アロマ手作り:クリーム

夏の終わりのボディクリーム

パチュリ精油、イランイラン精油、オレンジ・スイート精油、セサミ油、カレンデュラ浸出油をつかう。

 もうすぐ夏が終わります。秋近くなるこの頃は、ボディケアを考えてしまいます。今回は夏の疲れた肌をケアする、そんなボディケアのクリームを紹介します。
 

 

 目次

1.使用する材料
(1)植物油
(2)ミツロウ
(3)精油(アロマオイル)
2.使用する器具
3.ボディクリームの作り方
4.ボディクリームを作る上でのポイント
5.その他クリームの記事
 

1.使用する材料

  クリームを作るのに基本となる材料は、植物油とミツロウです。この基本の材料に様々な材料を加えることによりお好みのクリームを作ることができます。

(1)植物油

 植物の油脂や液体ワックス(ワックスエステル)を抽出して作られる植物油は様々な種類がありますが、今回はアーユルヴェーダでも使用されてるサセミ油とカレンデュラ油(浸出油)をブレンドして使用します。
 

 
セサミ油 
 サミ油は生ゴマ油で、アーユルヴェーダで使用することで知られています。マッサージで使用する化粧用の製品は匂いはあまり感じません。ビタミン・ミネラルが豊富で酸化しにくいため他のオイルとブレンドして使用されます。植物オイルハンドブック/シャンタル&リオネル・クレルジョウ著には、浸透生が高く、肌をやわらかくするなどとに記載されています。老化肌が気になる方におすすめです。
 
カレンデュラ油(浸出油)
 カレンデュラ浸出油は、カレンデュラの花をサンフラワーオイルで浸出したものです。色は美しいオレンジ色です。植物オイルハンドブック/シャンタル&リオネル・クレルジョウ著には、用途として日焼け、乾燥手、他と上記の書に記載されています。
 
 

(2)ミツロウ

 

 「みつろう」とは、ミツバチが作り出す天然のロウのことで、ビーワックス、ビーズワックスとも呼ばれておりミツバチの巣の材料になっているものです。
  市販されている製品は「精製されたもの(精製)」と「未精製のもの(未精製)」に大きく分けられます。精製されたものは色や香りがあまりなくクセがないため、誰にでも使いやすいのが特徴です。それに対して未精製なものは、色や香りがありクリアに比べて粘性も強く、ミツロウ本来の栄養価が損なわれずに含まれています。
  今回は未精製のミツロウを使用します。

(3)アロマオイル(精油)


 精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、 アロマテラピーの基本となるものです。
 精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。

今回使用する精油
1.オレンジスイート


 スイートオレンジの果皮から採れる精油です。甘い暖かい柑橘系の香りで、お子様からお年寄りまで万人に好まれる香りです。お部屋のリフレッシュからお休み前のリラックスまでいろいろな場面で使用できます。今回は香りにさわやかさを加えるためブレンドしました。
 

 

2.イランイラン


 エキゾチックで、甘くフローラルな香りをもつ精油です。その官能的な香りは、高級フレグランスの顔料としても広く使われています。
 

 

3.パチュリ


  パチュリ精油はアジア原産、葉から抽出され、香水産業では、最も重要で価値のある香料のひとつです。エッセンシャルオイル&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著には、細胞組織を整える働きがあるので、スキンケアに使用すると良いと記載されています。

 

2.使用する道具

  ここでは、ボディクリームを作るために使用する主な用具を紹介します。材料と同じように、用途に合わせて適切な用具を使うことがポイントです。ご家庭のもので代用できるものも多くありますので、必要に応じて徐々に揃えていくとよいでしょう。
 
・鍋および熱源またはオイルウオーマー
 クリームを作る際、機材(ミツロウ)を溶かすために使います。通常は鍋で湯せんにかけることで溶かしますが、今回はオイルウオーマーを使います。少量の機材を溶かすのに便利です。 アロマランプとして芳香浴にも使用できます。
 
 

