アロマ手作り:クリーム
シャンプー前のアボカドのヘアクリームを作る!
アボカド油、オリーブスクワラン、みつろう、レモングラス精油、ラベンダー精油をつかう。

目次
1.使用する材料
(1)植物油
(2)ミツロウ
(3)精油(アロマオイル)
2.使用する器具
3.ヘアクリームの作り方
4.ヘアクリームを作る上でのポイント
5.その他クリームの記事
1.使用する材料
クリームを作るのに基本となる材料は、植物油とミツロウです。この基本の材料に様々な材料を加えることによりお好みのクリームを作ることができます。
(1)植物油・バター
植物油やバターは、植物の種や胚芽、実に含まれる油分を取り出して作られます。近年は技術の発展によりさまざまな植物から油が作られるようになっています。肌を保湿する効果や、原料植物の持ついろいろな働きをもっています。
市販されているものには食用と美容用がありますが、アロマグッズを作る場合は美容用のものを使用しましょう。
アロマ手作りにオススメの植物油5選
今回は栄養分を豊富に含んでいいるオイルとして知られている アボカド油を使いました
アボカド油に軽い感触を加えるため、植物性のスクワランである オリーブスクワランを加えました。
アボカド油は、ビタミンA、B、C、D、E、K、ナイアシンなどが含まれています。アステカや中央アメリカでは、食料だけでなく美容にも利用されていました。美容利用として細胞再生を促進させて皮膚に弾力性を与え、乾いて輝きを失った毛髪の手入れにも有効で、毛髪を強化し、伸びを促進させるなどと 植物オイル・ハンドブック/シャンタル&クレルジョウ著に記載されています。髪への効果を期待して使用してみました。アボカド油は粘性が強くすべりが悪いため、美容用オイルとして使用する場合は他のオイルに10%ほどブレンドして使用するのが一般的ですが、今回はヘアオイルであるため、多めにブレンドしてみました(70%)。

①アボカド油

アボカド油は、アボカドの果肉から抽出されるオイルです。オレイン酸、ビタミン、レシチンなどを豊富に含む栄養価の高いオイルで、主に美容目的で使用されています。粘り気が強くすべりが悪く香りが強いことから、他のオイルとブレンドして使用するのがオススメです。
②オリーブスクワラン

オリーブオイルに含まれて居るスクワレンという成分をさらに抽出したオイルです。スクワレンはトリテルペンに属する油性物質です。鮫の肝油から発見されましたが、オリーブ油にも含まれています。人の体では皮脂の主な成分として分泌されている物質です。おぎなうことで肌をしっとりと保つことができます。サラサラした肌ざわりで刺激が少ないため敏感肌の人にもオススメです。
(2)ミツロウ
(3)アロマオイル(精油)

1)精油とは
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、 アロマテラピーの基本となるものです。
精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
2)おすすめの精油
精油(エッセンシャルオイル)は300種類ほどあると言われていてます。その中からお気に入りを見つけたり、ブレンドしたりするのははとても楽しい作業ですが、まずは 一般的で初心者でも使いやすい精油を使ってみましょうしょう。
オススメの精油(アロマオイル)10選
3)今回使用する精油
今回使用する使用する精油は レモングラスと ラベンダーです。
今回は、アボカド油にレモンの香りをと思いレモングラス精油を選びました。他にラベンダー精油も加えました。レモングラス精油は強壮作用、消化促進作用など、ラベンダー精油はヘアケアやスキンケアなどと エッセンシャルウォーター&ハーブウォーター375/ジニー・ローズ著に記載されています。
2.使用する道具
ここでは、クリームを作るために使用する主な用具を紹介します。材料と同じように、用途に合わせて適切な用具を使うことがポイントです。ご家庭のもので代用できるものも多くありますので、必要に応じて徐々に揃えていくとよいでしょう。
・鍋および熱源またはオイルウオーマー
クリームを作る際、機材(ミツロウ)を溶かすために使います。今回は鍋で湯せんにかけることで溶かします。家庭用のIHヒータがあれば便利です。鍋は浅めのものが使いやすいです。
・ビーカー
材料を入れて湯煎にかけるときに使用しますので、耐熱性のものであればビーカーでなくても構いません。大量に作る予定でないのなら、大きすぎない容器を選ぶようにしましょう。30mlと50mlぐらいが便利です。
・攪拌(かくはん)用のガラス棒
溶けた材料を混ぜるときに使用します。こちらも耐熱性のものが好ましいですが、使い捨てでいいのなら竹串や割りばしでも構いません。
・クリーム容器
作る分量が入る容器を用意します。ガラス製ですと、煮沸消毒ができますので繰り返し使用できます。遮光瓶タイプならより長期に保存が可能です。また、ボトルに香りが残りにくい利点があります。樹脂製の容器は持ち運びするときには便利で値段もガラスより安く上がります。お好みのものをそろえてみてください。
・計量スプーン
料理用の計量スプーンで代用できます。小さじ、大さじがあるとよいでしょう。
・温度計
湯の温度を測るときにあると便利です。
・はかり
ミツロウなどの固形物の基材を量るときに使います。料理で使用する1g単位で量れるデジタルスケールがあるとよいでしょう。
・ラベル
作ったものの内容(材料、作成日など)を記入しておきます。
3.ヘアクリームの作りかた
━━━アボカド油のヘアクリーム(約20mlクリーム容器用)
•材料
みつろう 4g
植物油
アボカド油 14 ml
オリーブスクワラン 6ml
精油
ラベンダー 1滴
レモングラス 1滴
クリーム容器(50ml) ラベル
かくはん棒 ビーカー 量り
湯せん鍋、熱源
•作り方

