヨーロッパでは風邪をひいたときなどに飲むハーブティーとして親しまれています
2.ハーブ・アロマで入浴剤(バスソルト)を作るときに使用する器具

・計量スプーン
少量の塩(ソルト)を量るときに使います。小さじ、大さじがある料理用のもので良いでしょう。
・容器
すぐ使用する場合は深めの小皿や小鉢など何でもかまいません。バスソルトの材料を混ぜ合わせるときに使います。今回はカラフルなドライハーブを使用するため、目でも楽しめるようにふたつきのガラス製の容器を使用します。
3.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)の作り方
- ローズマリーのバスソルト(1回分)

•材料(全身浴 1回分)
塩
天然塩 小さじ1
ハーブ
ローズマリー 15g
レモンピール 1g
オレンジ・ピール 1g
ラベンダー 3g
熱湯 1L
容器 軽量スプーン かくはん棒
•作り方
①ローズマリーをはかり容器に入れます。
*以前に枝が折れたローズマリーを乾燥させて保存していたのを思い出しました。きれいな色で香りも良いように感じます。ローズマリーは、優れた強壮作用と全身への刺激作用があり、いつの時代にも気分を高揚させ、活力を増進するハーブと考えられていました。(メディカルハーブ/ペネラピ・オディ著より
。)
②レモンピール、オレンジピール、ラベンダー、天然塩を加えます。
*ローズマリーに柑橘系の香りとリラックスのラベンダーを少し加えました。レモンの香りに甘いオレンジが加わり、ラベンダーも良い感じです。ハーブティー用の市販のものをつかいました。天然塩は発汗作用があるともいわれています。
③容器のふたを閉めて振り、入浴時にハーブを入れる袋などに材料を入れてひもやリボンで口を閉めて、ボウルなどに入れて熱湯を注ぎ、ふたをしてさめるまでそのままにします。5分程度抽出したら浴槽に入れてよく入浴します。
*最初は、鼻のとうりが良いような感じがしました。芳香浴などにもなりそうです。
・使用後の感想
入浴時に浸出した液をお湯を入れた浴槽に入れてかき混ぜ、使用したところ、ローズマリーの香りが思ったよりもやさしく感じて、眠くなり何度もうとうとしてしまいました。また、ハーブや基材を色々とブレンドを試してみます。
4.ハーブ・アロマで手作りする入浴剤(バスソルト)を作る上でのポイント
(1)加える精油の分量について
精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、入浴剤としてお風呂での全身浴に使用する場合は1〜5滴、ハンドバスやフットバスなどの部分浴の場合は1〜2滴を推奨しています。
通常の精油瓶には口にドロッパートが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はスポイトを使用します。スポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
・今回使用する量
今回はドライハーブのみを使用して、精油は加えていません。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)使用するドライハーブの量について
いろいろな書籍により使用する量にバラつきがあります。
日本の薬草系の書籍では1回で200g〜400g(今回の10倍、かなり多め)との記載が多いです。西欧のハーブ系の書籍では20g〜40gと少なめで
今回は西欧のハーブ系の20g〜40を採用しています。
ドライとフレッシュについては、お茶での使用とおなじように、フレッシュの場合は、ドライの2〜3倍とするとよいでしょう。
(4)入浴剤を使うときの注意事項
・作ったら、なるべく早く使いましょう。
・浴槽によっては使用できない場合があります。
・使用後の湯は捨て、洗濯などに使用しないでください。
5.材料を入手する方法と予算について
(1)材料の入手方法
植物油も精油もネットショップやハーブやアロマテラピーの専門店で入手できます。精油はたくさんのブランドがありますが、ここでは当サイトで主に使用しているブランドについて紹介します。
1)ハーブ
使用するハーブは自家栽培して利用するのが理想です。
ただ、植えたハーブが育つには時間もかかります。レモン栽培はかなりハードルが高いかもしれません。
そんな人におすすめなのが、ハーブティー用のドライハーブの利用です。
ハーブティーはスーパーでもネットでたくさん販売されています。一般的には何種類ものハーブをブレンドしているブレンドハーブティーが多く、味も価格もさまざまです。
ノンカフェインの楽しみのお茶として飲むならサマザマなブランドのなかならお気に入りを探すのも楽しいものですが、健康のために効能や品質を気にするならハーブやアロマテラピーの専門ブランドを購入したほうがよいでしょう。
当サイトで使用しているブランドを紹介しておきます。
*おすすめのブランド
生活の木
生活の木は、日本のハーブや精油のブランドです。東京都渋谷区に本社をおき、ハーブやアロマテラピー関連商品を幅広くとり揃えています。
当サイトで紹介している素材はほとんど手に入ります。値段も比較的リーズナブルです。
当サイトは、2003年から2015年まで、生活の木のパートナーショップとして店舗を運営していたので、当サイトでももっともよく使用しています。
ニールズヤード
ニールズヤードはイギリスの精油のブランドです。ブルーボトルの精油でよく知られています。日本にも東京を中心に店舗があります。ちょっと価格は高めですが、ハーブティーも販売しています。
エンハーブ
エンハーブは、ハーブティー、エッセンシャルオイル、茶器など、ハーブ関連商品を常時200点以上取り扱っているサントリーグループのハーブ専門です。
各地のデパートなどに店舗を展開しています。ちょっと高価ですが、店舗では自分でオーダーメイドのブレンドをしたり、購入する茶葉の量も調整可能です。
*ブランド選びのポイント
以上当サイトで主に使用している2つのブランドを紹介しましたが、ハーブを買う前にはいくつか確認した方が良いことがあります。
最低、次の点が確認できればOKです。
・ハーブ名・学名・原産国、部位などハーブの情報が記載されているか。
ハーブは安価なものから、高価なものまでピンキリですが値段だけでは、そのハーブが天然で品質が保証されるか判断は難しいものです。
100%の保証にはなりませんが(記載の偽装ということもありえます。)、最低、学名と部位の2点が記載されているかを確認すると良いでしょう。
2)バスソルト
一般にスーパーなどで売られている食塩は精製されていて、ミネラルなど栄養成分がほとんど含まれていないので、ミネラルなど栄養成分が豊富な天然を使用します。
天然塩は、スーパーなどでもインターネットでも豊富に販売されていて選択に迷うほどです。お好みの天然塩を試してみてください。
今回使用したヒマラヤ岩塩は食用としても人気です。
(2)材料入手のための予算の目安
・ハーブ
ハーブはブランドによって小袋(10g〜30g)程度、100gなどさまざまな単位で販売されています。量が多くなるほど割安となりますが、最初は小袋を購入していろいろ試してみるとよいでしょう。
当サイトで運営していた生活の木のハーブですと、一般的なハーブで
小袋 10g〜20g で 500円
100g で2000〜3000円 程度
です。
・天然塩
当サイトで主に使用している”生活の木”のバスソルトだと、
1kgで約1000円程度なので、1回分約50g程度として
50円程度です。
(3)おすすめの商品リンク
上記で紹介したブランドの商品のリンクです。当サイトで主に使用している生活の木のリンクです。サイズが違う商品が欲しい方はブランドメーカーのオンラインショップで探してみてください。
リンクを以下に貼っておきます。
https://onlineshop.treeoflife.co.jp/ec/cmShopTopPage1.html
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