オイルウォーマー ピッチャー 0750-05」

 
・ビーカー 
  材料を入れて湯煎にかけるときに使用しますので、耐熱性のものであればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
 
・攪拌(かくはん)用のガラス棒
 溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
  
・クリーム容器
作る分量が入る容器を用意します。ガラス製ですと、煮沸消毒ができますので繰り返し使用できます。遮光瓶タイプならより長期に保存が可能です。また、ボトルに香りが残りにくい利点があります。樹脂製の容器は持ち運びするときには便利で値段もガラスより安く上がります。お好みのものをそろえてみてください。
  
・計量スプーン 
  料理用の計量スプーンで代用できます。小さじ、大さじがあるとよいでしょう。
 
・温度計
 湯の温度を測るときにあると便利です。
 
・はかり
 ミツロウなどの固形物の基材を量るときに使います。料理で使用する1g単位で量れるデジタルスケールがあるとよいでしょう。
  
・ラベル
 作ったものの内容(材料、作成日など)を記入しておきます。

3.ボディクリームの作りかた

 ━━━ボディクリーム (約50ml容器用)。 

•材料 
みつろう           6g    
植物油
   セサミ油        30ml
         カレンデュラ油(滲出油)10ml
精油            
         パチュリ        6滴
   イランイラン      2滴
         オレンジ・スイート   2滴
 
クリーム容器(50ml) ラベル
かくはん棒 ビーカー 量り 
オイルウオーマー
 
•作り方
① みつろうを計り、エッセンシャルウォーマーに入れる。

 
セサミ油、カレンデュラ浸出油を計り、加える。

 
③オイルウォーマーのキャンドルに火をつけて、ミツロウが溶けるまでまつ。

 
ミツロウが溶けたら、容器に入れ、竹串でかき混ぜ、粗熱がとれたら精油を加えて固まってきたら出来上がり。

 
⑤ かくはん棒でよくかき混ぜ、精油をなじませる。そのまま静かにおいておき、固まったらできあがり。ラベルに作った日付けレシピなどを書いて、はりつける。

4.ボディクリーム作るためのポイント

(1)加える精油の分量について

 今回は使用しませんが、精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。
 リップクリームは唇という皮膚が薄く口に入りやすい場所に使用するため、あまり精油の使用はオススメしていません。使用する場合ても最大で濃度0.5%を目安としましょう。
通常の精油瓶には口にドロッパートが付いていて、精油が適量しか出ないようになっています。精油瓶をゆっくり傾けていくとポトッと1滴落ちますが、その分量はだいたい0.05mlです。
 例えば全体量50mlに対して希釈濃度を約1%にするにはどうしたらよいでしょうか。
 全体量50mlに対しての1%は
   50ml×0.01=0.5ml
   です。この算出した量を0.05ml(1滴)で割ると
   0.5ml ÷ 0.05ml =  10滴
 になります。
 
 作成量(基材量)      精油(1%)   精油(0.5%)
 
      10ml                                 2滴         1滴
  20ml                                 4滴         2滴
    30ml                                 6滴         3滴
      40ml                                 8滴         4滴
      50ml                               10滴         5滴
 
 
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はスポイトを使用します。スポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
 

(2)精油を加える時のポイント

 精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
 慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
  

(3)上手に作るためのポイント 

・ミツロウは約60℃以上で液体になります。一旦温度を上げて溶かした後そのまま放置しておくとまたミツロウと植物油に分離してしまうので、火を止めてからかき混ぜながら冷やしていくのがポイントです。マヨネーズ状になれば出来上がりです。
 

(4)使用方法と保存方法

 高温多湿を避け冷暗所(冷蔵庫)に保管し、なるべく早めに使い切りましょう。
 
保存期間の目安(日本アロマ環境協会アロマテラピー検定テキスト1級より)
 ・水が含まれるものはおよそ1〜2週間
 ・植物油などが中心のオイルやクリームは1ヶ月程度

5.その他クリームの記事

 
 

収穫し乾燥したペパーミントを使用したリップクリームのレシピです。

 

 
簡単にできる基本のハンドクリームの作り方です。