②みつろうが溶けたら湯煎からおろし、クリーム容器に入れて竹串でかきまぜて粗熱がとれたら精油を加えます。
③よくかき混ぜてクリーム状になったら出来上がりです。
・使い方
シャンプー前に髪の毛に塗り、しばらくそのままにしてシャンプーをします。
使用してみたところ、アボカド油は独特の香りがありますが、私は違和感がなく、ほのかにレモングラスの香りがしてすっきりした気分になりました。髪の毛に塗ったところ、アボカド油のべたつきは気にならなくシャンプー後は髪の毛にはりがある感じでした。
4.ヘアクリーム作るためのポイント
(1)加える精油の分量について
今回は使用しませんが、精油(エッセンシャルオイル)は植物の成分を濃縮しているため、皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、植物湯などで希釈して(薄めて)して使用することが大切です。いい香りだからだと、多く入れるぎてしまうとその刺激で体に悪影響が出てしまうことがあります。個人差や使用法によりその刺激の程度は様々ですが、日本アロマ環境協会では、多くても全体の1%(顔など皮膚の薄い場所の場合は(0.5%)程度を目安として推奨しています。
例えば全体量50mlに対して希釈濃度を約1%にするにはどうしたらよいでしょうか。
全体量50mlに対しての1%は
50ml×0.01=0.5ml
です。この算出した量を0.05ml(1滴)で割ると
0.5ml ÷ 0.05ml = 10滴
になります。
作成量(基材量) 精油(1%) 精油(0.5%)
10ml 2滴 1滴
20ml 4滴 2滴
30ml 6滴 3滴
40ml 8滴 4滴
50ml 10滴 5滴
今回使用する量
今回はボディオイルとしても使えるヘアオイルなので、0.5%濃度としてレモングラス、ラベンダー合わせて2滴使用しました。
*精油瓶にドロッパーが付いていない場合はスポイトを使用します。スポイト1滴はドロッパー1滴の約半分です。
(2)精油を加える時のポイント
精油瓶はゆっくり傾けてポトッと1滴落とすのがポイントです。粘性の高い精油の場合は特に落ちにくいので、じっくり待つことが必要ですが、それでも落ちない時は精油瓶の底をポンポンと指で叩いてみると良いでしょう。
慌てて瓶を振ってだそうとすると、どっとでてしまうことがあるので注意しましょう。
(3)上手に作るためのポイント
・ミツロウは約60℃以上で液体になります。一旦温度を上げて溶かした後そのまま放置しておくとまたミツロウと植物油に分離してしまうので、火を止めてからかき混ぜながら冷やしていくのがポイントです。マヨネーズ状になれば出来上がりです。
(4)使用方法と保存方法
高温多湿を避け冷暗所(冷蔵庫)に保管し、なるべく早めに使い切りましょう。
保存期間の目安(日本アロマ環境協会アロマテラピー検定テキスト1級より)
・水が含まれるものはおよそ1〜2週間
・植物油などが中心のオイルやクリームは1ヶ月程度
5.その他クリームの記事
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